夜になっても人は減らない。
いや、むしろ夜型の街・マドリッドはますます人でごった返している。
Kさんと、8時半頃にマヨール広場にて待ち合わせ。
マヨール広場では「ビバ アメリカフェスティバル」というのをやっていて
ここもまた人でごった返している。
広場の中央にあるフェリペ3世の騎馬像の前で、待ち合わせ。
昨年来たときにも看板を見かけた「メソン・デル・チャンピニョン」は
マッシュルームの鉄板焼き専門店。
昔ながらのメソン(居酒屋)が並ぶカバ・デ・サン・ミゲル通りにある。
「マッシュルーム」が「マシシュルーム」に見えるのはご愛敬。
週末ということもあり、予約もなしに入れるのかと心配したのだが
運良くちょうど3人が座れるテーブルが空いたというので
店の奥にある席に案内された。
洞窟のような丸天井には、キノコの装飾が施されている。
しかも聞き覚えのある日本語が飛び交っている。
とにかく日本人の客が、この時点で7割近く。
中央にエレクトーン奏者がいて、たまに「北国の春」などの歌謡曲の演奏をしている。
この店の売り物であるシャンピニオンの鉄板焼き。
大振りのマッシュルームは、身がプリッとして、実に旨い。
シシトウの塩焼き。
オレは普段、シシトウを好んで喰わないのだが
これもほろ苦くて、ワインによく合う。
カラマレス・ア・ラ・ロマーナ
先日、マヨール広場で昼飯を喰ったときのこと。
隣の席に座ったスペイン人の男性が、
このイカフライをタップリと挟んだサンドイッチを喰っていた。
イカリングのサンドイッチという喰いもの自体、日本では見かけないし
あったとしても多分、ケチャップやマヨネーズといった
何かしらのソースで味付けするであろうが
そのサンドイッチのイカフライの味付けは、塩味のみ。
Kさんにその話をすると、これが「めっちゃ美味しい」のだという。
今回の旅行では、もう喰うことは出来ないが、次回は是非喰ってみようと思う。
イカの身も柔らかいし、塩味も強いのでイケるとは思うのだが。
生ハムとチーズ
これももはや定番だが、やはり欠かすことの出来ない肴だ。
結局、この店では3人でワインを2本空けてしまった。
外に出て涼風にあたる。
まだ呑み足りない3人は、酒を求めて夜の街を彷徨う。
1軒のバルに入り、ここでもまたワイン。
吉本の外人漫才師チャド・マレーンに似た、
やたらと明るくて調子のいいフランス人の若者が給仕をしてくれる。
海老の塩焼きをつまみに、最後のスペインの夜を楽しんだ。
Kさん、ありがとうございました。
楽しい旅が出来ました。
Kさんと別れ、ホテルに向かう。
だいぶ夜も更けたが、まだまだ人の多いプレシアドス通り。
結局2軒目でもワインを1本空け、都合3本。
一人1本のワインを空けたことになる。
ニョウボはもう酔っぱらってご機嫌だ。
人通りが多くて危ないので、久しぶりに手をつないで歩いた。
結婚して以来、手をつないで歩くなんて滅多になかったことだ。
ちょっとしたことであり、普通の夫婦なら何の不思議もいないことだろうが
なんだかちょっと恥ずかしさもある。
一緒になって13年余り。
既に子どもがいたため、新婚旅行さえ行けなかった。
もはや空気のような存在になってしまった二人。
「ハネムーン」というより、子どもがいないだけの家族旅行といった趣だったが
やっぱり二人で来て良かったと思う。
明日はまた朝5時起きである。
アディオス!マドリッド
アディオス!スペイン
また近いうちに、きっと来ます!
画像も貼れる掲示板『無明長夜もかくばかり…画像BBS』に、
ブログに載せきれなかった風景写真を貼りましたのでよろしかったらどうぞ。