森を抜けた場所にあった農家は、ブロックを積んだ壁にトタン屋根を載せただけの質素な造りでした。
今まで見てきた民家と比べ、粗末な印象は隠せません。
農家として一番高い場所に位置するようです、畑の上から尾根へと森が広がっていました。
庭で鶏が遊んでいました。
納屋は懐かしい雰囲気の茅葺屋根です。
畑の横にコブシに似た白い花が咲いていました。
一昔前の、日本の長閑な山村に似た雰囲気を感じます。
農家の前を暫く下ると、GH(ゲストハウス)があって、広々した庭で青い目のトレッカー達が寛いでいました。
GHの庭から谷を見下ろすと、緑の谷にキュムヌ・コーラが一筋の光を見せていました。
対岸に目を向けると、切り立った崖の中腹に民家が見えています。
こんな急斜面に家を建てて大丈夫なのでしょうか。
すぐ近くには、崩落した斜面が見えていました。
心配と同時に、この地に生きる人々の逞しさに驚かされます。
もしかすると、対岸から見れば、こちら側の斜面も似たような光景なのかもしれません。
視線を横に移すと、帯のように細い段々畑の先に、斜面にへばり付くように建つ農家が見えています。
コブシかと思う、白い花を咲かせた木の脇を廻って、道が下って行きます。
道が交差する場所に、トレッキングルートを示す青いマークを見かけます。
生活道路が民家や畑へ伸びて、その一部をトレッカーが使わせてもらっているのです。
農家の庭で牛が寛いでいました。
この農家は食事や宿を提供してくれるようです。
農家の壁にヒルサイドロッジの看板と、「現在地 チュイル 2245m」と記されたルート図が掲げられていました。
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