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まるでジェラシックパーク

2011-03-30 17:46:07 | 山から海へ 花の旅

 木場を過ぎて暫く進むと、クロベの巨木に出会いました。

  

 

 

 その場所の解説板には「クロベ(別名ネズコ)は尾根や湿原の周りでも生育し、雨風で倒れても枝はまた立ちあがって幹のように成長する」と記載されていました。この巨木の基の幹は腐って空洞化していますが、過酷な自然環境の中で逞しく命をつなぐ、生命の神秘を垣間見た思いが致しました。

 それにしても、私は今日までクロベという樹のことを全く知りませんでしたが、改めて「この世界は我が未知なる物の限りなし」を認識させられ、知ることの楽しみも星の数程残っていると気付かされます。

 

 

 尾根道を進んで行くと、ふたご岩と名付けられた巨岩が、寄り添って起立する場所に出ました。これも解説板によれば、志賀高原は数万年前に噴出した溶岩でできているのだそうで、ふたご岩は最初に噴出した溶岩が固まった後から、次に噴出した溶岩が冷却した岩を動かし、立ち上げたものだと説明されていました。数万年前のこの場所で、今はこんなに静寂で、巨木が年輪を刻む場所で、目測10m以上はあろうかという巨岩を動かす灼熱の溶岩流が起きたとの説明は、私の想像力を活性化し、好奇心を大いに刺激してくれたのです。

 

   

   

 

 更に散策路の先には、同様の幾序で生じた岩のトンネルなどもあって、ここはまるでジェラシックパークのようです。

  

    

 

 その先の散策路にも横たえた木々の表面を厚く覆う苔、小さな谷を渡る木道橋の情景や、

 

 羽子板の羽のように大きく広げた葉の中心から花茎のように胞子葉(シダの知識が無いので多分そうだと思うのですが)を伸ばしたシダの姿などを見つけて、野の花の写真こそ撮れなかったものの、すっかり気分は大満足の散策となったのでした。

 

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