温室で花と多彩な植物を堪能し、庭の西側のエリアを目指します。
温室を出た玄関先に、プレートに「多分100年は越えているであろう」と記載された、アメリカイチイが見事な姿を見せていました。
歩を進めた先の、赤い葉を纏った大木の名前は確認できませんでした。
上品な色彩の葉に彩られ、ゆったりと枝を伸ばした姿がとても魅力的です。
いったい、何の木なのでしょうか?
気になります。
さてさて、こんな歯痒さを重ねるうちに、最近とみに、「木の名前が分かったら、木の知識を身に付けたら、木々を見分けることができたら」どんなに楽しいだろうと思うようになってきました。
この旅を終えたら、早速始めようと思っています。
木々が整然と並ぶ道よりは、木立の中に分け入り、先がちょっと曲がったような小道が、気に掛かります。
先が見えないことが、私の好奇心をくすぐり、探求心を呼び覚ますのでしょうか。
木々の囁きに耳傾けて、そんな小道を散策すれば、何ものにも代えがたい、素敵な時間が過ごせそうです。
東の庭園では、木立の中を縫う様に小道が設けられていました。
西の庭園では、路に沿って木々が等間隔に植栽されています。
馬車で進む時は、こちらの路を選択する以外に方法はありません。
木々と緑を配した様々な庭が揃っていました。
そんな庭園の奥で、色とりどりの花が、花壇を飾っていました。
そんな花壇の外れで、見事な枝振りのボケが、満面の花を咲かせていました。
ドーム状に枝を広げ、全体の高さは優に3メートルを越えています。
茂みの直径は10メートル以上もありそうです。
こんなボケは今までに見たこともありません。
花壇の出口では、クラブアップルが可憐な表情で笑っていました。
そして何と言っても主役はこの花。
白い見事な八重桜が、人々の視線を集め、花のアーチで出迎えてくれました。
花園を歩む人々の肩に、花びらは降りかかり、散っていきます。
花の命の儚さと、この瞬間に出会えた幸運を意識せずにはいられませんでした。
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