『やあ、翁さん、ご苦労さん、奥さんを病院に迎えの時間だな。誰に会っても暑い暑い、今年もあちこちで記録的な猛暑のようで、ハハハハ。オリンピックは見ている？、興味がない？、俺もだわ。・・・・ある新聞に都会の繁華街を歩く人は手にスマホ、大半の人が１日空を見ることがないらしいよ。それにスマホを弄る姿勢が体形も歪めるそうで、あちこちの整形外科や神経科で矯正をする患者が増大だそうで、ハハハハ』
『どうも勘さん、炎天下で草刈かい、体力があっていいな。この頃は体が動きたがらないから、毎日ダラダラ過ごしていて、ハハハハ。いやね、先日婆さんと中華料理を、夏休みで家族連れがテーブルに、その家族が手にスマホ、勿論家族に会話もないし、料理を食いながらもスマホ、食事の消化も悪いだろうと思ったわ。スマホ症候群、幾つかの疾病があるようだが、専門医もあるらしいな、ハハハハ』
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『これが国が言うところの情報化社会なのだろうかね、スマホは情報器機でなく玩具なのかもな、ファハハハ。オリンピックの入場行進で殆どの選手が手にスマホ、“祭典”だそうだからそれで良いのかと思うが、何となく緊張感がないよ。しかしこの時期に４年後は東京で、選手、観衆、警備などの熱中症、異常気象対策はどうするのかね、余計なお世話かな。・・・・はいよ、かあちゃんがトマトにキュウリだそうだ』
『どうも世の中が科学者の罪で、人間が間違った軌道を走っているような気がするわ、ファハハハ。オリンピックは高齢者に絶好の時間潰し、朝飯を食ってテレビ、手元にはコンビニの菓子とお茶のペットボトル、お昼はカップラーメンを食べながらテレビ、それで熱中症で運ばれた高齢者が何人もいるそうで、、ギャハハハ。・・・・野菜は欲しかったよ、暑さには冷やして夏野菜だよ』
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あとがき＝＝「有為転変は世の習い」と言うが、わが人生８０数年はその言葉どおり、現世のはかなさもだ、ガハハハ＝＝放念の翁