今回の花旅の主目的は岐阜の山茶花ですが、今回もいつものように、途中の植物園やフラワーパークに立ち寄りながら、花の写真を撮りながらで、目的地を目指します。
今回の豊川総合動植物園も以前から気にはなっていたのですが、なかなかチャンスがなくて、やっと念願叶っての訪問となりました。
自動販売機で600円の入場券を買って、ゲートをくぐります。
入場してすぐ右手の、総合案内表示板で確認すると、ここには動物園、植物園、遊園地、自然史博物館などの施設がエリア毎に別れて設置されていることが分ります。
私にとっては植物園以外は興味の対象外なので、表示板で植物園の方向を確認すると、その方向に歩きだしました。
すると、行く手に面白そうなものが見えてきました。
高さは10メートル以上ありそうです。
尻尾の辺りに「危険ですから背中に登らないで下さい」と掲示されていました。
確かに登ってみたくなるような背中をしています。
「誰かが落ちて痛い思いをしたことがあるのかもしれない」と考えると、そのやんちゃな光景が目に浮ぶようで、ちょっと可笑しい。
程なく進むとバラ園が、その裏手に回り込むとモネのスイレンやスワンボートが浮ぶ池などがあります。
池から再度、バラ園の方角に戻り、大きな温室を目指しました。
温室の中は幾つかの部屋に分かれ、サボテン、熱帯スイレン、ハイビスカス、ランなどが展示されていて、熱帯、亜熱帯の代表的な植物を観察することができます。
私はここでハワイのBrighamia insignisという植物に初めて出あいました。
この植物は、かつてはハワイ諸島の一部の島で普通に見ることができました。
しかし、現在野生ではカウアイ島で7個体が確認されるのみで、絶滅に瀕した植物に指定されています。
今回、写真を撮ることもできて大満足です。
温室を出ると、目の前には両サイドに並木を従えたカナールが続いていて、なかなかに趣のある光景が広がっています。
植物公園と称していますので、植物の種類としては植物園ほどではないにしても、家族連れや若い二人が素敵な時間を過ごすにはもってこいの場所だと思いました。
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