無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

西班牙膝栗毛~久しぶりに手をひいて

2007-10-13 | スペイン


夜になっても人は減らない。
いや、むしろ夜型の街・マドリッドはますます人でごった返している。
Kさんと、8時半頃にマヨール広場にて待ち合わせ。



マヨール広場では「ビバ アメリカフェスティバル」というのをやっていて
ここもまた人でごった返している。
広場の中央にあるフェリペ3世の騎馬像の前で、待ち合わせ。



昨年来たときにも看板を見かけた「メソン・デル・チャンピニョン」は
マッシュルームの鉄板焼き専門店。
昔ながらのメソン(居酒屋)が並ぶカバ・デ・サン・ミゲル通りにある。
「マッシュルーム」が「マシシュルーム」に見えるのはご愛敬。
週末ということもあり、予約もなしに入れるのかと心配したのだが
運良くちょうど3人が座れるテーブルが空いたというので
店の奥にある席に案内された。



洞窟のような丸天井には、キノコの装飾が施されている。
しかも聞き覚えのある日本語が飛び交っている。
とにかく日本人の客が、この時点で7割近く。
中央にエレクトーン奏者がいて、たまに「北国の春」などの歌謡曲の演奏をしている。



この店の売り物であるシャンピニオンの鉄板焼き。
大振りのマッシュルームは、身がプリッとして、実に旨い。



シシトウの塩焼き。
オレは普段、シシトウを好んで喰わないのだが
これもほろ苦くて、ワインによく合う。



カラマレス・ア・ラ・ロマーナ
先日、マヨール広場で昼飯を喰ったときのこと。
隣の席に座ったスペイン人の男性が、
このイカフライをタップリと挟んだサンドイッチを喰っていた。
イカリングのサンドイッチという喰いもの自体、日本では見かけないし
あったとしても多分、ケチャップやマヨネーズといった
何かしらのソースで味付けするであろうが
そのサンドイッチのイカフライの味付けは、塩味のみ。
Kさんにその話をすると、これが「めっちゃ美味しい」のだという。
今回の旅行では、もう喰うことは出来ないが、次回は是非喰ってみようと思う。
イカの身も柔らかいし、塩味も強いのでイケるとは思うのだが。



生ハムとチーズ
これももはや定番だが、やはり欠かすことの出来ない肴だ。
結局、この店では3人でワインを2本空けてしまった。



外に出て涼風にあたる。
まだ呑み足りない3人は、酒を求めて夜の街を彷徨う。
1軒のバルに入り、ここでもまたワイン。
吉本の外人漫才師チャド・マレーンに似た、
やたらと明るくて調子のいいフランス人の若者が給仕をしてくれる。



海老の塩焼きをつまみに、最後のスペインの夜を楽しんだ。



Kさん、ありがとうございました。
楽しい旅が出来ました。

Kさんと別れ、ホテルに向かう。
だいぶ夜も更けたが、まだまだ人の多いプレシアドス通り。
結局2軒目でもワインを1本空け、都合3本。
一人1本のワインを空けたことになる。
ニョウボはもう酔っぱらってご機嫌だ。
人通りが多くて危ないので、久しぶりに手をつないで歩いた。

結婚して以来、手をつないで歩くなんて滅多になかったことだ。
ちょっとしたことであり、普通の夫婦なら何の不思議もいないことだろうが
なんだかちょっと恥ずかしさもある。

一緒になって13年余り。
既に子どもがいたため、新婚旅行さえ行けなかった。
もはや空気のような存在になってしまった二人。
「ハネムーン」というより、子どもがいないだけの家族旅行といった趣だったが
やっぱり二人で来て良かったと思う。

明日はまた朝5時起きである。

アディオス!マドリッド
アディオス!スペイン
また近いうちに、きっと来ます!



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ブログに載せきれなかった風景写真を貼りましたのでよろしかったらどうぞ。

西班牙膝栗毛~ちょっと振り向いてみただけの異邦人

2007-10-13 | スペイン


今日がスペインの最終日だ。
日本へのお土産は、いつもは空港内の免税店で買うのだが
やはり市内で買った方が安いし、色々なものも買えるだろうということで
今日は一日、ショッピングに徹することに決めた。

まずは朝食。

ホテルの近くを物色し、手頃な店を見つけた。
どうやらここは海鮮料理専門のレストランらしく
店先や店内のショーケースには、生の食材が並んでいる。
しかし、まさか朝っぱらから海鮮料理というわけにもいかない。
ここは無難に、欧米セット。



うん
やっぱり目玉焼きにはソースだよな。

カジャオ駅からソル駅を結ぶプレシアドス通りは
百貨店の「エル・コルテ・イングレス」や、本やCD、DVDの「フナック」
スペインのユニクロと呼ばれている「ZARA(サラ)」などが軒を並べる。
まずは「エル・コルテ・イングレス」のすぐ裏手にある
フラメンコ用品の専門店「マティ」へ。



ここは衣装から靴、小道具に至るフラメンコ用品が揃う。
ニョウボはここでファルダという、フラメンコ用のスカートを買う。



その後は「エル・コルテ・イングレス」の前にて、
各々自分の好きな買い物をするため、一旦別れて1時間後に待ち合わせることに。
といってもオレはとくに欲しいものはないから、「フナック」でCDやDVDを見て歩く。
話のネタに、面白いDVDでも買おうかとも思ったが
大抵はリージョン1という仕様なので、日本に持ち帰っても再生できなかったりする。
結局、安かったルイス・ミゲルという人気歌手のCDを1枚買ったのみ。



ニョウボと待ち合わせて「イングレス」の地下にある食料品売り場に行き
子供らや会社関係の人たち用へ、お菓子だのチョコレートだのを物色。
一通り買い物が終わると丁度お昼時になった。



この通りにあるレストランにて昼メシ。



まずはセルベッサで喉を潤す。
スペインのビール「マオウ」



この店の生ハムは脂身が少なくて、なかなか旨い。



クロケッタには、もちろんソースをかけて。
晩飯はKさんとシャンピニオンを喰いに行く約束をしたので
ここでの昼飯はやや軽めに済ます。
土曜日なので、今日は特に人が多いようだ。



ただでさえ人通りの多いところに持ってきて
路上では大道芸人がパフォーマンスをやっていたりして、さらに人が滞る。
この後、ニョウボが「サラ」で服を買いたいというので、
また時間を合わせて別れる。

プラサマヨール方面に行き、毎回恒例のお土産「生ハム」を買いに
「ムセオ・デル・ハモン」という専門店で生ハムをゲット。
マヨール広場で休憩した後、ホテルに戻った。

とにかくこの旅行中は、よく歩いた。
脹ら脛のあたりはパンパンに張って、階段の上り下りはかなりつらい。
これで子供らが一緒だったら、やれ「疲れた」だの
「休みたい」だのと言い出すのだろうが
今回はその点、気を遣わずに済み、楽な旅行ではあった。
しかし、さすがにこれだけ歩かされると、弱音の一つも吐きたくなってくる。

あなたにとって私、ただの通りすがり
ちょっと振り向いてみただけの異邦人

自然と口ずさんでいた、久保田早紀のヒット曲「異邦人」

明日は日本に帰るだけの異邦人…


晩飯の様子は次回に続きます…



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