ペナン二日目の朝、カーテンを開けると、外はやっと夜が明けた空色で、時間を確認すると8時数分前でした。
日本の北半球での太陽の動向とペナンの赤道直下での太陽の動向は少々違って見える印象があります。
窓の外を見渡すと、世界遺産のジョージタウン市街とは方角が反対でしたが、近代的なコンドミニアムの下に古くからの民家が軒を並べる光景が見渡せ、遥か南にペナン島とマレー半島を結ぶペナン大橋が望めます。
今日の目的地はペナン植物園です。
ホテルには日本人タッフが常駐しており、植物園の情報をお聞きしたのですが、どうやら植物園を目的に宿泊する日本人は殆ど居ないようで、詳しい情報は得られませんでした。
こんな場合には躊躇せずにタクシーを利用します。
ホテルのエントランスに降りて、ドアマンにタクシーの手配を依頼しました。
タクシーの運転手は私が三脚を持って乗り込むと、植物園に猿の写真を撮りに行くのかと、英語で聞いてきました。
ペナン植物園には野生の猿が数多く生息しているとの情報を得ていましたので、取り合えず「イエス」と答えておきました。
タクシーの運転手に熱帯植物の写真撮影が目的だと説明するのはかなり大変そうですから。
タクシーの座席から振り返ると、宿泊しているホテルが見えましたが、やっぱり、その後ろから昇って来る太陽が、朝8時半にしては少し低すぎる気がします。
道の途中の両側に、かなりの距離に亘って、露店の準備をしている場所がありました。
運転手の説明によれば、明日からインド系住民の方々の盛大なお祭りが予定されているそうです。
ホテルからタクシーで15分程度、植物園前でタクシーを降りると、噂通り、植物園の柵では野生の猿達が戯れていました。
運転手から、このまま待機しましょうかと聞かれましたが、「何時間掛かるか分からないので」とお断りして、いよいよペナン植物園に歩を進めます。
ペナン植物園は入園無料で、朝5時から夜8時までの開園です。
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