晴れ、ときどき映画三昧

『ナバロンの要塞』 80点

ナバロンの要塞

1961年/アメリカ

「七人の侍」を想わせる人間描写

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆80点

アリスティア・マックリーンの原作をカール・フォアマンが脚色、J・リー・トンプソン監督作品。第二次世界大戦下、ギリシャ・エーゲ海、ケロス島の英軍を救うため派遣された6人の救助隊の物語。
戦争映画だが反戦思想でも美化でもなく、スリル満点な冒険活劇の風情である。リーダーのマロリー大尉(グレゴリー・ペック)を筆頭にした人間像は「七人の侍」を想わせ、とても丁寧な描き方で好感が持てる。
なかでも爆破名人で皮肉屋・ミラー伍長(デビット・ニーヴン)が魅力的。無骨なスタグロウ大佐(アンソニー・クイン)とマロリーの友情も類型的ながら前半のヤマ場。スリリングなシーンが何度も出てきて147分を飽きさせない。
原作にはない2人の女性が彩りをそえて、男臭い物語に変化を持たせているのも成功した要因だろう。
何より、CGなどない時代にこれだけ波乱万丈のロケを敢行したスタッフに敬意を表したい。

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