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日常生活のあれこれ

「江戸名所図会」を中心に江戸の面影を訪ね歩く 「湯島・本郷」その一

2012-07-02 06:32:13 | Weblog

           

    江戸の面影を訪ねて湯島・本郷界隈を歩く「えど友」この日の集合場所は「御茶ノ水駅」
      (地図の右下が出発地御茶ノ水聖橋口)

 

            

                  早めに集合場所に着いたので12人ずつ順次出発の第1班、
                  まず御茶ノ水駅すぐの聖橋を渡り塀の中に見える湯島聖堂に
                  向かいます。 塀の手前の道は相生坂。

 

                  

                   聖橋は神田川に架かり、下をJRや地下鉄が通ります

                   聖橋 湯島聖堂とニコライ堂の二つの聖を結ぶ橋として
                       命名された。
                       御茶ノ水三名橋「お茶の水橋、昌平橋」のひとつ。

 

            

              絵図は聖橋上方から神田川北岸の聖堂を望む。
              絵の上部に「大成殿」  学問所のあった左手上部辺り、現在は東京医科
              歯科大学や順天堂大学があり教学の伝統を引き継いでいる。
              手前は水量豊かな神田川。 
              規模は小さくなっていますが、聖橋から眺めると坂道と塀沿いの聖堂、
              同じ光景です。

 

                 

                   絵の左中央にある「入徳門」は工事中で、横から入り
                   「杏壇門」を入ります。

 

            

                     大成殿

 

                  

                    五代将軍綱吉により建てられた本来は孔子廟

                    聖堂には孔子など儒教の先哲の木像・肖像画が
                    安置されているが、それらを「先聖」として祭る儀式は
                    年2回、酒、肉を供え経典の講義をした。
                    それは今も行われている。

 

                  

                     聖霊獣 鯱の一種、通常は虎頭魚尾だがこれは
                     龍頭魚尾で頭から水を噴き上げている。

                     水を噴きだして火災から建物を守る意味がある。

 

            

                楷の木   孔子の墓所に植えられている名木を種から日本で育てた

             枝や葉が整然としているので書道でいう楷書の語源ともなったといわれる。

 

                  

                    孔子銅像   丈高15尺(4,5m)世界最大の孔子像

 

                  

                  絵図の右下にも描かれている迎高門 を出て左に曲がると

 

                  

                   昌平坂です  1790年(寛政9年)幕府直轄教学機関
                   「昌平坂学問所」となったところ辺り

 

                  

                「昌平坂」とは孔子の生地である「昌平郷」にちなんで命名された

 

                  

                    昌平坂を登ると湯島坂のすぐ向こう側は神田明神

 

            

             江戸城から表鬼門に位置し、「江戸総鎮守」として幕府はもちろん江戸
             庶民の崇敬をうけた。
             境内には多くの境内社や、石造物、石碑、町内の守護神や商売の神様、
             寄進された狛犬や水鉢など、当時の世相や因縁に関する物が描かれる、
             今でも境内に似たような様子が見られます。

 

                 

                       楼門 (左中あたりに描かれている)

 

                 

                      江戸っ子の氏神様である

 

                 

                       威風堂々?筋骨隆々な狛犬

 

                 

                境内の東側は崖淵で江戸の町々を見下ろす景勝地であった
                  (今も坂で東側からは階段を上り境内に入ります)

 

                  

                  神馬  「神幸号」・・通称「あかり」平成22年生まれの
                        雌馬  現在の色は「あし毛」 年をとると
                        白馬になるそうです。

 

                 

                 獅子山   名工石切藤兵衛作 「関東三獅子」のひとつ
                         上が親獅子、崖の下に子獅子

 

           

               本社の祭りは天下祭りであるので江戸一の豪華な祭りであった。
               
               氏子の町々より練物車楽(だんじり)等を出す中に「大江山凱陣」
               「牛若丸奥州下」など・・・
               「大江山凱陣」は昔から有名な源頼光の大江山鬼退治の古い噺に
               ちなむもの、幟の署名は「東江源鱗」となっている、神田三島町に
               住んだ書家である。 中国の書法にも詳しく、著書も多いという。
               商家では盛装して行列見物をした。

 

                 

              本社東側には野村古道作、映画、テレビで人気の「銭形平次」石碑、
              神田明神下に住む岡っ引き(寛永通宝の投げ銭で有名)でした。
              有志の作家と出版社が発起人となり寛永通宝をかたどり建立された。

 

 

         

               天下祭り、江戸時代に城内に入れた神輿の神輿倉

 

                

                    稲荷社の向こう、梅雨の晴れ間が見えました

 

         

               江戸神社                魚河岸水神社

 

               

                

                   神田明神の裏手にこんな場所がありました


                神田明神横の清水坂途中にある妻恋神社に寄ります

 

             

             妻恋神社に向か侍と下男 下男は奉納と書かれた絵馬を持っている 

 

                  

                    日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀る

 

              

            その昔、日本武尊の東征のとき、三浦半島から房総に渡る時、走水で
            大暴風雨にあい妃の弟橘姫(おとたちばなひめ)が海に身を投じて
            海神を鎮め、尊の一行を救った。

            途中湯島の地に滞在したので、郷民が尊の姫を慕われる心をくんで、
            尊と姫を祀ったのが起こりと伝えられている。
            後に稲荷明神を祀った。  

            関東惣社の稲荷  江戸時代に妻恋稲荷の名で有名で、王子稲荷と並び
                         参詣人が多かった。

 

           

              夢枕  江戸時代から神社に伝わる木版刷りの縁起物
                     
            空襲で版元が焼け、版木も焼けたとされていたが、昭和52年無傷で
            見つかった、図柄はめでたい宝船と鶴亀の二種類である。

            正月二日夜、絵を枕の下に敷いて寝ると、よい夢を見るという。

            妻恋坂  神社はもと旧湯島天神町にあったが、明暦の大火(1657)後
                   現在地に移った。  神社の前を妻恋坂という。

 

            「その一」はここまでとします、この辺りは坂道が多く、聖橋を渡った
            相生坂から昌平坂、湯島坂、清水坂、妻恋坂、立爪坂、すぐ近くにも
            樹木谷坂、横見坂と本当に坂道の多い地域です。

            ここまででまだ全行程の4分の1ぐらい、出発する前に、今日は坂道が
            多く大変ですよと言われていましたが・・・。
            

                    


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