goo

シンガポール 熱帯も兎年?

2011-03-06 11:39:51 | マレー半島 花の旅

 シンガポールは東京23区と同程度の面積の国です。


 その中で様々の民族が、モザイク国家と称されるような、夫々の文化を継承し街を形成しています。


 もっとも、国民の85%が政府が建てた団地に住み、英語を公用語としていますから、見かけと実態は異なるかもしれませんが、民族毎に宗教や伝統を色濃く残した街を見ていると、言語の統一だけでは解決できない、深く染み付いた民族の起源のようなものが見えてきます。


 前回はこのような民族の特色ある街を廻り歩きましたが、今日は前回見残した、一般観光エリアを尋ねることにしました。早速MRTでハーバーフロントへ向かいます。


 ハーバーフロントからはセントーサ島へモノレールやロープウエイが連絡しています。セントーサ島にはユニバーサルス・タジオ・シンガポールを含むリゾート施設や各種アトラクション、ホテル等が配置され、一日では遊びつくせない場所とガイドブックは説明しています。


 しかし、以前にもご紹介しましたように、私はリゾート施設にはあまり興味がありませんので、天気が良ければインドネシアのリアウ諸島まで望める、マウント・フェーバーと言う小高い丘にロープウエイで渡ってみることにしました。

 

 MRTのハーバーフロント駅に降りると、コンコースに兎のディスプレーが飾ってありました。


 

 エェーー、そうだったんだ。私は干支は日本だけの風習かと勘違いしておりましたが、世界共通だったんですね。しかも、そのサイクルも共通のようです。


 たぶん、いや、きっと干支は中国から輸入されたものの筈、そう言えば、方角や時刻に動物を当て嵌めることも中国から伝わったものですよね。辰巳の方角とか、子の刻、正午とか使ってますし。


 この熱帯の国でも、今年は兎年だったんですね。干支が我国固有の風習だなどと、私は何時から思い込んだのでしょうか。無意識に考えていましたが、単に外を知らないだけだったのです。


 人は永い年月を同じ環境に馴染んで暮らすと、その環境が何処よりも一番と無意識に思い込みがちです。特段の不都合が無ければ、現状が一番良いと考える思考パターンです。


 リビアの人が40年も大佐でいた結果、今では全く周りが見えないようですが、そのような思考回路は人間の根源的な習性なのかもしれません。


 いやはや「思い込み、認識不足」というのは本当に怖ろしいものです。

 

 ※他の記事へは マレー半島 花の旅 index をご利用いただくと便利です。

  他の旅の記事へは 旅の目次 をご利用下さい。

goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。