『(ホームセンター)あら、翁さん、こんにちわ、お買い物ですね、いつもお元気で。昨日は百合さんと隣町の梅林を歩いてきまして。木が古木になってきたようで、花付きが良くないですね、ホホホホ。翁さんの庭も水仙や福寿草が咲き出しましたか?、桜前線が北上を始めたようですから、一雨降って気温が上がると、コブシやトサミズキ、レンギョウなどが咲き出すでしょうね』
『おや、百合さん、雑木山はまだ芽が動く気配がないね、雨次第だろうな。俺は婆さんの衣服類の整理をするのに洗濯機棚を買おうと思って、ハハハハ。寝室が洋室の居間で、収納場所がないから工夫をしないと。・・・・俺も一昨日、以前に陶作した窯を訪ねながら、梅園に回り込んで、確かに古木が多くなってきたよ。もう梅林などもあちこちに新名所があるから、入り込み客も減っているようで』
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『洗濯機棚で衣服の整理ですか?、何か発想が面白いですね、あとで見させて貰って、寝室にはアイデアが詰まっていそうで、ホホホホ。主人が言うには、「翁さんは好奇心の塊、それでいて無意識に自然体で過ごしている、不思議な人種」だそうで、ホホホホ。テレビなどで、皆さんが老後の人生スタイルを探すのに懸命で、それをお金で解決をしようとしている方が大半だそうですから』
『《金が無ければ知恵を出せ》が私の流儀、それには好奇心は膨らませないとな、ファハハハ。10年近くの老々介護を耐えるために、テレビを見ない、新聞を見ない、「何もしない」ことで意識を介護に。そして徒然なるままに、心に移りゆくよしなしごとはブログに記して、ギャハハハ。あれこれやりながらの介護生活は、俺には出来ないわ。・・・・さて、スーパーに回って馴染みの女性スタッフ数人ご挨拶だ、ガハハハ 』
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あとがき==その女性スタッフから食材の選び方や調理方法の指南を、一時の会話が楽しみでね、老々介護の応援者だよ、ガハハハ==放念の翁