滋賀県で唯一、新幹線の停まる駅、米原。
まいはら、と発音する。
だが何故なのか、誰も知らないし誰からも疑問の声すら出ないのだが、
駅の名は“まいばら”なのだ。
それはともかく、
ひとつ手前に「醒ヶ井」がある。
神話時代から、その名を残す中仙道の宿場町。
町の入り口に、こんこんと湧き続ける清水がある。
その昔、熱病に冒された大和武尊がこの水で眼を洗ったところ、
熱から醒めたという。醒ヶ井の地名のいわれである。
梅花藻や藍の浴衣の洗い髪
湧水にゆれ咲く花や遠花火
清流の底には、梅花藻がゆれている。
8月、
その花が満開になる。水面から顔をのぞかせる可愛い小さな花。
問屋場の前の梅花藻盛りなり
梅花藻や襟足白く屈むひと
醒ヶ井の町が観光客であふれかえる、夏のひと絵巻。
湧水の町が、梅花藻の町として賑わうひと月である。
梅花藻へ伸ばす二の腕雫して
呉服屋はお休み処ラムネ売る
まいはら、と発音する。
だが何故なのか、誰も知らないし誰からも疑問の声すら出ないのだが、
駅の名は“まいばら”なのだ。
それはともかく、
ひとつ手前に「醒ヶ井」がある。
神話時代から、その名を残す中仙道の宿場町。
町の入り口に、こんこんと湧き続ける清水がある。
その昔、熱病に冒された大和武尊がこの水で眼を洗ったところ、
熱から醒めたという。醒ヶ井の地名のいわれである。
梅花藻や藍の浴衣の洗い髪
湧水にゆれ咲く花や遠花火
清流の底には、梅花藻がゆれている。
8月、
その花が満開になる。水面から顔をのぞかせる可愛い小さな花。
問屋場の前の梅花藻盛りなり
梅花藻や襟足白く屈むひと
醒ヶ井の町が観光客であふれかえる、夏のひと絵巻。
湧水の町が、梅花藻の町として賑わうひと月である。
梅花藻へ伸ばす二の腕雫して
呉服屋はお休み処ラムネ売る