奥多摩の御岳山は標高929m程の低山ですが、昔から霊山として崇められ、7月下旬から8月にかけてレンゲショウマが群生することでも良く知られています。
私も今までに何度か訪ね、ヤマユリやイワタバコなどの花の写真を撮影してきました。
御岳山へは、JRを利用して青梅線の御嶽駅へ、そこからバスでケーブルカー乗車駅の滝本駅へ行き、後はケーブルカーを利用すれば、ほとんど歩かずに標高831mの御岳山駅にたどり着くことができます。
しかし、私はいつもケーブルカーを利用せず、杉並木が続く坂道を歩いています。
坂道には樹齢400年をはじめとする、800本程の杉が山頂周辺の御師集落まで続き、小鳥の囀りを聞きながらの40分程の行程は、丁度良い足慣らしになります。
御岳山へ登る杉並木
私は20代の頃、毎年新年を雪洞の中で迎えるほど山に親しんでいました。
しかし結婚してから後、子供達が巣立つまではと、危険が伴う本格的な登山は封印してきました。
雪洞で新年を迎えたこともある北海道大雪山
二年前に定年退職した後に、そろそろと思いましたが、今度は足腰が昔の様に動きません。
昔のように、雪山へザイルを伸ばすような登山は体力が持ちませんし、何よりも気力が湧きません。
しかし、緑の中を歩くだけで、ピッケルやアイゼンなどを使わなくても、山は十分に楽しめます。
しかし油断は大敵。
どんな山でも、足腰の筋力を鍛えることは基本中の基本です。
この歳でアキレス腱でも切れば、もう二度と山には登れないかもしれません。
山遊びを、もう一度ゼロからスタートする気持ちで、体力測定も兼ねて訪ねたのが今回の御岳山初心者用ルートでした。
ところで、奥多摩の御岳山と、その奥に位置する大岳山は「花の百名山」に名を連ねています。
会社勤めをしていた50歳の頃、花をテーマとするホームページを立ち上げましたが、その中で、何時かは訪ねたい「花の百名山」を紹介しています。
今回はそのホームページで紹介する山自体の画像も確保しようと、計画は結構欲張りです。
そう、どうせのことなら「一石二鳥」とか「一粒で二度美味しい」話にしたいものです。
ということで、今回の「花の旅」は、日帰り山歩きの話題です。
朝早くに自宅を出発して、8時前に御岳山麓の駐車場に車を停めました。
その時、ほんの僅かですが、フロントガラスにポツリと水滴が落ちてきました。
おお!
一瞬、「中止」の文字が脳裏に浮かびましたが、今日は再出発との思いがあるので、「何のこれしき」とザックの中のレインウエアーを確認し、遊歩道へと歩を進めました。
はて、さて、どうなることでしょうか。
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