1923)７年目の初景色（福島県二本松市 安達ケ原公園）

　先日、東北本線在来線の盛岡行に乗りました。ロングシートで親子連れの隣に座りましたが、父親が子供に「上野から12時間経ったね」と言っていました。子供の膝には時刻表が乗っており、察するに今朝上野を発ち普通列車を乗り継いでここまで来たのでしょう。新幹線の何倍も時間をかけての来盛、思い出に残るでしょうか？



　６年前に初めて南部藩士になって以降、幾度も盛岡～東京間を東北新幹線で行き来しています。福島県まではトンネルが多いのですが、そのことが逆に少ない空の下の風景を楽しませてくれます。

　そんな中、東京へ向かう「はやぶさ」が福島駅を通過して数分後に数秒見える風景が、今回ご覧いただく１枚です。もう少し細かく申しますと、福島を通過し長いトンネルを抜け、阿武隈川を渡って右手彼方に数秒間現われます。


（わらぶき民家と五重塔　－福島県二本松市 2014/07/31－）

　この２つの建物は、二本松市の「安達ケ原ふるさと村」の中に建っています。「ふるさと村」は、二本松市の歴史と伝統的生活文化が一目でわかる武家屋敷等を再現した施設です。両者ともその中の施設のようです。

　時速320キロの車窓で、いったい何人が気づくのでしょう？

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