ドバンを12時20分に出発しました。
今朝ABC(アンナプルナ・ベースキャンプ)を出るとき、今日の宿はバンブーと考えたのですが、予想以上に速いペースなので、もしかすると今日中にチョムロンまで行けるかもしれないと考え始めていました。
しかし、まだ相当な距離が残っています。
取りあえずシヌワまで行って、その時点で判断することにしました。
森の中の、急斜面を下り続けます。
少しずつ温度と湿度が上がってきました。
苔を付けた岩を見かけます。
竹も日本と異なり、幹が一か所に集まって、株立ち状となっています。
タイミンチクのような南方系の種類なのでしょうか。
半日も経ずに、北の北海道から南の沖縄へやって来たような生態系の変化を目の当たりにしました。
深い谷の壁に階段状の登山路が続いていました。
こんな急な所を登った記憶はないのですが、道の脇に咲くスミレにばかり気を取られながら歩いていたのでしょうか。
ドバンを出て40分程でバンブーに到着しました。
GHの壁にホットシャワーの文字が見えます。
そうでした、数日シャワーを浴びていません。
これが山歩きの最大の欠点です。
山歩きは、毎朝シャンプーをしなければ生きてはゆけないお嬢様にはお勧めできない遊びのようです。
それにしても、今夜こそシャワーを浴びたい。
当初、宿泊地と想定していたバンブーは、立ち止まることもなく通り過ぎました。
バンブーを過ぎた辺りから、谷は更に深さを増してゆきます。
山道を下りながら振り返ると、谷の上部を雲が覆っていました。
この季節、午後になれば、山は雲に包まれると考えたほうが良さそうです。
ABC辺りは雪が降っているかもしれません。
谷の斜面を下るにつれて、道巾が少しずつ広くなってきました。
何時の間にか周囲の森が、常緑樹に代わっていました。
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