知多半島を北上して名古屋市内へ入りました。
最初に訪ねた所は緑区にある大高緑地です。
緑溢れる園内には野球場、テニスコート、デイキャンプ場などが備わり、「都会の中の身近なオアシス」がコンセプトのようです。
まっすぐ梅園へ向かいました。
梅の花はほぼ満開でした。
咲き誇る梅の木々の中を、香りに包まれて散策しました。
ここの梅園は理屈抜きにただただ綺麗。
他に言葉も見つかりません。
時刻は16時に近づいていました。
少し肌寒さも感じ始めたので、次を急ぎます。
20分弱で着いた所は南区の笠寺公園です。
ここは見晴台という丘陵地で、かっては海に面していたのだそうです。
弥生時代の集落跡があり、考古資料館の横に手頃な広さの梅園が設けられていました。
全国津々浦々に梅園はありますが、花の盛りはあっと言う間に終わってしまいます。
散り急ぐ花を思えば、気もそぞろとなり、先を急ぎました。
次に伺ったのが、名古屋市農業センターでした。
しかし門の前まで行くと、係員が駐車場の扉を閉め始めていました。
どんな施設でも多くの場合、入園締切時間は閉園30分前が普通です。
それを予測して急いだのですが、ギリギリ4時半ジャストの到着となってしまいました。
門の前に車を停めると、係員の女性が車の横へ来て、「入場は4時半までです」と告げました。
「そうですか!」と私。
「残念だな~ 東京から来たのに・・・」と呟きました。
係員の方が「わざわざですか?」と聞かれたので「はい」と答えました。
(名古屋市農業センターだけが目的ではありませんが、嘘ではありません。)
すると、何ということでしょう、別の係員の方を呼んで、閉めかけた駐車場の扉をもう一度開けてくれたのです。
そして、「閉園は5時ですから、それまでどうぞ。右手に枝垂れ梅が沢山咲いていますよ。」と言って、私を園内に導いてくれました。
オォー 何と言うことでしょう、素敵、嬉しい!
こんなふうに思いがけない親切を頂くと、それだけで名古屋が大好きになってしまいそうです。
しかも、この名古屋市農業センターは700本もの枝垂れ梅が咲き、全国的にも名を知られた梅の名所ですから、もし入れなかったら、さぞかし悔しかったことだろうと思います。
何はともあれ、ご親切を無にしないように、枝垂れ梅の咲く園内を駆け足で見て廻りました。
さすがに陽が陰り始めましたので、写真の写りはよくありません。
しかも、この時点で三分咲きだそうです。
満開であれば如何に、と思える光景が広がっていました。
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