日南線「子供の国」駅付近のコンビニで再度道を確かめて、好隣梅に無事到着しました。
好隣梅は自然休養村の中にある梅園で、自然休養村は青島に隣接しているために青島自然休養村とも呼ばれているようです。
宮崎市のホームページでは、住所が「宮崎市大字加江田6896番地」となっています。
インターネットで検索すると、殆どの全てのページが「青島自然休養村 宮崎市大字加江田」と記載されていました。
多分、最初に紹介したページをそのままなぞっているのでしょう。
インターネット情報はその程度のクオリティーと考た方が良さそうです。
便利で、安価で、多くの情報を瞬時に得ることができますが、残念ながら情報の信憑性に関しては、書籍に遠く及びません。
坂道を上って行くと、坂の途中から、路肩に車が並び始めました。
警備員の方に誘導され、私も道路脇に車を停めました。
100メートル程も歩くと、笛や太鼓とともに、広場で御神楽が行なわれていました。
そう言えば、今日は日曜日。
今日から梅まつりが始まったようです。
広場に張られたテントの中で甘酒が振舞われていました。
梅まつりは賑やかでしたが、残念ながら梅の花は下の写真の通りでした。
自然休養林はハイキング・自然観察会など、市民のレクリエーションの場として整備され、梅の木も5~6ヶ所に分かれ約1700本が植えられているようです。
しかし、この梅の開花状況では、流石にハイキングコースを歩く気にはなれません、
早々に次の場所を目指すことにしました。
自然休養林から車で30分程はしり、山道を上って、宮崎椿山森林公園を目指しました。
この公園は、椿の名所として愛好家に知られており、椿の写真を撮り始めた頃から一度は来てみたいと思っていたのです。
公園は昭和59年から整備を始め、現在は約1000種、約5万本の椿が植栽され、平成15年に国際ツバキ協会から、国内で初めて「国際優秀椿園」の認定を受けています。
椿の花は12月頃から咲き始め、4月上旬まで見られるそうですが、今の4季節では多くは望めそうもありません。
椿の花を求め園内を歩くことはしませんでした。
椿の花の観察と撮影は、自宅から通える東京や埼玉の植物園で腰を据えて取り組むつもりです。
今回は、椿山森林公園の様子が分かれば、それで満足です。
公園の管理事務所から北を望むと、双石山(ぼろいしやま)が見えていました。
駐車場の東屋で、冬山装備のハイカーが携帯コンロでインスタントラーメンを作っていました。
お話を聞くと、加江田渓谷を麓から3時間かけて登ってきたそうです。
椿山森林公園の周囲には花切山(669m)や双石山(509m)など、程好のハイキングコースが整備されています。
この季節には虫もいないので、快適な山歩きが楽しめるそうです。
椿山森林公園を14時を過ぎに出発しました。
宮崎県内での訪問予定先は後一ヶ所を残すのみです。
ナビに予定先住所を入力しますと、2時間弱の時間を要することが分かりました。
しかし、ナビは都市部の走行条件で計算しますので、信号が殆どないコースでは、所要時間は大幅に減少します。
目の前に見えているのが霧島連山かもしれません。
予定通りの順調なドライブが続きました。
そして、宮崎県都城市高崎町大牟田。
宮崎県で予定した最後の梅林「高崎梅林」には15時半頃に到着しました。
町を望む丘の斜面に470本の梅が植栽されています。
しかし今までの梅園同様、この梅園も花の季節には早すぎました。
この梅林は、町で旅館業を営む相良俊信さんが竹や杉が生い茂る1ヘクタールの山を開墾し、高崎町の名所にしたいと10年程前から梅を植え始めたのだそうです。
花の季節に梅園は、無料開放されるそうです。
家業の助けになればとのことでしょうが、この様に一途に努力を重ねるお話を聞くと、胸にジンと来るものがあります。
陽が西に傾き始めた高崎町の丘の上で、僅かに花を付けた白梅を眺めながら、努力を惜しまず、懸命に暮らす人々が、何時までも健やかであって欲しいと心から願ったことでした。
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