Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

和屋@千葉寺 久々、僕の原点!限定翡翠タンメンは絶品!

 

ラーメンの食べ歩きをはじめて10年以上。
僕の20代は学問、ドイツ、ラーメンだった。
まさか自分がラーメンフリークになるとは思ってもみなかった。

そんな僕の本格的な食べ歩きのきっかけとなったのがここのつけ麺だった。
『和屋のつけ麺を超えるつけ麺が食べたい』と思ったことが、
食べ歩きの『初期衝動』になった。

数年前に引越しして以来、なかなか頻繁に来れなくなったが、
今でも大好きなお店だし、店主夫妻も素敵だし、
いつまでも通い続けたいお店であることは変わらない。

この数年間の尋常じゃない食べ歩きの中で、
和屋について新たに気付いたことも多い。

①和屋の名前からも窺えるように、スローフード系ラーメン店の先駆けだった。
ジャズを流し、ゆったりとくつろぐ。リラクゼーションとラーメンの融合。
また、ログハウス風の店内で、どこまでも居心地がよい。

②工場的な合理性がないので、ラーメン作りに手間隙をかける。
だから、出てくるまでに時間がかかる。これもまた演出と考えたい。

③チャーシューはラーメンを出す直前に切る。
意外と、チャーシューって切り置きしているところが多い。
チャーシューをしっかり注文してから切っているお店はハイレベル。

④最後に自家製の杏仁豆腐を食べるのも和屋の魅力だし、その先駆けだ。

☆⑤☆しかし、何より和屋がすごいのは、
すっかり今では定番の創作限定麺を
はるか以前から作っていたことだ。

店主さんは開業当初から創作限定麺の重要性を感じていたに違いない。
価値観の多様化は前世紀末から分かっていたことだ。

そんな和屋で数年前に登場したのが、
(上の写真の)翡翠タンメンだった。
翡翠麺も今では珍しくないが、当時はまだあまり知られていなかった。

しかもタンメンである。

今、タンメンブームが来つつあるが、
タンメンを新たに解釈し直すというのは、和屋がずっと前からやっていた。

2006年11月の記事はこちら

こちらのタンメンは、豚骨系のタンメンで、
極めて濃厚なタンメンとなっている。
常識的なタンメンとは全く違って、なんと、濃厚豚骨タンメンなのだ。

背油と野菜の甘味が相乗効果となって、
他にはないオリジナルのタンメンとなっている。

麺はほうれん草を練り込んだ緑色の麺で、強い存在感がある。
さすがにほうれん草の味はほとんどないが、
こってり感を視覚的に和らげる効果がありそう。

器へのこだわりにも敏感な和屋。
翡翠タンメンの器は、あまり他ではみない巨大な器である。
中村屋なんかでかつて使われていたタイプの器だ。

今回はこの翡翠タンメンにチャーシュートッピングで注文した。

見た目的に二郎風になるかなと思って。それが大正解。
やはりタンメンだけだと、満腹になりにくい。肉があってこそだ。
和屋のチャーシューはホロホロ系でやわらかい。
タンメンにはよく合うチャーシューだと思う。

久々につけ麺、豚骨麺も食べた。

つけ麺は以前よりちょっとスープが軽くなって、
魚の旨味が引き立っていたかな。

豚骨は、さすが!
濃厚で臭みのない豚骨醤油ラーメンだった。
やっぱりここの豚骨はかなりファットでヘビーだ。
末広街道には実力派の豚骨醤油系が多くあるので、
和屋=濃厚って感じてなかったけど、
やっぱりここの豚骨は重量感がある!

チャーシュー丼(350円)も定番!
ただ、チャーシューを乗せただけじゃございません!

***

改めて和屋のラーメンに触れて思ったのは、
見た目のライトさとは裏腹に、かなりファットなラーメンだということ。
油(背脂)が多くて、基本的にヘビーなラーメンだということ。

和屋は全国的にみても、結構重たい方だと思う。
いわゆる濃厚豚骨魚介とは明らかに違うが、
独自のヘビーラーメンを昔から作っていたのだ。
モノマネではないオリジナリティーが随所にある。 

いわゆるラーメンブームが終わり、また不況もあって、
飲食業界は現在たいへん厳しい状況にある。
ブームが過ぎれば、(どの分野であっても)偽物は消えていく。
いや、偽物か本物かは問わない。強い者だけが生き延びる。

和屋はやはり強かった。強いお店だった。
かつてはラーメン街道と呼ばれた末広街道。
たくさんの店が生まれ、そして消えた。
和屋が今でもたくさんの人に愛されるのは、やはり味と人柄ゆえであろう。

客の多くが常連さんだ。
しかも、ちょうど満員になるかどうかというところを
ずっとキープし続けている。(ここ、大事!)
*行列になると足が遠のく。行列にならないと足は止まらない!

ブームの時にあまりブレイクしなかったのがよかったのかもしれない。
和屋は開店以来、緩やかに成長してきた。少しずつファンを増やしてきた。
お客さんを大切にし、マイペースで頑張ってきた。

末広街道でいつまでもいつまでも愛されるラーメン店になってもらいたい。
また、さらなるユニークな限定ラーメンも期待したいところです。

コメント一覧

kei
こちらこそご無沙汰していてすみませんでした。やっと、やっと念願のタンメンを食べることができました。

お世辞抜きで、本当に美味しいタンメンでした!!他にない味、ですよね。

今度は、本命の「つけ麺」を食べに行きたいと思います!

厳しい世の中ですが、お体に気をつけて頑張ってください。我が家族のふるさとの味になりつつありますからね。
和 屋店主
ありがとうございます。
いつもありがとうございます。
keiさん御家族のお顔を拝見すると、ほっとして優しい気持ちになれます。

本当に厳しい世の中ですが、頑張ります。

お客様の美味しかったの一言と笑顔に救われてる私達です。
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