横浜焼売(シウマイ)物語2023

2年ぶり再開。ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛。落語らぶ。晴れ時々ランニング、更新随時

ホテル・ニューグランド 1.思い出はミカンとともに…

2013-09-05 | 横浜ラブ
横浜の老舗ホテルといえば、今は亡き磯子プリンスと山下公園前のホテルニューグランド

これは旧館。昭和2年開業。
大理石をふんだん使ったアールデコ様式の建物です。

正面入り口を入ると目の前に大階段。


この使い込まれた手摺も大理石。


天井の装飾と照明は昭和初期の西洋建築の典型。





歴史的な価値のあるすばらしいホテルですが、
私にとってこのホテルのイメージは、ミカン。なのであります。

思い起こせばン十年前、高校三年生の時に、この旧館2階の宴会場でマナー教室が開講されました。
希望者のみの参加でしたが、学年の殆どが参加したと記憶しています。

要するに、ランチのフレンチフルコースを解説付きで食す、というものでした。
ハリーポッターのホグワーツ魔法学校の食堂よろしく、数百名の高校生がズラリと並んで食事をするのは,なかなか壮観。
ナイフ、フォーク、スプーンの位置やら、バターナイフの置き方、中座のときのマナーなど一通り。
私はデザートが楽しみで、何が出てくるのかとそればかりが気になっておりました。
ケーキ?アイスクリーム?それともメロン?

で、フルーツバスケットに盛られて出て来たのは、ミカン。
オレンジではなくミカンでした。

講師のホテルマンの無機質な声が、いわく
「手で剥いて召し上がってください。」

それくらいしっとるわーい!!と当時の自分の心の叫びがあったかは定かではありませんが、
一気にテンションが下がって、このミカン以外のメニューがさっぱり思い出せないまま、今日にいたっております。
念のため申しますが,ミカンが嫌いなわけではありません。
高校生の単純な頭はフレンチときいて,舞い上がっていただけです。


で、その華麗なマナー教室などが催されたこの建物は、平成19年に近代化産業遺産に登録されました。

かつてのロビーの一角は往事を偲ばせる、ニューグランドの歴史が展示されています。


明日に続くよ。





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