無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

作り手の数だけあるレシピ

2007-09-02 | 料理


ニョウボが毎週欠かさず録画している、NHK教育の『スペイン語会話』。
スペイン語を憶える気はないが、
簡単にできるスペインの家庭料理を紹介するコーナーが楽しみで、
オレも毎週一緒に見ている。
先日はオレの大好きなスペインオムレツの作り方を紹介していた。
昨年、スペインに行ったときも、レストランに入る度に注文していた。
トップの画像は、マドリッドのホテルのそばにあったカフェでの写真。
生ハムのバゲットと、カフェ・コン・レーチェ(カフェ・オ・レ)とオムレツ

で、そのスペインオムレツだが、作り方は実に簡単。
シンプルな家庭料理だけに、バリエーションは豊富で自由。
家庭の数だけ、作り手の数だけレシピがあるといわれている。

今回は「トルティージャ・デ・パタタ」
トルティージャはオムレツのこと。
パタタは英語のポテト、じゃがいもである。
トルティージャのなかでも、もっともオーソドックスな
ジャガイモのオムレツである。

スペインのある地方では「トルティージャ祭り」というのがあって
各家庭、工夫を凝らしたオムレツを持ち寄り、
みんなで喰ってナンバーワンを決めるらしい。
もちろん具はポテトだけにとどまらず、野菜やキノコ
肉や海鮮など、ようするに楽しくて旨けりゃなんでもあり。

いつもの日曜日。
掃除・洗濯が終わって、さて昼飯。
ふと、先日憶えたばかりの「トルティージャ・デ・パタタ」を作ってみることにした。



具はじゃがいもとタマネギのみ。
薄く均等にスライスしたジャガイモとタマネギを、たっぷりの油で炒める。



「炒める」というより、むしろ「揚げる」。
焦がさないように、中火でじっくりと揚げていく。
その間に生卵を6個溶いたボウルを用意しておく。



ジャガイモとタマネギが柔らかくなったら、よく油を切り
溶き卵の中に入れて、かき混ぜ、塩で味を付ける。
フライパンにオリーブオイルをしき、卵を流し込む。



焦がさないように、弱火で焼いていく。
さて、ここからがポイントである。



フライパンに皿でフタをして、そのままひっくり返す。

ウノ、ドス、トレス!



しまった!
火が強すぎたか!

同じように焼いて、同じように皿でフタをし、同じようにひっくり返す。



ムイ・ビエン!
ペルフェクト!



食卓に移し、切り分けてみると
やや火の通りが足りなかったか、中の黄身が流れ出してきた。
しかしトロトロのオムレツが好きなオレには、これくらいが丁度いい。
ジャガイモとタマネギの柔らかさと甘みも程よい。



今日のランチは、スパゲティ・ミートソースに
トルティージャ・デ・パタタを添えて。

初挑戦でこれくらい出来るんだから
いかに簡単かお分かりであろう。
そしてシンプルであるが故に、間口が広く、奥も深い。
出来たては格別だが、冷めても充分に旨いので
これをサンドイッチの具にするのがスペイン弁当の定番らしい。

シンプルにて旨し!

おそまつさまでした!



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