宮崎県都城市から進路を南に取ります。
国道269号を鹿屋市へ向かいました。
鹿児島県鹿屋市は、鹿児島湾の東側に伸びる大隅半島の中央部に位置し、半島の行政、経済、産業の中核をなす人口10万強を擁する都市です。
鹿屋市にはかって、日本海軍航空隊の基地が置かれ、第二次世界大戦中は特攻隊の出撃基地となっていました。
現在も海上自衛隊の基地が置かれ、国防拠点としての役割を担っているそうです。
私が鹿屋市を目指したのは、鹿屋市の「めがね橋梅園」を訪ねるのが目的でした。
めがね橋は鹿屋川を交差する国道に掛けられた橋で、「袚川大園の石橋」として市の文化財に指定されています。
ネット情報では、めがね橋横の通称「めがね橋梅園」は、近くの老夫婦が50年ほど前から100株ほどの梅を育て、季節になると市民に無料開放しているとありました。
しかし、実際には数十坪ぐらいの庭に20本弱の枝垂れ梅と、20本程度の梅の鉢が並べてあるのみで、梅園と云うには少々寂しい状況でした。
園内には、
「日数まつ春を遅しと白雪の 下より匂う梅の初花」
詠み人知らず
の句が掲げられていました。
本当に拍子抜けする程の、ちいさな梅園でしたが、何だか、この梅園を目指し1000キロ以上をはしってきた自分を褒めたいような、ほのぼのとした感慨に浸ることができました。
「めがね橋梅園」をしかと確認した後、私は「かのやばら園」を訪ねることにしました。
鹿屋市はバラを市の花に制定し、日本屈指のバラ園を1993年に開設しています。
めがね橋に着いたのが既に17時を過ぎていました。
2月上旬のこの季節ではバラを見れる筈はないのですが、国内有数のバラ園の門だけでも見ておこうと、国道脇の「バラ園→」の看板を頼りにバラ園のある霧島ヶ丘公園を目指しました。
バラ園の駐車場に車を停めると、予想通り、バラ園は既に門を閉ざしていました。
管理棟の裏手に広がる広大なバラの庭園に花の姿は見えません。
何時かまた訪ね来ることができるのでしょうか?
明日のことは全く分かりません。
年毎に変動する、花の開花時期に合わせることは更に困難を極めます。
我ながら、因果な遊びに嵌ったものだと思います。
バラ園から鹿屋市内へ向かう途中、北の方角の高隅山が雲を被っていました。
右手に明るく開けた場所が海上自衛隊の鹿屋空港でしょうか。
今夜は次の目的地の人吉まではしる予定です。
明日は2月9日。
5日後の14日夕方には、同窓会が開催される博多に着いていなくてはなりません。
ナビへ人吉梅園の住所をインプットし、20代後半かと思える、ナビのお姉さんのアナウンスに導かれ鹿屋市内を抜けて行きました。
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