隣町、Aurora(オーロラ)で毎年行われているブルース・フェスティバル“Blues on The Fox”を冷やかしに行ってきた。
いやいや、冷やかしどころかどっぷりつかってしまい、ついに日がな一日過ごしてしまった。
驚くなかれ、そこでものすごい人たちを見ることになってしまったのだ。
★ ★ ★
午後2時40分 到着
初めて訪れるオーロラ・ダウンタウンは、歴史的情緒あふれるかわいらしい街だった。
イリノイ西部を南北に流れるFox Riverの橋の上が会場。
橋の向こう側に小さく見えるのが、ステージ。
今日はここで6組のパフォーマンスがある。
この頃は、まだ余裕で歩けた。
今日のスターターは、地元のミュージックスクールの子どもたちのパフォーマンス。
ブルースを中心に、ジャズ、ヒュージョン系など幅広く演奏していた。
ソロパートもかなりしっかりしていて、驚く。
★ ★
午後3時 今日の“お目当て”、ヘンリー・バトラー(Henry Butler)
ニューオリンズ出身の盲目のピアニスト。
プロフェッサー・ロングヘアー、アラン・トゥーサンなどの曲を中心に
ニューオリンズサウンドをたっぷり聞かせてくれる。
目が見えないとは思えないほど、正確で爆発的ともいえる力強い演奏に
思わずぐいぐい引き込まれていく。
演奏終了後、近くのテントでCD即売&サイン会が行われてさっそくCDを購入。
ヘンリーは、先日スペインで行われたブルース・フェスで、シカゴで活躍するブルースギタリストの菊田俊介と一緒だったらしい。
私を日本人だとわかってか、「ジュン・ヤマギシ(山岸潤二)を知ってるかい?彼とはたびたび一緒にプレーしたんだよ」とうれしそうに話してくれた。
山岸がニューオリンズに拠点を移したのはもう、かれこれ20年くらい前じゃないだろうか・・・。
多くの日本人がアメリカで活躍しているなあと実感。
ヘンリーの実家はハリケーン・カトリーナで壊滅し、彼は今はデンバーに住んでいるという。
皮肉な話だが、そのおかげで今まで地元に埋もれていた多くのミュージシャンが国内で有名になったのだ。
一方Pちゃんは、先日の(スペイン)公演がまさに彼の生まれ故郷(ビルバオ)だったことを知り、その話で大盛り上がり。
しかも、会場のゲッチョはマリベールおばちゃんの住んでいる町。2006年暮れには私たちもお世話になったところ。
なんだか懐かしい。
★ ★
午後5時30分 伝説のブルース・ハーモニカ奏者、シュガー・ブルー(Sugar Blue)登場。
私は今まで彼の存在を知らなかった。
何気なくステージ近くでパフォーマンスを見ていたら、そこから離れられなくなり、終わった頃にはなぜか涙が出ていた。
◆1949年ニューヨーク、ハーレム生まれ。アポロシアターのダンサー&歌手であった母の影響で
小さい頃はシアターのミュージシャンだちに囲まれて育った。
ビリーー・ホリデーもその一人だった。
10歳でハーモニカを手にし、その後ボブ・ディランやスティービー・ワンダーらの曲を自己流でコピーし始める。
その後パリにわたり、ミック・ジャガーに見出されて、ストーンズバンドに加わり、「Emotional Rescue」「Tattoo You」のレコーディングメンバーに。
あの有名な「Miss You」のハーモニカは彼によるもの。
そして82年にアメリカ帰国。数々のシカゴ・ブルースミュージシャンと競演を続ける。
(HPより抜粋訳)
彼の渾身のパフォーマンスに、Pちゃんも「こんな素晴らしい演奏は今まで聞いたことがない」と大興奮。
しばらくふたりで彼を追っかけることになりそうだ。
★ ★
午後8時。
こんな時間までいる予定じゃなかったのに、思わずいてしまった私たち。
気がつけば今日のトリ、「ロス・ロボス(Los Lobos)」の出が近づいていたので、
もう最後まで見届けることにする。
そしてこの頃には・・・
すでに身動きとれない状態に。どこもかしこも、人・人・人・・・
メキシカンが圧倒的に多く住むこの町の、まさにうれしい贈り物となった「ロス・ロボス」。
熱狂するメキシカンたち。そして初めてナマ「ラ・バンバを」聞く。
アメリカの夏祭りは、盆踊りではなく野外フェスティバルなのだ。
アンコールでは、今日最初にパフォーマンスしたミュージックスクールの子どもたちとの競演。
10~13歳くらいの男の子たちがプロにまじって堂々のギターソロを披露し、
酔っ払った観客からやんやの喝采を浴びる。
最後は、5歳くらいの金髪のお人形さんのような女の子が体よりも大きいエレキギターを持って登場。
ロボスと一緒になんと、ジミヘンの「Purple Haze」を演奏&熱唱!
"Scuse me whlie I kiss the sky"
のパートは、まわりのおっさんたちが絶叫。
子どもを子ども扱いしない、うまい演奏にはリスペクトする・・・こんなところがアメリカの音楽文化を育てるんだなあとつくづく実感した。
本当にうらやましい。
今日のパフォーマンスはある意味、シカゴ・ブルースフェスティバルを超えた質の高さだった。
郊外に住むものにとって、本当にうれしい夏のプレゼントだ。
いやいや、冷やかしどころかどっぷりつかってしまい、ついに日がな一日過ごしてしまった。
驚くなかれ、そこでものすごい人たちを見ることになってしまったのだ。
★ ★ ★
午後2時40分 到着
初めて訪れるオーロラ・ダウンタウンは、歴史的情緒あふれるかわいらしい街だった。
イリノイ西部を南北に流れるFox Riverの橋の上が会場。
橋の向こう側に小さく見えるのが、ステージ。
今日はここで6組のパフォーマンスがある。
この頃は、まだ余裕で歩けた。
今日のスターターは、地元のミュージックスクールの子どもたちのパフォーマンス。
ブルースを中心に、ジャズ、ヒュージョン系など幅広く演奏していた。
ソロパートもかなりしっかりしていて、驚く。
午後3時 今日の“お目当て”、ヘンリー・バトラー(Henry Butler)
ニューオリンズ出身の盲目のピアニスト。
プロフェッサー・ロングヘアー、アラン・トゥーサンなどの曲を中心に
ニューオリンズサウンドをたっぷり聞かせてくれる。
目が見えないとは思えないほど、正確で爆発的ともいえる力強い演奏に
思わずぐいぐい引き込まれていく。
演奏終了後、近くのテントでCD即売&サイン会が行われてさっそくCDを購入。
ヘンリーは、先日スペインで行われたブルース・フェスで、シカゴで活躍するブルースギタリストの菊田俊介と一緒だったらしい。
私を日本人だとわかってか、「ジュン・ヤマギシ(山岸潤二)を知ってるかい?彼とはたびたび一緒にプレーしたんだよ」とうれしそうに話してくれた。
山岸がニューオリンズに拠点を移したのはもう、かれこれ20年くらい前じゃないだろうか・・・。
多くの日本人がアメリカで活躍しているなあと実感。
ヘンリーの実家はハリケーン・カトリーナで壊滅し、彼は今はデンバーに住んでいるという。
皮肉な話だが、そのおかげで今まで地元に埋もれていた多くのミュージシャンが国内で有名になったのだ。
一方Pちゃんは、先日の(スペイン)公演がまさに彼の生まれ故郷(ビルバオ)だったことを知り、その話で大盛り上がり。
しかも、会場のゲッチョはマリベールおばちゃんの住んでいる町。2006年暮れには私たちもお世話になったところ。
なんだか懐かしい。
午後5時30分 伝説のブルース・ハーモニカ奏者、シュガー・ブルー(Sugar Blue)登場。
私は今まで彼の存在を知らなかった。
何気なくステージ近くでパフォーマンスを見ていたら、そこから離れられなくなり、終わった頃にはなぜか涙が出ていた。
◆1949年ニューヨーク、ハーレム生まれ。アポロシアターのダンサー&歌手であった母の影響で
小さい頃はシアターのミュージシャンだちに囲まれて育った。
ビリーー・ホリデーもその一人だった。
10歳でハーモニカを手にし、その後ボブ・ディランやスティービー・ワンダーらの曲を自己流でコピーし始める。
その後パリにわたり、ミック・ジャガーに見出されて、ストーンズバンドに加わり、「Emotional Rescue」「Tattoo You」のレコーディングメンバーに。
あの有名な「Miss You」のハーモニカは彼によるもの。
そして82年にアメリカ帰国。数々のシカゴ・ブルースミュージシャンと競演を続ける。
(HPより抜粋訳)
彼の渾身のパフォーマンスに、Pちゃんも「こんな素晴らしい演奏は今まで聞いたことがない」と大興奮。
しばらくふたりで彼を追っかけることになりそうだ。
午後8時。
こんな時間までいる予定じゃなかったのに、思わずいてしまった私たち。
気がつけば今日のトリ、「ロス・ロボス(Los Lobos)」の出が近づいていたので、
もう最後まで見届けることにする。
そしてこの頃には・・・
すでに身動きとれない状態に。どこもかしこも、人・人・人・・・
メキシカンが圧倒的に多く住むこの町の、まさにうれしい贈り物となった「ロス・ロボス」。
熱狂するメキシカンたち。そして初めてナマ「ラ・バンバを」聞く。
アメリカの夏祭りは、盆踊りではなく野外フェスティバルなのだ。
アンコールでは、今日最初にパフォーマンスしたミュージックスクールの子どもたちとの競演。
10~13歳くらいの男の子たちがプロにまじって堂々のギターソロを披露し、
酔っ払った観客からやんやの喝采を浴びる。
最後は、5歳くらいの金髪のお人形さんのような女の子が体よりも大きいエレキギターを持って登場。
ロボスと一緒になんと、ジミヘンの「Purple Haze」を演奏&熱唱!
"Scuse me whlie I kiss the sky"
のパートは、まわりのおっさんたちが絶叫。
子どもを子ども扱いしない、うまい演奏にはリスペクトする・・・こんなところがアメリカの音楽文化を育てるんだなあとつくづく実感した。
本当にうらやましい。
今日のパフォーマンスはある意味、シカゴ・ブルースフェスティバルを超えた質の高さだった。
郊外に住むものにとって、本当にうれしい夏のプレゼントだ。
それにしても、地元の夏祭りとはいえ質の高さにただただ感謝、です。