東山植物園を出たのが午後3時頃でした。
さて、何処へ行こうか?と迷いました。
選択枝は二つ。
一つは東谷山フルーツパークへ北上して、その後は岐阜方面に向かうルート。
もう一つは西に向かって、清洲や稲沢市で梅と椿を見て、三重へ向かうルートです。
しかし、此処までの状況から、岐阜方面に行っても、まだ十分に梅が開花していない可能性があります。
いっそのこと、大阪方面の梅園へ足を伸ばす手もありますが、デジカメの電池の予備が少なくなっていました。
充電器を忘れてきたので、旅のボリュームを増やすことができません。
ということで、三重へ向かうルートを選択することにしました。
最初は清洲市の清洲公園です。
この辺は蓮や彼岸花を見に来た時に、はしり廻っていますので地理感はバッチリです。
掲示してある解説によれば、清洲公園は大正11年に織田信長を顕彰する為に開園されたそうです。
1609年に徳川家康が尾張藩都を清洲から名古屋へ移すまでは、清洲が尾張の中心都市だったようです。
多分当初は、木曽川や揖斐川を物資輸送に使えるこの辺りのほうが機能的だったのかもしれません。
このように、見知らぬ土地を訪ねると、新しい知識が得られ、それだけで満足感に浸ることができます。
しかし、清洲公園の梅は正直、侘しいものがありました。
信長公も何となく寂しげです。
次に稲沢市の愛知県植木センターへ向かいました。
紅梅の明るい花が枝先に輝いていました。
ピンク色の花が心を和ませてくれます。
ここは梅の品種が116種も展示されているようです。
その他にも多種多様な花が四季に亘って咲き続けますので、私のお気に入りの一つです。
花好きな方にはお薦めです。
植木センターで心和ませた後は、円光寺へと向かいました。
この寺は別名を萩の寺とも呼ばれていますが、椿園もありますので、今回はそれを拝見させて頂こうと思います。
境内はひっそりと静まりかえっていました。
本堂の西側で、甍の高さ程に育った100種ほどの椿が、夕日の中へ花を浮かび上がらせていました。
円光寺を辞したのが4時半頃だったでしょうか。
今日はもう、近くに花の名所はありません。
明日のことを考え、今夜中に松坂まで移動することにしました。
何処かにお風呂を見つけて、松坂牛を食べようと思います。
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