手ぬぐいと母

この手ぬぐい

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プロフィールの下の写真で

頭にしているのがこの手ぬぐいなんよ。

 

小学校へ上がる前に　踊りのお師匠さん宅で写真を撮ってもらった

頭はこう向けて指先はこうで、と色々注文付けられた事

まだ覚えてるのよね～

嫌な思い出ではないわね　

母一人子一人の生活で

踊りなど習わせる余裕は無かったと思うのに

母の思う所は私が幼すぎて知るすべも無かった

ただずーと後になって、この生活が続かなかった事は

私が幼いころから難聴気味だったと言う事と関係あると思う

母がお師匠さんに

この子に三味線も教えてやってと頼んでいたのも覚えている

その会話を聞いて、本当はすごく楽しみにしていた

叶えられなかったのは

ただ家が貧乏だからと当時は思っていた

 

鳥の声と言えば

普段は　うぐいすと、ハトとカラスしか知らない

今現在は、電子音はさっぱり・・・

お師匠さんも頼まれても困ることだったろうね

 

手ぬぐいも結局この日が初めて頭に巻いてもらったんだろうか

まっさらで、持ち続けている。

今は母の遺影の前に置いて

お菓子などをお供えする時に使っている

母がもう少し長生きしてくれていたら

色んな事わたしの幼かった時の事

いっぱい聞きたかった事あったのにな～