無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

新しい命

2007-12-09 | 家族


今日はオヤジの命日。
亡くなって、もう14年…早いものだ。
いつもはオレ一人でバイクを飛ばし、墓参りを済ませてしまうのだが
今年は新しい命が誕生した。
オレの姪であり、死んだ両親の初孫である彩(あや)に子供が生まれた。
お祝いも兼ね、ニョウボと息子を連れて実家に帰った。
娘は風邪のため、家で留守番。
小さい子どもに風邪を移すわけにはいかない。

子どもの名は百合彩(ゆりあ)。
なんともモダンな名前をつけたものだ。

赤ん坊をダッコした経験のない長男は、おっかなびっくりだ。

「うわぁ、こんなにちっちゃいんだ。オレもこんなに小さかった?」

息子がニョウボに聞く。

こんなにちっちゃいと、まるで人形のようだ。
こうしてダッコしてみると、新しい命のなんと頼りなく、か弱いものなのだろう。
命を張ってでも、守ってやらねばなるまいという気持ちが芽生えてくる。

オレも赤ん坊をダッコするなんて久しぶりだ。
ミルクのような、なんだか独特の乳臭い赤ちゃんの匂い。
ヒゲ面の顔が珍しいのか、オレの顔をまじまじと見ている。
機嫌がよかったようで、愚図ることもなく
いきなりやってきた大勢の大人達を、珍しそうな顔で交互に眺める。

スペインで買ってきたお土産を渡し、仏壇で両親の遺影に手を合わせる。
70歳前で死んでしまったオヤジとオフクロ。
生きていれば、ひ孫の顔が見られたのに…
オヤジなんかは、孫の彩でさえベタベタに可愛がったのだから
ひ孫の百合彩なんか、本当にメロメロになっていたかも知れないな。



みんなで百合彩と一緒に記念写真。
彩達はこれから出かけるということなので
オレ達も早々にお暇することに。
松戸駅までの道を、江戸川の土手沿いに歩いて帰る。



オレが毎日遊んでいた、この土手も随分様変わりをした。
河川敷で野球をし、ハゼ釣りや、段ボールをしいて芝生を滑り
正月は凧揚げもしたっけ。

都内に戻り、巣鴨のスーパーにて晩メシを買う。
なんだか今日は呑みたい気分だ。
ダイエット中だが、今日はなかったことにしよう…

家に着き、ベランダから外を見ると、綺麗な夕焼け空。



早いもので、もう間もなく今年も終わる。
次に会う頃、百合彩はまた大きくなっているだろう。
一つところで足踏みをしている大人達を尻目に
子どもはどんどん大きくなっていく。

ワインとビールをあけ、冷や飯が残っていたので、それを雑炊にした。



酒の肴に買ってきた「べったら漬け」と「千枚漬け」
これをつまみにビールを飲み干す。



メインは「イカめし」

旨し!


死んだ両親に思いを馳せ、新しい命に乾杯。


ごちそうさんでした。




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