日本庭園を出ると、広場があり、植栽された木々の先がほんのり色づいていました。
近づくと、花芽が開きかけています。
名札を確認して「手弱女(たおやめ)」という桜の品種であることを知りました。
「手弱女」は八重咲きの桜で、花の中心が微淡紅色で、周辺に向かって色が濃くなります。
原木は桜の名所、京都北野の平野神社の境内にあるそうです。
これだけの桜が一斉に咲いたら、本当に見事でしょうね。
ロングウッドガーデンで見かけた富貴草に、此処でもまた出会いました。
結構アメリカでは人気があるようです。
庭園の一隅に黄色いモクレンを見かけました。
紫や白いモクレンは良く見ますが、黄色のモクレンを見るのは初めてだったでしょうか? もしかすると、調布市の京王フローラルガーデンで見たことがあるかもしれませんが。
掲示板の解説では、このモクレンは「エリザベス」という品種で、1956にブルックリン植物園で北米原産のマグノリア・アクミナータとハクモクレンを交配して作られ、当植物園の後援者エリザベス・ヴァン・ブラントさんに敬意を表して名付けられたとのことです。
温室を覗いてみました。
ここにも盆栽が展示されていました。
ちいさな樹木に大木の風情を現す奇跡が、海外で人々に感動を呼び起こさせるのでしょうか。
温室では八重のクチナシに似た白い花が咲いていました。
名札がありませんでしたがキョウチクトウ科のヤエサンユウカのようにも見えます。
フィルムで花の写真を数枚撮って外に出ると、キブシがいかにも気持ち良さそうに花を咲かせています。
キブシは日本をはじめとする東アジア原産の樹木ですが、ニューヨークで見ても、洒脱な表情に変わりはありません。
「花から叡智を集め、力を得る人は幸せである」そんな一語を掲げた白い家がありました。
(He is happiest who hath power to gather wisdom from a flower.)
原文をそのままネットで検索すると、出てきました!
これはイギリスの19世紀の女流詩人メアリー・ホーウィットの言葉だそうです。
※ 他の記事へは index をご利用頂くと便利です。
アメリカ大陸横断 花の旅 index 1 . アメリカ大陸横断 花の旅 index 2
その他の「花の旅」はこちら → 旅の目次