鹿児島へは今回で四回目になるが、行く度にいつも見たいと思っていたものがあった。
それは錦江湾にいるイルカである。
空港から海岸線を走り、市内まで来る間、錦江湾にいると言われているイルカがいないかを気にしながら走っていた。
今回は天草に行ってもイルカを探していた。
天草ではイルカウォッチングに行けば99%見れると言う。ならば、海岸線を走っていれば、きっと見れるだろうと思っていたが甘かった。見えたのは沖合いに白くなった波ぐらいだった。
遠くに見えるその波をイルカということにして納得しようともしたが、それはやはり大人気ない。
しっかりとこの目でイルカを確認したい思いはますます強くなった。
天草牛深港から鹿児島長島港に向かうフェリーではイルカに逢えるのではないかとずっとデッキに立ち、海面を眺めていたが、美しい風景はあり続けたが、そこにイルカは現れなかった。
イルカへの想いは増すばかりであった最終日、桜島を一周しようと車を走らせていると、何気なく一瞬右に広がっていた錦江湾を見ると、なんとイルカの背びれを見つけた。
すぐに車を止め、海面を眺めた。
絶対あれはイルカだ、幻ではないことへの期待が出てくるがそれは同時に見間違えたのではないかと言う不安を交差させた。
だが、正義は勝つ、と言うか、熱意は伝わる、と言うものなのか、また二つの背びれが同時に海面に出てきた。
完全なイルカだった。完全なイルカとは恥ずかしいが、イルカそのものだった。
隣にいたリーさんも大喜び、自分も大喜び、リーさんも鹿児島で初めてイルカを見たと言う。
自分も生まれて初めて海でイルカを見た。
優雅に仲良く二匹でイルカは泳いでいた。
二匹同時に背びれを見せていた。
呼吸は合っていたみたいだった。
ほんとうに嬉しかった。
ただイルカを見ただけだが心は満ち溢れていた。
ただイルカを見ていただけではなく、今まで見ようとしても見れなかった過程から来るその意味深さが嬉しさになっていた。
やっぱりここに居たのだと言うことをこの目で確かめられたことも嬉しさになっていた。
またイルカに逢ってみたいと思わずにはいられない。
今日も呼吸を合わせ、二匹仲良く、優雅にのんびりと泳いでいるだろうイルカを今の自分は色鮮やかに鮮明に思い描ける。
これも嬉しい限りである。
それは錦江湾にいるイルカである。
空港から海岸線を走り、市内まで来る間、錦江湾にいると言われているイルカがいないかを気にしながら走っていた。
今回は天草に行ってもイルカを探していた。
天草ではイルカウォッチングに行けば99%見れると言う。ならば、海岸線を走っていれば、きっと見れるだろうと思っていたが甘かった。見えたのは沖合いに白くなった波ぐらいだった。
遠くに見えるその波をイルカということにして納得しようともしたが、それはやはり大人気ない。
しっかりとこの目でイルカを確認したい思いはますます強くなった。
天草牛深港から鹿児島長島港に向かうフェリーではイルカに逢えるのではないかとずっとデッキに立ち、海面を眺めていたが、美しい風景はあり続けたが、そこにイルカは現れなかった。
イルカへの想いは増すばかりであった最終日、桜島を一周しようと車を走らせていると、何気なく一瞬右に広がっていた錦江湾を見ると、なんとイルカの背びれを見つけた。
すぐに車を止め、海面を眺めた。
絶対あれはイルカだ、幻ではないことへの期待が出てくるがそれは同時に見間違えたのではないかと言う不安を交差させた。
だが、正義は勝つ、と言うか、熱意は伝わる、と言うものなのか、また二つの背びれが同時に海面に出てきた。
完全なイルカだった。完全なイルカとは恥ずかしいが、イルカそのものだった。
隣にいたリーさんも大喜び、自分も大喜び、リーさんも鹿児島で初めてイルカを見たと言う。
自分も生まれて初めて海でイルカを見た。
優雅に仲良く二匹でイルカは泳いでいた。
二匹同時に背びれを見せていた。
呼吸は合っていたみたいだった。
ほんとうに嬉しかった。
ただイルカを見ただけだが心は満ち溢れていた。
ただイルカを見ていただけではなく、今まで見ようとしても見れなかった過程から来るその意味深さが嬉しさになっていた。
やっぱりここに居たのだと言うことをこの目で確かめられたことも嬉しさになっていた。
またイルカに逢ってみたいと思わずにはいられない。
今日も呼吸を合わせ、二匹仲良く、優雅にのんびりと泳いでいるだろうイルカを今の自分は色鮮やかに鮮明に思い描ける。
これも嬉しい限りである。