Life in America ~JAPAN編

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American Idolにみる、黒人歌手のマンネリ

2009-04-17 05:30:13 | アメリカ生活雑感
American Idolシーズン8も、終盤に入ってきた。
昨日、ちょっとした“サプライズ”の結果、ベスト7は動かぬまま次週に繰越しという事態に。
私的には、(誰とは言わないけれど)“救済”するには及ばなかった思うが。


今シーズンはどうも昨シーズンほど燃えない。
というのも、もう結果が決まってしまっているようなもんだから。
日本での放映のことを考えてネタバレにならないように気を遣っても、こればかりは誰の目にもかなり明白。
ひとり、突出してしまっているのでちょっとつまらない。
個人的な好みからいえば、ダニーあたりにがんばってほしいところだが、最後のひとりになるのは多分無理だろう。

さらにつまらない理由のひとつは、女性陣の不振。
昨シーズンも、ベスト4のうち女性は一人だけだったが、今シーズンもはっとするような女性歌手が不在。
ひそかに注目していたガールは早々とvote offされちゃったし。
16歳のアリソンが一人で気を吐いているものの、元気なだけでおばさんにはどうも物足りない。(まぁ、求めるものが違うのだろうけど・・)


また、今回は妙に既婚・子持ち率が高かった。
しばらく離れている子どものビデオに臆面もなく涙するコンペティターの姿を見ていたら、「そんなことでアメリカツアーになんて行けるのか」と心配にさえなる。
予想通り、そういう人たちから順に姿を消している。
ううむ、これは局側の陰謀か?


さらにここのところのAIをつまらなくしているのは、昨今の黒人歌手のマンネリ化。
黒人歌手は文句なく歌唱力がある。しかしそれ以上でもない。
要するに、何の個性もない。
さらに黒人、特に女性歌手がはまるパターンとしては、大きすぎる歌を選んでしまうこと。
ホイットニー・ヒューストン、ティナ・ターナーなどの超有名曲を自己陶酔して歌い、歌に溺れてあえなく溺死するパターン。
このへんのレベルの黒人歌手はアメリカではそこいらへんにいくらでも転がっているので、聞いているほうは少しばかりうまくてももはや何の感動もない。
ここのところAmerican Idolで黒人歌手の不振が続いているのは、アメリカが“うまい黒人歌手に対して飽きた”からに他ならないと思う。
数年前のファンタジアのような、他を圧倒するようなパンチや、ジェニファー・ハドソン(ベスト16で落とされたが)のような圧倒的な歌唱力がなければ、もはや人は食いつかない。

今シーズンもしかり。
はじめのうちは存在力が光っていたリルが、ここのところにきて失速。
自分を完全に見失い、あのやば~いパターンにはまり始めた。
来週あたりで一区切りつきそうだ。


そんなことを考えながら今シーズンを振り返ってみると(って終わってないけど)、やっぱり去年のDavid Cookは改めてよかったなぁ。




これを観て、こりゃいくな、と確信したのだった。


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