上海3日目ともなるとさすがに疲労が溜まったのか、昨夜は早く寝たはずなのに、目が覚めたのは7時を過ぎていました。
それでも一人旅の気楽さ、ゆっくりとシャワーを浴びて、身づくろいをすると、ホテルの一階に下りてバイキングの朝食を採りました。
朝食のバイキングのメニューは毎朝同じですが、私が選ぶのも、毎朝同じ温野菜とお粥、そしてハム、トマト、ピータンにデザートのスイカとミニトマトでした。
9時過ぎにホテルを出て、地下鉄で真っ直ぐに向かったのは上海駅です。
何故こんなに上海駅に足を運ぶかといえば、歴史ある南京植物園に行くことも旅の目標の一つにしていたからです。
ツアーではないので南京に行くためには列車の切符を自分で確保しなければなりません。
しかし、出発前にインターネットで調べても、今ひとつ入手方法がはっきりしませんでした。
またガイドブックを繰り返し読んでみても「列車の切符は切符売り場で買う」程度の説明しかありませんでした。
中国語が全く使えない私はこれではお手上げです。
しかし、虎穴に入らずんば虎子を得ず(ちょっと大げさかな)ですから、兎にも角にも現場(上海駅)に足を運んでみることにした、というわけなのです。
そして、これはどうやら切符の自動販売機センターでしょうか?
中に入ってみることにしました。
中は人でごったがえし、皆、少々殺気だっています。
こんなところで訳の分らない日本人が機械の操作を調べたり、もたもたといじったりしたら、きっと皆から袋叩きにあうに決まっています。
しかしそのとき、部屋の右の壁に自動販売機の操作を説明する画面が中国語で、繰り返し写し出されていることに気づきました。
同じ画面を繰り返し説明していますので、言葉は分からなくても、ある程度理解するまで2~3度見直してから、この自動販売機センターの外へ出ました。
次の手は、ガイドブックで調べておいたJTB事務所で切符入手の可能性を探ることです。
旅行会社の事務所が暇になるのは午後2時過ぎぐらいだろうと踏んで、それまでは街を散策することにしました。
旅行会社の収益に貢献しないであろう鉄道切符入手などの相談は、暇なときに行かなければ相手にしてもらえないだろうと考えたからです。