Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

「テロ特措法」廃案で、アメリカの不興を怖れる自称保守

2007-12-13 | 自称保守・親米保守
 テロ特措法に反対する民主党に対して、「反対するだけでは駄目だ。対案を示せ。」と批判する向きもありますが、「テロ特措法反対」ということ自体を対案として、何か不都合でもあるの。

 自称保守としては、「テロ特措法」を止めるのであれば、何らかの別の「国際貢献」を行って、アメリカの不興をかわないようにしなければいけないという強迫観念があるようですね。

 まったくのとこと、彼らときたら、「アメリカのご機嫌を取ること」が自己目的化してしまっているという感じがします。

 彼らにとっての正しい外交政策とは、ただひたすら「アメリカのご機嫌を取ること」でしかなく、その為には、原爆投下を容認したり、従軍慰安婦非難決議をスルーすることなど、いとも簡単に出来てしまうわけだ。

 アメリカの言動一つで、簡単に意見を変えることの出来る彼らに、「イデオロギー」なんて、最初からないのでしょう。

 未だに、「私のスタンスは反共です」などとのたまう人もいたりして。・・・中国は、とっくの昔に共産主義を捨ててるのだけどね。いつまで、冷戦時代を引きずっているだろうか。要は、「反中国」&「親米」と言いたいのだろうけど・・・。

 こういう人たちって、アメリカが中国と組んで、日本と対立するというような構図になっても、「アメリカは、中国に騙されているんだ。アメリカは悪くないんだ」とか言って、最後までアメリカを庇い続けるのだろうね。(「従軍慰安婦非難決議問題」のときが、まさにそうだった)



「毒吐き@てっく」、閉鎖

2007-10-06 | 自称保守・親米保守
 「Let's Blow! 毒吐き@てっく」がとうとう、店じまいして逃亡した模様。

 ちなみにキャッシュは、これ

 参考ブログ↓。

「毒吐き@てっく」の閉鎖に関して:現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ

 毒吐き@てっくのサイトが閉鎖になったようだ。
 実は、この件に関しては複数のところから問い合わせがあって、何かを書くべきだと思案していたところでした。

 実は、当方の前管理人である北岡記者が事務所から離脱した一番の原因が、この「てっく問題」にあったからです。つまり、責任をとって当事務所から離脱しました。これは北岡さんの判断で、ボスの松永が通告したものではありません。


 (休業を予告したばかりなのに、あっさりと再開してしまった・・・orz。)

 (まあ、休業中もこの程度の手間暇のかからないエントリーを、時々、載せることは有りにしよう・・・何のこっちゃ。)

 トラックバックの受付も再開します。(怪しげなTB,無関係なTBは、以前と同様に、独断で削除するけど)



マンセー族の自民党擁護の為の詭弁一覧 

2007-09-24 | 自称保守・親米保守
 マンセー族の自民党擁護の為の詭弁一覧 (元ネタは、2ちゃんねるより)

・狂牛肉輸入     
→自民党は悪くない、これは経団連が悪いんだ!

・中国のガス田開発傍観
→自民党は悪くない、これは二階の仕業だ、あるいは、自民党は悪くない、これは公明党の仕業だ

・中韓へのビザ免除    
→自民党は悪くない、民主よりマシ(民主は主権を移譲するから)

・外資政治献金解禁    
→自民党は悪くない、これは経団連の仕業だ!(もしくは完全にスルー)

・人権擁護法案を再提出  
→自民党は悪くない、これは公明党の仕業だ!

・基地移転3兆円負担    
→自民党は悪くない、中国にODA払うよりマシ(もしくは完全にスルー)

・中国ODA復活        
→自民党は悪くない、これは外務省の仕業だ!

・WE法案の提案        
→自民党は悪くない、これは経団連が悪いんだ!、あるいは、自民党は悪くない、これが新しい労働の在り方だ。

・年金問題           
→自民党は悪くない、自治労が悪いのだ、自治労を支持母体にしている民主党が悪いのだ。

・中国人留学生拡大     
→自民党は悪くない、これは中国人の目を覚まさせる目的で売国じゃないんだ!

  ・河野談話         
→自民党は悪くない、河野洋平個人が悪いのだ。(実際は、政府自民党が承認している、政府の統一見解)

  ・格差問題         
→自民党は悪くない、格差などない、これは左翼のプロパガンダだ。北朝鮮に比べれば、このような格差など知れたものだ。(日本が最貧国になるまで使えそうな詭弁)

 そして、最後の決め台詞・・・民主党よりまし。媚中派の民主党が政権を取れば日本は終わる。

 つまり、嫌中・嫌韓の強い思いが媚中色の強い民主党に対する反発や嫌悪の要因になっていたわけですが、こうやって、自民党の悪いところを見て見ぬふりをして、必死で、自民党を応援してきた結果が、媚中派の誉れ高き福田氏の総裁就任(たぶん、首相就任も間違いなし)という結果を生むとはね。

 福田政権じゃ、民主党政権とほとんど何も変わりませんぞ。マンセー族乙。


油に乗っているという感じ!

2007-06-10 | 自称保守・親米保守
○○○○孝子について語るスレ 9 ★より、

188 :文責・名無しさん:2007/06/09(土) 19:29:27 ID:yp01gtir0
■2007/06/05 (火) 今日の報道ワイドは稲田朋美代議士とともに(2)
>油に乗っているという感じ!

「脂がのった」ですね。「旬」を意味する言葉だから。
「油に乗る」ではまるでミズスマシのようです。
いや別にクラウンが妖怪「油すまし」に似ているという意味ではありませんよ。
http://www.top-page.jp/site/page/mizuki/complete_works/list/a003/


 <「油に乗る」ではまるでミズスマシのようです。>

・・・思わず、吹いた。



主人持ちの言論

2007-03-23 | 自称保守・親米保守
 慰安婦騒動に関する媚米派の反応を見るにつけつくづく思うことは、「媚米派というのは、歴史観についても、外交問題についても、ダブル・スタンダードな連中だ」という事。

 彼らにとっては、外交問題などで、北朝鮮や韓国を批判することはOKだけど、へたれた対応を取る日本政府を批判することはNGなのです。同時に、中国や韓国からの反日史観的言論(慰安婦非難等)を批判することはOKだけど、アメリカからの反日史観的言論(慰安婦非難等)を批判することはNGなのです。ノムヒョンは批判しても良いけど、シーファーを批判してはいけない。実にご都合主義な方々です。

 文壇で、志賀直哉が、小林多喜二の文学を、「主人持ちの文学」と評したという逸話がありますが、それとよく似たものです。小林多喜二の文学が「主人持ちの文学」であるなら、彼らの言論は「主人持ちの言論」というべきものでしょう。主人とは、小林多喜二の場合は、「共産党」でしたが、彼らの場合は「日本政府(とその庇護者と信じられているアメリカ)」です。

 彼らの目的は、日本政府を守る事と、反米世論を封じる事にあるようです。つまり、結局のところ、彼らは、アメリカ追随の従属外交を続けてきた「いわゆる旧来型の保守政治」を肯定する守旧派なのです。

 (彼らが、アメリカのマニュアルどおりに日本を変えようとする構造改革を支持することを以って、改革派だなどと自称することは、実に笑止千万です。あんなものは、改革じゃなく破壊です。)

 彼らは、戦後の日本を批判するけれど、その批判の矛先はマスコミにのみ向けられ、自民党政府に向けられることはありません。確かに、マスコミにも問題は多々有りましたが、戦後の日本の進路を決定してきたのはほぼ一貫して、彼らが応援している自民党政府そのものなんですよ。(「河野談話」を行ったのも自民党政府です。)自民党政府が「相手国に迎合したその場しのぎのいい加減な対応」を続けてきた結果が今日を招いているのです。

 今後も、自民党政府の「相手国に迎合したその場しのぎのいい加減な対応」を擁護している限りは、何も変わりません。永遠に「従属国家」として、アメリカや周辺国から舐められ、蔑まれ続けるだけです。

 

↓応援よろしく
人気blogランキングへ





反対陣営の声を「ヒステリックだ」と罵る人

2007-02-20 | 自称保守・親米保守
 小泉改革支持者が、最も懸念している事は、「小泉改革が頓挫する事によって、日本が駄目になる事」のようです。彼らから見れば、郵政民営化法案反対派というのは、「小泉内閣」を倒閣させ、「小泉改革」を葬り去ろうとするとんでもない輩にしか見えないのでしょう。だからこそ、造反議員復党問題では、あれほど激しく反対の声を上げたのです。

 一方、小泉改革批判者が、最も懸念している事は、「アメリカの意向による小泉改革が進行する事によって、日本がアメリカの食い物になる事」です。アメリカの言いなりになってWCEやら何やらを行う事は、日本にとって好ましい事ではないと思うから激しく反対するのです。

 小泉改革批判者は、「小泉改革が頓挫する事によって、日本が駄目になる」という小泉改革支持者の懸念など、馬鹿な思い込みに過ぎないと思っていますから、小泉内閣を倒閣させようとするような動きに、小泉改革支持者が何故あれほどヒステリックな反応をするのかが不思議でならなかったわけです。

 一方、小泉改革支持者は、「アメリカの意向による小泉改革が進行する事によって、日本がアメリカの食い物になる」という小泉改革批判者の懸念など、陰謀論に過ぎないと思っていますから、「アメリカの意向による改革」を激しく批判する小泉改革批判者の声というものが、何故あれほとヒステリックなのか理解出来ません。

 結局、お互いに相手の懸念している事を「杞憂」だと思っているから、「杞憂」に対して激しく怒る相手の反応を訝るわけです。

 小泉改革支持者は、自分が「小泉改革を否定するような動き」に対してヒステリックな反応を続けておきながら、それを自覚せず、小泉改革批判者の言動についてのみ、「ヒステリックだ、感情的だ」と非難し、彼らを「俄か強硬派」だとか、「右翼」だとバッシングしています。小泉改革支持者のそういう言動こそ、「ヒステリックかつ感情的な」言動なんですけどね。

 ネットで、政治的発言をする人は、みんな、何かの対象に対して「強い怒りの感情」を持っているんだと思いますよ。政治に怒っていないような人が、ブログや2ちゃんねるで、政治的発言をするはずはないのです。小泉改革支持者は、小泉改革批判者の怒りの言動に対して、「口汚い罵りの言葉など聞きたくない」というような批判をしますが、小泉改革支持者も、小泉改革路線に対する敵対者に対して、口汚く罵っているのです。それを自覚もできないような人が、反対陣営の声を「ヒステリックだ、感情的だ」と罵っている姿を見ると、「お前もな」とツッコミを入れたくなるのです。



↓応援よろしく
人気blogランキングへ



冷戦時の思考から脱却できていない自称保守

2007-02-19 | 自称保守・親米保守
 米ソ冷戦時代、日本の政界の分類は、「保守」vs「革新」でした。(「中道」というのもありましたが、ここでは無視)。

 このときの「保守」という呼称は、アメリカ側=西側陣営=自由主義陣営に留まろうという「体制保持」の姿勢を、「保守」と言ったまでのことで、「保守主義」といったものとは、あまり関係が無かったように思えます。(同時に、このときの「革新」というのも、ソ連側=東側陣営=共産主義陣営に「体制を変換」させようという「体制変換」の姿勢を「革新」といったまでのことだろうと思います。)

 冷戦時代というのは、米ソいずれにつくかの決断を常に求められていた時代で、二元論的思考を行うしかなかったと言えますが、自称保守の人たちの多くは、こうした米ソ冷戦時代の「保守」の概念から今も脱却できていないようです。彼らが、「保守」と自称するのも、主義としての、保守ではなく、冷戦時代の便宜的分類呼称であるところの「保守」対「革新」の「保守」でしかないのです。

 ソ連が崩壊して、それと同時に「共産主義陣営」も、「自由主義陣営」も崩壊・解体したにもかかわらず、彼らは、未だに、日本が自由主義陣営にいるという幻想を捨て切れていないようです。今の状況を、「米ソ冷戦」ならぬ「米中冷戦」だと信じきっているような人もいます。(アメリカは中国のことを、自国のライバルだなどとは思っていないのに)

 彼らの世界観は「親中反米←→親米反中」の一次元しか無いようです。アメリカの意向である郵政民営化に反対した、俗に言う「造反議員」に対しても、「アメリカ批判をする奴は、媚中派だ」という安易な決め付けを行って得々としていました。(しかし、実際には、二階氏も、加藤氏も、山拓氏も、媚中派ですが、「造反議員」ではありません。)

 「アメリカ批判」を行うものは、彼らによれば、「反米派」という事ですが、批判を行えばすぐに「反米派」というレッテルを貼ろうとするのも、彼らの単細胞的な思考の現れでしょう。「親しき仲にも礼儀あり」という事です。「友好」の名の下に、日本に対して内政干渉をしようとする厚顔な国は、何も「中韓朝」に限らず、アメリカも同様です。というか、アメリカの内政干渉による弊害の方が、「中韓朝」の内政干渉による弊害よりも、ずっと大きいのではないでしょうか。

 アメリカに対して、そのような無礼な真似を許している自称保守というのは、「従属国家日本」の現状を肯定し、そこに安住しようとする「守旧派」そのものです。彼らは、「日本を改革しよう」と主張していますが、日本を改革しようとするならば、まず自分たちの意識の変革から始めるべきでしょう。「改革」の方向性を見誤っている者が、日本を真の意味で改革することなど出来ないのです。



↓応援よろしく
人気blogランキングへ


「右傾化」の実態

2007-02-04 | 自称保守・親米保守
 最近、「右傾化」という事がよく言われていますが、それは、この間まで、マスコミの言う事を鵜呑みにしていた人たちが、「ゴーマニズム宣言」・「ネットの情報」・「拉致問題の顕在化」などを通じて、マスコミ盲信の状態から目覚めて、マスコミに対する不信感を募らせた結果起こった現象です。

 「マスコミを信じ、政府批判をしていた」状態から、「政府を信じ、マスコミ批判をする」という状態に変わったのです。

 しかしながら、これが良かったかどうかは難しいところです。結局のところ、信じる対象が「マスコミ」から、「政府」に移っただけの事ですから。

 「マスコミが善で政府が悪」も、「政府が善でマスコミが悪」も、しょせん幼稚な二元論に過ぎません。実際はそれほど単純ではないでしょう。

 マスコミの言っていることが正しい(あるいは間違っている)場合もあれば、政府の言っている事が正しい(あるいは間違っている)場合もある。

 そんな当たり前の事にも思い至らないのがマンセー族です。彼らは、政府を何処までも信じ、政府批判者を「左翼」だ、あるいは「国士様」だとか言って揶揄していますが、その姿は、ひと昔前までの朝日を何処までも信じ、朝日批判者を右翼と呼んでいた「朝日新聞崇拝者」と瓜二つです。

 結局のところ、彼らは信仰する対象を変えただけのことで、やっている事は少しも進歩していないのです。


 
↓応援よろしく
人気blogランキングへ

温首相、4月上中旬に訪日する意向を表明

2007-01-15 | 自称保守・親米保守
 安倍晋三首相は14日午後、中国の温家宝首相と約1時間会談した。温首相は4月上中旬に訪日する意向を表明、小泉純一郎前首相の靖国神社参拝問題などで01年10月から途絶えている首脳相互訪問を、日中国交正常化35周年の節目にあたる今年再開させることで一致した・・・。

 温首相が4月に訪日すると、安倍首相は、温家宝首相の訪日に遠慮する形で、4月21日(金)~23日(日)の靖國神社春期例大祭参拝を取りやめる可能性が高いです。

 もし、安倍首相が、靖國神社春期例大祭参拝を取りやめたなら、「政府・自民党マンセー族」は、「現実的な判断だ」とか言ってこれを擁護することでしょう。

 「結局、中国に媚びてるだけじゃない」と批判するような真似をすると、「右に振り切れた右翼」と「マンセー族」から、馬鹿にされるのがオチでしょう。(政府批判をすると、極右扱いするんだから、凄い印象操作ですね。)

 逆に、もし、安倍首相が気概を示して、靖國神社春期例大祭参拝を行ったとしたら、「マンセー族」は、これを、絶賛することでしょう。

 「マンセー族」が行うことは、「政府・自民党」の「擁護」と「絶賛」しか有りませんから、全ての行動が、予測可能です。

 「マンセー族」なる集団がいる限り、いくら、国益を損なおうが、「政府・自民党」は安泰なわけです。「マンセー族」が「政府・自民党」の盾になって批判論を挫いてくれるのだから。ありがたい話ではないですか。どんな悪政でも、し放題です。

 「政府・自民党に対する批判」をしないし、させない、こういう連中が、「政府・自民党」をどんどん増長させ、劣化させている張本人なのではないですか。



↓応援よろしく
人気blogランキングへ


(参考)
安倍首相:温家宝首相と会談 首脳の相互訪問再開で一致

 【セブ(フィリピン中部)西田進一郎】安倍晋三首相は14日午後、セブ・マクタン島のホテルで中国の温家宝首相と約1時間会談した。温首相は4月上中旬に訪日する意向を表明、小泉純一郎前首相の靖国神社参拝問題などで01年10月から途絶えている首脳相互訪問を、日中国交正常化35周年の節目にあたる今年再開させることで一致した。北朝鮮による拉致問題では、安倍首相が理解と協力を要請したのに対し、温首相は「必要な協力はしたい」と応じた。

 温首相の訪日が実現すれば、中国首脳の訪日は00年10月の朱鎔基首相(当時)以来となる。安倍首相は昨年10月の訪中の際、胡錦濤国家主席と温首相の訪日を招請し、中国側も同意していた。会談で温首相は安倍首相に対し「今年後半」の訪中を招請した。安倍首相は「温首相訪日の成果を踏まえて検討したい」と述べた。両首脳はまた、日中の経済閣僚会議の開始で合意した。

 歴史問題では、温首相が「本年は(日中戦争の発端となった盧溝橋事件から70年という)歴史的に敏感な年なので、歴史問題を適切に処理したい」との考えを示した。中国側によると、温首相はさらに「中日関係の大局が再び歴史問題を原因に妨げられないよう希望する」とクギを刺した。安倍首相は「戦後60年の平和国家としての歩みを中国国民にも理解してほしい」と求めた。靖国神社参拝問題には双方とも触れなかった。

 北朝鮮の核問題では両首脳は解決に向けた緊密な連携を確認した。日本側の説明によると、拉致問題では、安倍首相が「わが国にとって重大な問題。具体的進展があれば日朝間の信頼回復への大きな一歩になる」と訴えたのに、温首相が「日本国民の関心は理解している。必要な協力をしたい」と応えた。日本外務省は「中国が拉致問題で『必要な協力』を明言したのは初めて」と前向きな認識と評価している。

 このほか日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りについて、安倍首相が「中国から好意的対応を得たい」と協力を要請。温首相は「日本が国際社会でより大きな役割を果たしたいとの願望を理解した」と述べるにとどめた。東シナ海のガス田開発問題では共同開発の方向で早期解決を目指すことを確認した。

 14日行われた安倍晋三首相と中国の温家宝首相の会談要旨は、日本外務省によると次の通り。

 <首脳の相互訪問>

 温首相 4月上旬か中旬に訪日したい。安倍首相に07年下半期の訪中を招請する。

 安倍首相 4月の温首相の訪日の成果を踏まえて検討したい。

 <歴史問題>

 温首相 歴史的に敏感な年なので、歴史問題を適切に処理したい。

 安倍首相 過去の歴史を謙虚に振り返る。60年の平和国家としての歩みを中国国民にも理解してほしい。

 <北朝鮮問題>

 安倍首相 6カ国協議は実質的な進展が得られなかった。中国からも北朝鮮に態度を改めるよう促してほしい。

 温首相 日中間で緊密に連携していきたい。

 安倍首相 拉致は重要な問題であり、具体的な進展があれば日朝間の信頼回復の一歩となる。

 温首相 日本国民の関心を理解している。必要な協力をしたい。

 <東シナ海ガス田>

 両首相 共同開発に向け早期に解決することを確認。防衛当局間の連絡体制強化で一致。

 <その他>

 両首相 日中経済閣僚会議の開始で合意。曹剛川国防相の年内訪日で一致。

毎日新聞 2007年1月14日 21時06分 (最終更新時間 1月15日 1時03分)

二元論者たち

2006-12-30 | 自称保守・親米保守
 小泉政権を、金正日政権に対峙して拉致被害者救出を目指す、拉致被害者のための政権だと思っていた小泉信者たちは、小泉政権を批判する勢力を、北の術中にはまった愚か者と見ていたようです。「小泉さんを批判するな」という彼らのスローガンはそれを物語っています。

 金正日政権に対して、小泉政権が擁護にまわってしまったと見て、批判に転じた人を「強硬派だ、俄か右翼だ」の罵詈雑言ですからね。

 金正日政権を擁護する小泉政権、その小泉政権を擁護する小泉信者たち、その小泉信者たちを擁護する自称穏健派たち・・・。というような金正日政権を擁護する分厚い包囲網を、結果的にこの人たちは築いてしまったと私は見るんですが・・・。

 拉致問題において、「金正日政権対小泉政権」という対立構図だけしか頭に描けなかった二元論者たちは、全ての政治問題を「左翼対自民党政権」というこれまた単純な二元論で片付けてしまっています。

 「日本を滅ぼそうとする左翼。その左翼の策謀に敢然と立ち向かう自民党政権。左翼の策謀に陥って自民党政権を右から攻撃するアホな右翼。」というのが、彼らの描く構図です。物事を「善玉」か「悪玉」かでしか判断できない人の考えることは、こんなもんです。「拉致問題」も、「経済問題」も、すべてはこんな調子の単純思考しか出来ないようです。



↓応援よろしく
人気blogランキングへ


「拉致問題は右翼が扇動」? NYタイムズ紙が誤解生む記事

2006-12-20 | 自称保守・親米保守
「拉致問題は右翼が扇動」? NYタイムズ紙が誤解生む記事
 【ワシントン=山本秀也】米紙ニューヨーク・タイムズ(17日付)は、北朝鮮による日本人拉致問題は日本の右翼勢力にあおられているとの記事を掲載した。「日本の右翼、北朝鮮の拉致問題で狂喜」と題するノリミツ・オオニシ東京支局長の記事で、安倍晋三首相の誕生も拉致問題を利用した結果だと述べ、下がり気味の支持率を浮揚させるため首相は拉致問題に関わり続けると結んでいる。
 同記事は、日本政府や拉致被害者の家族らが進める「北朝鮮人権週間」に右翼組織のメンバーが関与していると指摘。拉致問題への理解を訴えたポスターの図柄なども引き合いに出し、北朝鮮への危機感をいたずらにあおる内容だと批判した。
 さらに「日本の国外では拉致などとっくの昔に言いふるされた」問題と指摘。日本国内では「民族派の政治家やグループ」の画策でなお連日ニュースで取り上げられているとし、「拉致問題が憲法改正や学校教育での愛国心育成と同じ“右翼好み”の課題になっている」との見方を示した。
 記事は、拉致問題をめぐる「より穏健な声」が右翼勢力によって暴力的に封じられているとする一方で、安倍首相は支持率がかげると「政治的な生き残りのため、拉致問題にしがみつくことになるだろう」と述べた。
 記事は安倍政権と右翼勢力が一体となって北朝鮮の拉致問題を利用しているとの誤った印象を与える内容だといえる。


 大西哲光氏は、「拉致家族支援運動の背後には右翼がいて、拉致を政治的に利用していることは不愉快だ」というような事を言ってます。左翼の人にとっては、日本において拉致家族支援運動という表立って批判できない運動が、右派勢力を勢いづかせている現状に腹立たしさを感じているようです。

 面白い事に、大西氏の主張は、拉致問題における、自称保守(=所謂「穏健派」)の小泉首相退陣までの言い草とそっくりです。自称保守の人たちのそのときの言い草は、「拉致家族支援運動の背後には右翼がいて、拉致を倒閣運動に利用している」というものでした。

 こういう主張をする連中と言うのは、世の中の出来事の全てについて、「自分のお気に入りの政治勢力」にとって損か得かという発想しか出来ない人たちなのではないですかね。「運スレ まとめページ」では、「(・∀・)ウマー)」とか、「(゜д゜)マズー」というように、世の中の動きを小泉政権に とって得だったか損だったかという功利的観点でまとめていますが、要はそういう発想ですね。

 「拉致家族支援運動の政治利用」という事については、一度は拉致問題を、社民党や左翼メディア叩きに大いに利用しておきながら、風向きが変わって小泉批判になるやいなや、「小泉さんを批判するな」とのたまった自称保守の連中こそ、拉致問題を恣意的に政治利用していたのですよ。

 郵政法案反対派に対して、「倒閣運動をしたから許せない」とか言うのも、同じ発想です。自称保守の連中のロジックは、「左翼に政治的実権を絶対に与えてはいけない」という考えが根本にあるようです。そこから、「政府・自民党を絶対に守らなければいけない」という発想になり、「政府・自民党に都合の悪い事実」に対しては、見ない振り、聞かない振りを続け、「政府・自民党に都合の悪い主張」に対しては、激しく反論するのです。

 格差社会という問題を突きつけられても、多くの保守の論客たちは、「これは、左翼が政府批判の為に行っているプロパガンダだ」という受け止め方しかしないようです。そうした発想が、「北朝鮮と比べたら、日本の格差など大したことではない」とか、「アフリカの国々と比べたら、云々」というような無責任な反論を述べるだけのおざなりな対応に繋がっていくのです。

 昨日のNHK(12/19)は、「ワーキング・プア」の特集をしていました。正社員になれない母子家庭の母親が、子供二人を抱えて、昼夜二つの職場で、働きづめになっている姿をカメラが追っていました。「競争社会」について、「努力したものが報われる社会だ」などといった言説が、いかにいい加減なものかという事が、こういう番組を見るとよく分かります。

 社会問題において、実際に困っている人の側からすれば、「〇〇問題を政治的に利用している」などという言説が、時として酷い言い草になるという事も論者は自覚すべきでしょう。

 「拉致問題」と「ワーキング・プア」の問題を同列に論じる事について、不適切だと感じる方もおられるでしょうが、私の言いたいことはこうです↓。

 「自分のお気に入りの政治勢力にとって損か得か」といった観点でしか、時事問題・社会問題を語れないのであれば、往々にして問題の本質を見失ってしまうことになりかねません。



↓よろしければ、クリックをお願いします
人気blogランキングへ


マンセー系ブログのダブル・スタンダード

2006-11-13 | 自称保守・親米保守
 マンセー系ブログ(「政府・自民党に対する弁護・擁護と野党・左翼に対する批判・揶揄」を専門にしているブログ)が最近は目立っています。

 あるマンセー系ブログは、衆院神奈川16区、大阪9区両補選の両補選で、民主党の小沢代表がイヌ頼みのパフォーマンスに頼った事を揶揄していました。そして、「国民を馬鹿にしているのかと。」と結んでいました。

 でも、それを言うなら衆院千葉7区補選での、武部サンのジャンケン・パフォーマンスにも言及して欲しかったな↓。

武部氏意味不明ジャンケン…衆院千葉7区補選 :社会:スポーツ報知より、

「最初はグー、サイトウケン!」武部幹事長は何かに取り憑(つ)かれたかのようだった。5回の演説を挟み、この日歩いた距離は約8キロ。実に3時間、何百回となく自作のジャンケンを執拗に通行人らに仕掛け続けた。突然のかけ声にポカ~ンとされてもお構いなしだ。


 これに対しても、「国民を馬鹿にしているのかと。」とやって欲しいのですよ。選挙でバカやってるのは何も民主党ばかりではないんだから。

 また、同じエントリーで『解放同盟』が民主党の支持団体である事を批判しています。

 でも、それを言うなら、自民党の連立のパートナーである公明党が某宗教団体の実質的な政治部であること、そして、選挙において、自民党がその宗教団体に「おんぶにだっこ」状態であることにも言及して欲しいな。

 「自民党のダメなところ」を見て見ぬ振りをして、「民主党のダメなところ」ばかり指摘するのであれば、所詮はダブル・スタンダードです。

 マスコミの偏向を批判していながら、マスコミと逆向きの偏向を行うのなら、結局は同レベルに堕ちてしまうのでは無いんですか。

 自民党が好きであるなら、自民党に対して、「俺は自民党が好きだ。だけど、この欠点を直してくれたら、もっと好きになれるんだけどな」と、提言を行ってもっと良くしてあげようとするのが、支持者のありようだと思うんですけどね。



↓よろしければ、クリックをお願いします
人気blogランキングへ



感情論

2006-09-27 | 自称保守・親米保守
 ある小泉信者さんがよく、小泉批判論者の事を「小泉憎しで、云々」と言った表現をしていましたが、このような、人の行動の原因や理由を感情というファクターで説明するような論理構成は、一般的に「感情論」と言うべきものでしょう。

 「感情論」が一概に間違っているとは思いません。例えば、大きな自然災害に遭った人たちを指して、「かわいそうだから、あの人たちに救いの手を差し伸べましょう」というのも、「かわいそう」という「感情」を理由にした一種の感情論ですが、充分に人々を説得させる力を持っていると思います。

 ただ「感情論」の弱いところは、感情というものが主観的なもので、普遍性を持たないことです。「ホームレスはかわいそうだから・・・云々」というような論は、「ホームレスをかわいそうとは思わない」人の前では、論拠を失ってしまうのです。

 冒頭の、「小泉憎しで、云々」という論理構成も、「憎いからじゃないよ」と反論されれば論拠を失うのです。それにしても、この小泉信者さんが、小泉批判論者を指して、何の根拠もなく、「この人たちは小泉さんが憎いのだ、憎いから罵詈雑言の限りを尽くすのだ」と言っているのは「悪質なデマゴーグ」とも言うべきもので非常に問題です。論拠を示さず、自分の主観だけで他人の心の中を決め付けて言いがかりをつけているのですから。

 何度言ったら、分かってもらえるのでしょうか。例えば、拉致問題で、小泉さんを批判している人の多くは、小泉さんが、「拉致被害者救出に対して、ほとんど何も効果的な対策を講じてこなかった」事を批判しているですよ。このような拉致被害者救出にやる気のない小泉さんだったからこそ、悪く言っているのであって、訳も分からずに原因と結果をさかさまにしないで欲しいですね。



↓この記事に共感される方は、クリックをお願いします。
人気blogランキングへ


何もかも、教祖様のお陰です・・・?

2006-09-23 | 自称保守・親米保守
 マンセーさんのブログを訪問していたら、こんな事を言っている人がいましたよ。

 大意・・・「小泉首相のお陰で、やっと日米共同で制裁が出来るようになった。小泉さんはこの状況が来るのを待っていたのだ。」

 さて、この人は、

 1.アメリカが金融制裁を始めたのも、
 2.北朝鮮がミサイルの乱れうちをしたのも

 みんな、小泉さんのお陰だと言うんですかね。そういうのを、「我田引水」「牽強付会」と言うんじゃないですか。

 まあ、「鰯の頭も信心から」と言いますからね。脳内妄想を、ネットを通じて周囲に撒き散らすのを止めて、一人で「教祖様のお陰で・・・」とぶつぶつ言ってる分には、実害はないんですけどね。

 普通に考えると、もし、仮にアメリカが金融制裁をせず、北朝鮮がミサイル発射をしなかったら、今の状況は生まれなかったわけで、そこのところはどう考えているんでしょうね。

 例えば、

 1.「天才政治家?」の小泉さんだから、素人目には「偶然の僥倖」にしか見えないことも、すべて最初からお見通しだったとか、

 2.「アメリカの金融制裁」も、「北朝鮮のミサイル発射」も全ては小泉さんの仕組んだ事だったとか、

 そんな事を言いたいのかも知れませんね。

   〃∩ ∧_∧
   ⊂⌒(  ・ω・)  はいはいわろすわろす
     `ヽ_っ⌒/⌒c
        ⌒ ⌒


人気blogランキングへ



「〇〇さんに逆らうな」とかをまた言い出すんでしょうかね・・・小泉信者の今後

2006-08-06 | 自称保守・親米保守
 北朝鮮がミサイル発射を行った事で、ようや日本も経済制裁を行う事になってから、一月たちました。

 小泉擁護論者は、それまで、経済制裁反対論を掲げ、経済制裁を主張する人たちに対して、「先鋭化している」だの、「強硬論者」だの、「右翼」だのとさんざんに言っていましたね。「経済制裁には効果が無い」とか、「経済制裁したら戦争になる(経済制裁を主張する人たちは戦争を望んでいるのだ)」とまで、言っておきながら、政府がやれば、反対するどころか、むしろ歓迎しているのは、奇妙ですね。

 要は、「小泉政権に逆らうな」という事だけだったんでしょうかね、彼らが言いたかった事は。彼らが、主張していた「経済制裁反対論」などは「経済制裁を主張する人たちに対する反論の為のロジックでしかなく、彼ら自身もそんなもの信じてはいなかったということでしょう。

 彼らは、「何を行うか」(政策の中身)より、「誰が行うか」という方が大事なんでしょうかね。小泉擁護論者が、「経済制裁を主張する人たち」に対して、「小泉憎し」で行動しているとか、「小泉首相にインネンを吹っかけて潰そうとしている」かのように言っていましたけど、「誰」(小泉という人物)にこだわっている人からみれば、自分たちに反対する人たちもまた、「誰」(小泉という人物)にこだわっているように見えたのでしょう。

 少なくとも、私は、小泉さん自体がどうこうというよりは、「拉致問題に積極的にならない小泉さん」、「財政改革で、日本経済に打撃を与える小泉さん」、「アメリカ追従で日本をアメリカの思うとおりにしようとしている小泉さん」「皇室典範改正で、皇室の伝統を潰しかけた小泉さん」「靖国問題はともかくとして、東シナ海ガス田問題や竹島問題などで腰の引けた対応しかできなかった小泉さん」を批判しているのですけどね。つまり、「何を行ったか、何を行おうとしたか」(政策の中身)に対して小泉批判を行ったわけで、小泉さんという「一人の爺さん政治家」自体には大して興味も無かったんですよ。

 小泉さんが首相の座を去れば、小泉信者もそのうち消えていくのでしょうけど、彼らは、今度は「安倍信者」や「麻生信者」に改宗して、「〇〇さんの言う事に逆らうな」とかをまた言い出すんでしょうかね。



↓クリックお願いします
人気blogランキングへ