Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

Ravinia Festival

2008-09-01 06:26:52 | music/festival
シカゴ市内から北に約40キロほどいった閑静な住宅街ハイランド・パーク。
そこにはRavinia Parkという巨大な公園があり、その中の野外コンサート会場で毎夜コンサートが行われている。
6月から9月半ばまで延々と3ヶ月半の間、クラッシック、ロック、レゲエ、Jazz、ブルース、ポップス、ダンスなどありとあらゆるジャンルのコンサートが休みなく開かれるこの「Ravinia Festival」の歴史は、1904年にまでさかのぼる。

“A.C. Frost Company”がアミューズメントパークとして このラビニア・パークを作ったのがきっかけだった。当時、開通したばかりのシカゴ~ミルウィーキー間の鉄道の使用を人々に促すきっかけ作りが目的だった。
そこには野球場のほか、噴水や大食堂、カジノ、ダンスフロアーなど自慢の設備を配し、中でも“プレイリー・スタイル”のラビニア・シアターは当時から現存する最古の建物。
それから100余年。“ラビニア・フェスティバル”は、北アメリカで最も古い野外音楽フェスティバルということだ。(HPより訳)

この夏は是非、一度このフェスティバルに足を運んでみようと思っていた私はさっそくコンサートスケジュールをチェック。
するとまぁ、大好きなアンナ人こんな人、あんなバンドこんなバンドがあるわあるわでもうビックリ。
はやる気持ちを抑えながら、とりあえず8月22日のトニー・ベネットと30日のドナ・サマーの芝生チケットを購入。
こんな人たち、普通に見にいったら100ドル以上クラス、でも芝生チケットは15~25ドル。公園だからいつ行ってもかまわないし、ピクニック気分の延長で見られるその気軽さもいい。

かくして、“ラビニア初体験”はめでたくJazzの御大、トニー・ベネット。
この日は金曜日だったので、Pちゃんに仕事から早めに帰ってきてもらって午後6時すぎ家を出発。

今日の日のために買ったローン・チェアーと晩御飯(お弁当)を持っていざ会場へ。
最初ということもあって勝手がわからず駐車場で戸惑っているうちに時間をロスしてしまい、8時からの開演を少し回ってからの到着。
あたりはもう真っ暗で何も見えない。
でも、芝生はもう一面人・人・人・・・。
しかもみんな、テーブルセッティングをきちんとして、キャンドルまで立ててワイングラスを傾けながらオードブルなんかつまんでいる。なんだここは!まるで屋外巨大セルフサービスレストランだ。

わずかに空いている場所にそそくさとチェアーをセットし、さっそくお弁当タイム。
この日のお弁当は、梅ぼしおにぎり、特製コロッケ、ほうれん草のごまだれあえ、かぼちゃ甘煮。ビール2缶とお茶。

パビリオンから聞えてくるトニー・ベネット(実は初めて生で聴いた)の生歌を聴きながら食べるお弁当のなんとリッチな気分よ。
そしてそのとき、「思い出のサンフランシスコ」が流れる。
これはたまらんばい。

休憩なしで約1時間15分。スタンダードを唄いに唄ったり。
80歳を超えるとは思えないその声量と張りのある高音。思わず鳥肌がぞぞ~っと立つ。
高齢のミューシャンを見に行くたび「これが最後になるかも・・」とひそかに思うのだが、彼はまだまだそんな域には達していない感じ。
本名の“アントニオ・ベネディト”として画家としても活躍するトニー。まだまだお盛んでがんばってほしい。
来年も来てね。





これを踏まえて。

8月30日(土曜日)。
今日はドナー・サマーのコンサート。
もともと大ファン、というほどではなかったんだが先日「アメリカン・アイドル」のファイナルに彼女が出ていたのを見て、急になつかしくなって聴いてみたくなったのだった。

先週の轍は踏むまいと、明るいうちに場所をとってのんびりする計画を立て、午後3時半ごろ家を出発。
またまた駐車場の大渋滞に巻き込まれるも、無事に開演2時間半まえの5時ごろには中に到着。


今日のいでたち。
両肩にしょっているのはローンチェア(椅子)。
そしてござのように小さく折りたためる机をこの日のために購入。


入り口前はまるで、難民キャンプ状態。
みんなの荷物のすさまじさと言ったら・・・ビール1ケース、ワイン3本、チーズにオードブルに・・・あんたら、なにしに来たん?。

 
 
場所取り成功!目の前は舞台。といっても何も見えないけど。



見よ!この人の山・・・



今日はディスコをイメージしてみました。
下はキンラメ(ここでは見せられません・・)




ここに来ている人たちは、百戦錬磨、用意周到。
日本のお花見のようなもので、ビニールシートで場所を確保した後、次々にパーティグッズが並べられて大宴会を始める。
テーブルにはきちんとテーブルクロスが敷かれ、お花まで飾っている人たちも。
アメリカ人って普段はいいかげんに暮らしているくせに、ひとたびパーティーとなるとものすごく気が行き届くから不思議だ。
「そんなもん、どこで売ってるん?」と聞きたくなるような便利グッズも見かけた。
先週来たとき、隣の人に「そのテーブルいいですね」と話かけたところ「Crate&Barrelで売ってるわよ!オススメよ」と教えてくれたのでさっそく買った私だった。
こういう情報交換も楽しい。



さぁ、うちらも宴会開始。
今日のお弁当は、たまごとハムのサンドイッチ、チキンテリヤキ、じゃがいもとレンコン炒め、庭のトマト、デザートはパイナップル。
もちろん、今日はワイン1本を持参。


暗くなってきたら、キャンドルを。


  
ドナ・サマーはさすがの“ディスコ・クィーン”らしく、途中で何度も衣装を取り替える。
舞台デザインもカラフルで美しかった。


後半は「Hot Stuff」「She works hard for the money」「Last Dance」「On The Radio」などおなじみのヒットメドレーとなり、そのあたりは熟年ディスコと化す。


あちらこちらで踊り狂う人たち。
年齢層は私よりも少し上の世代が圧倒的。
青春を思い出すかのように、今は見る影もなく太ってしまった体を揺らして踊る人々・・嗚呼。

もちろん、Pちゃんはドナ・サマーを知らない。
そのころまだ10代半ばだったキミには、ちょっと早すぎたかもね。

シカゴに遊びに来る人は、是非この時期(6~9月)のラビニアをオススメ!
アメリカらしさを味わえますよ。


では懐かしいビデオクリップを。
この頃って、みんな踊ってたなぁ(笑)



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3 Comments

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Unknown (やっちゃん)
2008-09-02 11:46:26
ラビニア、いいですよね~。今年の夏、初めて行って(Gypsy Kings)周りのみなさんの素晴らしい食事風景を見て、自分たちの準備不足に気がつき・・・リベンジしたいと思いつつ・・・。
また行きたいけど、またの機会があるか!?
あのテーブルって、Crate&Barrelで売ってるんですね!私も気になったんだけど、いろんな人が使ってるから、てっきり会場でレンタルしてるものだとばかり思っちゃいました。その割にはいいテーブルだとは思ったんですが。
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楽しそうな (shintaroni)
2008-09-02 14:13:47
本当に、そちらは、パーティ準備が
行き届いているようだね。
Pちゃんの横のテーブルが、噂のテーブル?
イスも快適そうだし、ワインも軽食も楽しそうだね。
東京マンション暮らしでは、庭でパーティとか、
野外音楽フェスも若造相手が中心なので、こういうスタイルは、なかなかやる機会がないかなあ~と思いながら、
あこがれる次第。


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Unknown (shoko)
2008-09-05 03:25:05
さらに素晴らしいのは、屋外でありながら「絶対禁煙」なこと!空気もきれいだし、安心して食べたり飲んだりできてまさに天国。
こんな環境、日本じゃありえないよね。決められたことは絶対に守られている、(逆に言うと守らないとものすごい罰則が待っている)のはアメリカのいいところだと思います。
日本が早く全面禁煙にならないかな~・・。
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