湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

ヤモリよ今宵もありがとう

2014年08月28日 | 詩歌・歳時記

異常すぎた今年の夏が去ろうとしている。ホークスのテレビ中継がない夜には、読みふける本を伏せて、ふと真後ろの茶の間の窓を振り向くと、「うふっ,きている!来ている」わが愛しのヤモリが、網戸に這いつくばりいつか訪れる虫を狙って、虎視眈々とチャンスを粘り強く待っているのである。

                    ようこそね
                    茶の間の網戸に今宵また
                    ヤモリ来たりぬ虫もおひでな


この小さな相棒に幾夜、こころなぐさめられたろうか?
蛾や小さな虫がいったん網戸に来たならば、相棒の細い全身が一瞬にして、緊張と繊細さに満たされるのだ。


                    稲光り
                    北よりすれば慕わしき
                    父と我との遠きふるさと
                                
もどかしいほどの時間をかけて、ターゲットへのデスタンスを縮めるお前!
そのあとの一瞬の跳躍🎵
「お見事!」拍手を送る私である。
この家を守ってくれる、君は亡き母の守り神であろうか?