NYダウ新高値更新、一方、メイ英国新首相誕生「英国は一部の特権階級のためだけの国でない」と語る

（学校で教えてくれない経済学）


「中国、南シナ海問題で戦略転換、「岩」に焦点」と題して、13日付けWSJ紙電子版でJeremyPage記者は「中国国務院（内閣）は13日「白書」を発表しその中で「「周辺海域」ではなく「島、岩礁、環礁」は中国「固有の領土」である。フィリピンがその一部を不法に占拠している」と非難した」と伝えた。14日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で香港TVBは「中国外務省報道官は、仲裁裁判所の判断は『紙屑にすぎない』と語った。駐米中国大使は「外部の傀儡による作り事だ」と反対した。カーニー、ホワイトハウス報道官は「裁判所の判断は法的拘束力がある」と語った。一方、台湾の蔡英文総統は仲裁裁判所が従来から台湾が自国の領土と主張している太平島は「島ではなく岩だ」との判断に反発した。中国と台湾との関係は蔡総統就任後、ぎくしゃくしていた。一つの中国として新たな展開が生まれるかもしれないと14日朝放送の香港TVBは解説していた。韓国KBSは米韓両国によるサード配備が13日正式に決まった。これにより韓国の国土の２/3の安全が確保される」と伝えた。

14日朝放送の英BBCは「13日、英国にメイ新首相が誕生した。メイ首相がダウニング街10番地、首相官邸前に夫君と表れた」と伝え、メイ首相が「イギリスは一部の特権階級のためだけの国ではない。全ての人が恩恵を受けられる国に向って前へ進むことが自分の任務である」と語る様子を映した。新閣僚としてEUからの英国離脱をリードしたジョンソン氏を外相に任命する驚きの人事を行った。ジョンソン氏自身が驚いている。財務相にはハモンド外相が横滑りした。「離脱省」を創設した。メイ首相は「50条の検討は来年から」との立場を明確にした。「英国の戦略をしっかり練ることが優先される立場である」と伝えた。「メイ首相にはEUのお偉方との交渉が待ち構えている。中でもメルケルドイツ首相だろう。」と英BBCは解説していた。

フランスF2は「イタリアでの列車正面衝突事故がEUからの予算がはいらず、かねてから指摘されていた発注工事が停止していたことが明るみに出た」と伝えたあと「マクロン経済相のこのところの派手な行動でバルス首相との関係が険悪化してきた。オランド大統領との関係にも影を落としている。バルス首相は次期大統領選挙に出ることに意欲を示しているとみられるからだ。」と解説していた。フランスF2は「オランド大統領お抱えの理髪師へ月額9,895ユーロ（約114万円）は異常に高いと批判が出ている。大統領府関係者は人件費を11％削減したと話した」と伝えた。

13日のNY市場ではNYダウは4日続伸、前日比24ドル高、18,372ドルと過去最高値を更新した。NY原油（WTI）が在庫増を材料に売られバレル44.75ドルへ急落した。米国債券が買われ利回りが低下、NY外為市場ではドルが売られ、1ドル＝104.25円、1ユーロ＝115.70円で取引された。英ポンドが対ドルで売られ、1英ポンド＝1.31ドル台と31年ぶりの安値を更新した。NY金はオンス1,342．40ドルへ小幅上げた。（了）