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ワルシャワから列車でクラコウへ。そこで他の人達と合流、バスでソンチ地方へ向いました。なだらかな山々に囲まれた保養地で、スロヴァキアとの国境に近い地方です。カナダのローレンシャン地方に良く似ていました。
ズウォツキという町のホテルに到着したのは予定よりもかなり遅れていたので、私たちを待っていた昼食は中途半端でしたが、遅い昼食と夕食と二度同じものを食べた記憶があります。これ、日本人だったら「昼も夜も同じもの?」と顔を顰めたかもしれないなと思ったのですが、そのことで不平を言う人は居ませんでした。
翌日午前中はホテルのお医者の診断を受けました。通訳はローマン・ドブルジンスキ氏です。
診断後処方箋を貰い、それぞれトリートメントを受けるのです。私は指の関節炎を訴えたので「手のジャクジ」。渦巻く温水に両手を入れて毎朝15分間じっとしているのはとても退屈でした。
その日の午後は隣のネストルという町での「フェステヴァル」。
ズウォツキでの予定でしたが市長さんが前日交通事故で亡くなったとかで急遽場所を変えたのです。バンド演奏から民族舞踊といろいろ楽しませてもらいました。
恰幅のいいおばさん達も若者たちに負けず誇らしげに踊っているのは見ていて気持ちのいいものです。丁寧な刺繍を施した民族衣装にも彼等の誇りが感じられました。
終わって帰るときバス停のベンチで着替えの娘たちにはつい微笑んでしまいました。我が子らがハンガリー舞踊を習っていた頃を思い出したのです。パーフォーマンスの後、大人が思い付かない様な階段の片隅とかヘンなところで着替えていたものでした。
早朝の散歩で出会った馬車、なんと牧歌的な光景でしょう。
この道は自動車もバスも通ります。ハイカー達の姿も見ました。
朝霧の中をトコトコいく馬車には郷愁を感じました。私が子供の頃は学校の帰りにこんな馬車に乗せてもらえることもあったのです。