つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

こういう超能力ならほしいかも

2005-07-07 10:52:02 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、第219回は、

タイトル:学園アリス(1巻~7巻:以下続刊)
著者:樋口橘
出版社:白泉社 花とゆめコミックス

であります。

鈴:前ふりの一文が思い浮かばなかったので書かなかったLINNで~す。

扇:このテのセンスは私の方が数段上だと自負しているSENでーす。
ちなみに、ライトノベルを読もう企画は明日以降も続きます。

鈴:まぁ、あんまり褒められるセンスではないので気にしてないけど~(笑)
さて、早速キャラ紹介であります。

扇:まぁ、まったくセンスがない奴に言われても気にしないけど~。
つーか、物語も世界も説明しとらんではないかっ。

鈴:はっ、そうであった。
と言うわけで、ストーリー紹介をすると、たぶん近未来の日本で、いわゆる超能力を持った子供たちを集めた学園で起きる様々な事件などを扱った話であります。
ちなみに、超能力、と言っても超人○ックみたいなあれではなく、かなり偏ったヘンな超能力だけど。

扇:まぁ、少女漫画版ジ○ジ○の○妙な○険ってことで。
偏ってるけど、強力な能力者ばっかりです。
つーか、半端な奴と強い奴の能力差ありすぎ……。

鈴:でもまぁ、偏ってるぶん、ありきたりではないからいいとは思うけどね。
さて、ではついでキャラ紹介といきますかね。
主人公の佐倉蜜柑。親友の蛍が大好きな猪突猛進、天然お気楽娘。
超能力……この世界ではアリスという……は、無効化のアリスで、どんなアリスでも無効化するし、まったく効かない、と言うある意味、最強のアリスの持ち主。

扇:実は超少女明日香の彼氏と同じ能力! というのはいらぬツッコミ。
蜜柑の親友の今井蛍。クール、秀才、毒舌の三大要素を持つクラス最強の娘。
主人公がトラブルメーカーの場合、相方はなだめ役か油をまく役かの二種に大別されるが、彼女は後者のカテゴリに属する。
発明のアリスという反則的な能力を有し、ロクでもないものばかり作る。

鈴:そのロクでもないのにスポンサーがついてるのがこの世界。
次に日向棗。別にタイ○ーシ○ット! とか言って、サッカーボールは蹴らないけど、それ以上に怖い火のアリスの持ち主。
いつも不機嫌な顔をして敵を作りまくってるけど、学園初等部では最強の天才アリスの持ち主。
でも、無口だし、口は悪いけど、友達思いのところがあったりして、たぶん、ショタ系にはたまらないキャラなのだと思う。……たぶん。

扇:初等部なのにダークサイドを知ってるのも人気の秘密かも知れん。
乃木流架。無口、動物好き、マダムキラーな笑顔を備えた、ある意味最強キャラ。
この少年にラブラブファイヤーな女性は多数存在すると思われる。
割と線が細いのもポイント。(まともに解説してねぇな、私)

鈴:まぁ、メインキャラはこんな感じかなぁ。
じゃぁ、お気に入りのキャラを、と言うことで、ミスターベア。
見た目は熊のぬいぐるみ、ただし、その外見に反して森の番人とも呼ばれる最強のぬいぐるみ。
主人公の蜜柑と度重なる戦闘を繰り広げるが、いまのところ、蜜柑の全敗。
かなりニヒルないかすぬいぐるみである。

扇:つーか、何でそこでクマだ!
んじゃ、こっちのお気に入りは安藤翼、特別能力系クラスの蜜柑の先輩。
明るい性格だが、色んな人にこき使われるポジションにいる不幸な少年。
絵に描いたような苦労人だが、アテになる人なので蜜柑になつかれている。

鈴:あー、お気に入りなんだから仕方あるまい。
しかし、作品の話にすると、基本はいかにもな学園ものだな。
アリスがあるとは言っても、蜜柑を中心に学園での事件を解決する、みたいな感じの展開だからお約束とは言える。

扇:ただ最初見た時、こりゃ~売れるな、とは思ったな。
性格と能力でキャラ分けして群像劇やるのは王道っちゃあ王道だが、キャラの造形が尽きた途端に限界くるから書くには勇気がいるんだよね。
今のところ、この作品は上手くいってると思う。

鈴:いまのところはな。
ただ、いちおう、でかい話がいま進行中なので、ここか、もうひとつくらいで終わってくれればうまい具合に終わってくれていいものになってくれそうな感じはするがね。
しかし、前の「MとNの肖像」とか、最初の単行本の「スワンレイク」とか知ってると、けっこう毛色の違う話だとは思うけどね。

扇:そう、実はこれって売れる手法の典型ではあるんだよな。
問題は、ビジュアルとキャラでどれだけ釣れるかと、キャラに引きずられてずるずるストーリー長くしないか、だ。
まー、早く終わったら何でもう終わるのって言われるし、長く続けたらまだやってたのって言われるのはどんな作品も同じだけど。

鈴:そこの見極めは難しいわな、作者も編集者も。
まぁ、編集者としては売れる間は描いてほしいだろうが、描き続けてダメになるのは多いから、売れ行きとかそういうのを少しは目を背けて、いいところで終わらせてもらいたいものではあるな。

扇:とりあえず、学園物が好きな方にはオススメしときましょう。
初等部メインですが、主人公と蛍以外の精神年齢は中学以上です。
まー、世の中には精神年齢低い高校生ばかりの漫画もあったりしますが。

鈴:現実の多数の高校生の精神年齢が低いから、それはそれで似合ってんじゃないのかえ?
まぁでも、作品としてはけっこう笑えるし、まじめな話もあるし、お約束の色恋っぽいところもあるし、少女マンガの要素はふんだんに入ってるし、ある意味安心して読める話ではあるね。
まだ7巻までしか出てないし、どうやらアニメにもなってるみたいだし、人気があるのはわかるマンガなので、一読するには損はないでせう。
では、今回はこの辺で、さ~よぉ~な~らぁ~

扇:私は現実の高校生を知らんのでコメントは控えるよ。(笑)
連載中なので終わり方を保証することはできませんが、今の所面白い漫画です。
アニメは見てないのでどーか分かんないけど。
では、今宵はこのぐらいで、さいならさいなら、さいならっ