アメリカではインターステートハイウエー(IS)が最も基幹となるハイウエーです。
ISを補完するUSハイウエー(US)と日本の地方国道に該当するステートハイウエー(S)に分類され、それぞれのハイウエー毎に分かり易い番号が付けられています。
インターステートハイウエーで一の位に0が付くのは大陸横断ルートで、南から10、20、30、・・・90と9つあります。また一の位に5が付くのは南北を縦断するもので、西海岸の5から東に15、25と並び、一番東に95があります。
今回、私はロスからIS10で東へ向かい、オンタリオ(Ontario)で交差したIS15へ入り、今は山岳地帯を北東方角へと走行中です。
ロサンゼルスを出発したのが15時頃でした。
郊外へ出るまでに、渋滞に巻き込まれ、ロスから100kmほどの距離に約3時間を要しています。
ロスからグランドキャニオンまでは約800キロ。
当初の目論見ではグランドキャニオンに近い、ニードル(Needles)という町で宿を探すつもりだったのですが、そこに至る前に夜を迎えそうです。
アメリカのドライブも三日が過ぎて、左ハンドル車の運転にも慣れたのですが、夜間のドライブはまだ控えたほうが良さそうです。
ご覧下さい、東の空に月が浮かんでいます。
太平洋岸の地域では春の花が咲き、柔らかな大気が満ち満ちていたのに、この辺りでは空気が乾燥しているからでしょう、凛とした蒼い空の下で、遥かな山稜の輪郭をくっきりと確認することができます。
西の空に陽が傾き始め、併走する車の影が長く伸び始めています。
亀の甲羅のような姿のタートル山が正面に見えてきました。
ハイウエーは三車線ですが、一番右はトラックやトレーラーなどの低速車、左車線は追い越し用の車線です。
私はもっぱら中央車線を走り続け、制限速度の70マイル以上はめったに出しません。
さっき月を認めた辺りが分水嶺だったのでしょう、ハイウエーは緩い下り勾配を数10キロに亘って連ねていました。
西の地平が少しずつ色付いてきました、太陽がねぐらに籠もる準備を始めたようです。
まもなく19時になろうとしています。
今夜はこの先のバーストー(Barstew)に宿を定める予定です。
こうして今日もアメリカ大陸横断「花の旅」、楽しい思い出を詰め込んだ、三日目の幕が降りてゆきました。
4月15日のルートと位置
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