眼下に見えるのは米原市街でしょうか。
鈴鹿山系に入るのは、今回が初めてなので、周囲の地理が十分に頭に入っていません。
岩がごろごろした登山道が続きます。
登り始めてほぼ一時間で「七合目 お猿岩」に着きました。
後ろに見える尾根がピークの肩のように思えます。
左手から尾根を大きく迂回して、登山道がピークへと続いていました。
マユミの赤い実が褐色の草原によく映えます。
イヌツゲが健気な姿で、ほんの僅かな表土に根を伸ばしていました。
緑に触発されて、花咲く季節のイメージが、瞬時に頭の中に広がります。
晩秋の枯原で、花に包まれる幻想を楽しみながら歩を進めました。
周囲は涼やかに枯れているのに、耳の後ろ辺りに、暖かな感覚があります。
「八合目 お虎が池」の標識と霊仙神社の鳥居を見かけました。
池の周囲だけが、息づくような緑に縁どられていました。
池の水面もヒルムシロの緑です。
歩を進めると、カルスト地形特有の石塔原(カレンフェルト)が、9合目となる経塚山まで続いていました。
マロンブラウン色の枯葉が、青鈍色の尾根へと、晩秋のグラデーションを見せていました。
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