千石屋 CA65+

※ご利用は自己責任で。

パンケーキストーブの改良試行錯誤

2009-05-20 | アルコールストーブ alcohol stove
自作アルコールストーブ『パンケーキ』の難点である
・着火後すぐに鍋を乗せれない
・火力が弱め
という2点を改善すべくいろいろやった試行錯誤の記録です。



【サイクロン化】

火力アップを狙ってのサイクロン化。
パンケーキストーブは鍋とバーナーホールの間隔が狭く(ストーブの受熱部分が少ない)炎がストーブ本体を温めにくい構造なので、バーナーホールを横向きにしてより長く炎がストーブ本体に触れるようにしようという試み。
結果はあまり変化なし。
もともと鍋とバーナーホールの隙間の狭い空間を炎が満たしてる状態だったので、サイクロン化しても炎とストーブの接触面積はさほど変わらないという罠。
これ以外にもサイクロン化とは別にバーナーホールの大きさや間隔を変えたものをいくつか作りましたが同様の理由で大きな変化はなし。



【小型化】

ミニ缶を使い小型化。
注入できるアルコールの量が減る代わりに、ストーブが温まるのが速く火力も上げやすそうです。
パッキングもしやすくなるのでアルコール容量を確保できれば発展の可能性大。



【五徳付き化】

誘惑に負けて五徳を付けてみる。
高さは2mmアップ。
当然ですが着火直後に鍋を乗せれて火力も多少アップ。
でもなんとなくこの出っ張りが気に入らないので却下。
ちなみにストーブ本体を5mm高くして側面にサイドバーナーを設ければ、五徳不要で着火直後に鍋を乗せれて火力も充分なストーブが完成します。
でも薄くないので却下。
薄型五徳不要はイバラの道です。



【丸頭釘化】

ステンレスリングを丸頭の釘に変更。
失火しないようにするには鍋とストーブを直接触れさせず、かつ熱の伝達量を少なくすれば良い、ならば釘でもいけるんじゃないかと思い試してみたら正解でした。
接触面積が少ないのでステンレスより熱伝導率の高い真鍮の釘でもOK。
トップホールのフチが露出したことによって着火後ストーブが温まるのが速くなり、鍋を乗せれるようになるまでの時間が若干短縮。
ストーブと鍋の間に隙間が出来たことも多少効いてるかもしれません。
見た目も良いし加工も楽になるので以後はステンレスリングをやめて釘を採用。



【吸気口付き化】

ハンドリベッターを改造してブラインドナットが使えるようになったので底に吸気口を設けてみました。
ブラインドナットの穴からアルコールがこぼれないようにアルミパイプで延長してあります。
この薄さでチムニー効果を狙った意欲作。
結果は吸気どころかブラインドナットの穴から炎が噴き出しサイドバーナーならぬボトムバーナー状態で、その炎に炙られたストーブは過熱し炎の勢いが増し・・・という暴走気味ストーブに。
火力だけは無駄に強いです。
とても使えたもんじゃありませんが、こういうキワモノを作るのも楽しいです。
もっと吸気口とバーナーホールを増やして内圧を下げることが出来ればあるいは・・・。


上記以外にもいくつか作りましたが未だ決定的なものは出来上がっていません。
う~ん、薄型五徳不要は難しい。
でも試行錯誤のおかげで改良の方向や方法が見えてきたのでなんとかなりそうな予感はします(予感かよ)。

しかし他にも同時進行で作っているものがあり時間が・・・。
寝不足の毎日です。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (sin)
2009-06-03 12:36:23

『アルコールストーブ 自作』で検索してたどり着きました。
ぼくも最近自作ストーブ作りにハマっていて、先日薄型のやつを作りました。
ペンタックスレンズにちなんでパンケーキと呼んでいたのですが、
ネーミングまで一緒でびっくりしました。
工作が丁寧ですし、五徳不要のアイデアなど。。。すごいですね!
色々参考にさせていただきたいです。
まずは風防あたりを(笑)
Unknown (千石)
2009-06-03 21:22:01
>sinさん
おおー!僕の「パンケーキ」もペンタックスのレンズから名前の発想がきてるんですよ!
パンケーキレンズ持ってないんですが・・・。
>工作が丁寧ですし、
ありがとうございます。
しかし上手く綺麗に作れたのだけ撮ってるからというw。
ブログ拝見しました。
ネイチャーストーブも面白そうですね。

コメントを投稿