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青島に梅を探す

2015-03-26 20:44:50 | 九州の梅を訪ねて

 

 宮崎市内を抜けて南へはしります。

 

 目的地は青島自然休養村です。


 ナビに宮崎市加江田と入力しました。

 

 椰子並木の国道をはしり、運動公園が近づくとジャイアンツ球団の旗が並んでいました。

 

 春季キャンプが行なわれているようです。

 

 

  色とりどりの花が道路脇を飾っていました。

 

 

 やがて、「こどものくに」の付近で、ナビが「目的地に到着しました」と告げました。

 

 道路際の生垣越しに「こどものくに」を覗くと、寒桜が満開の花を咲かせていました。

 

 

 しかし、梅園は何処にあるのでしょう?

 

 とりあえず青島に渡ってみることにしました。

 

 青島亜熱帯植物園のパーキングに車を停め、海岸に沿って青島を目指します。

 

 

 青島に渡る弥生橋のたもとには、綺麗な砂浜が広がっていました。

 

 

 ウインドサーフィンの帆が2月上旬を忘れさせます。

 

 

 そういえば、青島には何度も来ていますが、島で梅の木を見た記憶がありません。

 

 しかし、島に行けば何か分かるかもしれないと、取り敢えず島をめざしました。

 

 

 島に渡り、目につく限りの掲示物を確認しましたが、梅園の文字は見当たりません。

 

 

 神社に梅園はつきものなので、青島神社の境内に初めて入ってみました。

 

 

 拝殿の右手の絵馬掛けの下に、島の奥へと通じる道が伸びていました。

 

 

 青島全島を覆う、国指定特別天然記念物のビロー樹の解説を読みましたが、ここにも梅の文字は見えません。

 

 そもそも、天然記念物が覆う島へ梅を持ち込むはずはないし、変だな~

 

 

 その先に祠があり、「元宮」の掲示が見えます。

 

 元宮の周囲はビロー樹に囲まれ、道はそこで途絶えていました。

 

 

 祠の横に、貝殻が積み上げられていました。

 

 後ろの「真砂の貝文」の説明によると、

 

 「ここ青島は、二千四百年前の隆起海床に貝殻が堆積してできた島である。・・・」

 

 と記載されていました。

 

 えー! そうなんだ。

 

 そんな所に梅が育つはずはありません。 

 

 

 狐に摘ままれたような、半分諦め気分で、車に戻りました。

 


 

 帰りは、入場無料の植物園の中を通り、門の前までやって来ますと、観光客にアンケート調査をしている小母さんがいたので、

 

 「この辺で梅の花が咲いている場所をご存知ないですか?」

 

 と聞いてみました。

 

 

 すると、「子供の国」駅の裏手の山の中に「好隣梅」という梅園があると教えてくれたのです。

 

 アンケートにも答ながら、雑談をしていますと、

 

 手に持っていた保温瓶の甘酒を「今朝家を出る時に作ってきたから、飲みませんか」と勧めてくれました。

 

 混ざり気のない、程好い甘さの甘酒でした。

 

 

 「美味しいですね!有難う御座います。

 

 実は、私は旅のブログを書いるのですが、写真摂らせてもらっていいですか」

 

 と言いながら、レンズをむけると、

 

 「いやー、恥ずかしい」のお言葉が返ってきました。


 そうそう、お嬢さんが一人、ニューヨークのマンハッタンに暮らしているそうで、そのことがとても嬉しそうでした。


 甘酒の程よい暖かさが、何処に居ても変わらぬ親心そのもののように思えました。

 

 

 

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