湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

都はるみちゃんと、亡き母

2015年03月28日 | 詩歌・歳時記
春の宵のうらうら妄想ではないけれど、夜、眠れない。医者からもらった睡眠薬はなるたけ飲まないようにしている。

でね、ラジカセにカセットやCDを仕掛けて、それで眠ろうと言うわけです。
選曲がまんず難しい。西郷輝彦はノウサンキュウ! 興奮してますます眠れなくなること必定である。
まず、ジョン-コルトレーンのバラードが一番である。そして以外や以外、都はるみちゃんの歌声が一番よく眠れるみたい。それもヒット曲ではなくて、「東京セレナーデ」のカセット・テープです。

こいつを眼をつむりながら聴いていると、はるみちゃんを大好きだった亡き母の手のひらが、私の肩先を優しくなぜてくれて~いつしか眠っちゃうというしかけなんだ。
ところが、このアルバムに収録されている一曲「リラに降る雨」。はるみの歌で一番愛する歌、ここで眼はパッチリしちゃうのよ。

今夜もはるみちゃんを聴きながら、母の夢をみながら眠りましょう。


湖北・鴨そばを召し上がれ

2015年03月09日 | 詩歌・歳時記

湖北の湖岸道路を北上する。ようやくに蕗の薹が顔を見せはじめて、俳句の季語である「春隣り」の季節到来であるが、湖からの風が最も厳しく身に堪える頃でもある。

          風花や列に並んで親子丼
道の駅が4つある。一番南に「近江母の郷」。命ありし日々に母の手縫いのポーチなどを納めていたお店でもある。
北へ「びわ町産直の郷」「湖北・水鳥の里」。さらに北上、片山の短いトンネルを抜けると風景が一変する。まさしく北陸なのだ。
        大老の死を偲ぶかに春のゆき
そして、木之本を過ぎ「賤ヶ岳トンネル」を抜けて西浅井に至る。
「水の駅・鴨の里」である。各種の道の駅は北へ行くほど、野菜にしても湖魚の加工品にしてもお安く新鮮である。人情にしても泣きたくなるほど細やかで濃密なのだ。
いつも「鴨そば」500円なりを注文する。鴨の肉がふたきれ、そして、
びわ湖のえびのかき揚げが浮いている。まさしく

湖の味覚と言えようか?

今日はめずらしく、「いさざ」のつくだ煮があった。ハゼに似たびわ湖の特有魚であり、私の好物である。近年とみに不漁で心配していたのだ。

          

すべてとは言わないが、農家や魚師のおかみさんのその家に伝わった、秘伝の製法なのである。名物の「鮒寿司」にしても、家によってその味は微妙に違う。最悪は大量生産のお土産用のものですかね。

確実に近づく春の足音が、ためらい勝ちに遅くなるのも、湖北ならではのじれったさ♪なのである。


セブンミール

2015年03月02日 | 詩歌・歳時記

母が死んでからは食事にあれこれと困難している。2日に一度はお料理を作っているけれど、男である。毎日はむりである。特に野菜の摂取量が減ってきてしまった感がある。ジャガイモと玉ねぎは常備しており、鯖の水煮缶は常に2、3缶は確保している。週に1度は、豆腐と鶏のひき肉のだんご揚げを、薬味をあれこれ考えながら作ってはいるのだが……。白菜も今が旬だから、鯖の水煮で炊き合わせをこさえる。こいつは♪母の味そのものでありまする。

            春浅しうみの碧りは肺を染め

ブロッコリーだとか? ほうれん草だとか?チンゲン菜だとか?

そのあたりの野菜を食わねば! と思いいたり、セブンイレブンの会員になり、「セブンミール」を利用することにいたしました。主に利用しているのは「お惣菜セット」税込み510円の弁当です。20種類の野菜を調理している!  のが売りなんです。

受け取りに行く夕方の前日の朝に、センターに注文の電話を入れて完了。まんず、良くできたシステムでごわんど。

その他にも、鍋セットとか、ちょっこしお高い650円の「華やか膳」なんてのもある。真鱈とか、子持ちカレイとか……おいらにはとても太刀打ちできないものを主に注文している。
ただし、近年とみに胃袋が小さくなった僕にして、若干量が少ないかな? ジャガイモのサラダを作ったり、シシャモを焼いたり、大根おろしにじゃこ入れたり、あと一品を工夫する毎日ではごわはんか!

            ホタルイカ舌にころがす目玉かな

けれど、僕の受け取りに行く「顔戸店」では、配達サービスは行っておらず、したがって「ネット」では注文出来ないのです。これがちょっと不便かな?    でもさぁ♪    便利と言うか不思議な世の中になったものです。それに対応出来てる僕は、まんずボケますまいて……♪