無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

界隈散策-2

2007-01-20 | 伽哩


昨日のこと。
喫煙所で一服中、一緒にタバコを吸っていたバイトのMちゃんがオレに聞く。

「明日(土曜日)は遠征ですか?」

彼女はオレが週に一回、旨いラーメンを求めて出歩くことを知っている。

新事務所に越してきて、半月が過ぎた。
改めて考えてみると、旧事務所のあった西巣鴨というところ、
「遠征」をするのには極めて便利な場所であった。
西巣鴨交差点を基点として、東西南北に旨いラーメン屋があるから
その時の気分によって、池袋・新宿方面、王子・赤羽方面、
上野・神田・神保町方面などと、普段の昼メシには困っても
週一で遠征するのに、選択肢は事欠かなかった。
神保町は確かに旨いもの屋が多いが、ここから池袋や新宿方面に行くには
一旦自宅に帰るような気分で、やや足が向きにくい。

まだ越してきたばかりで、今後どうなるかはわからないが
ともかく、まずは神保町を知らなければならない。

「江戸っ子だってねぇ」「神田の生まれよ」と
神田界隈は、いわゆる下町の印象があるが、
神保町にはその匂いがあまり感じられない。
学生の街、それもヤングではなく、インテリが集まるモダンな街だったのだろう。
書店が軒を並べ、洋食屋があり、喫茶店がある。
なかでも多いのがカレー屋である。

先日の『キッチン南海』も、開店当時は
『カレーの南海』という看板を掲げていたカレー専門店だったと聞く。

「よし!いっちょカレー屋を制覇したろかい!」

となると、まず行くべきなのは『共栄堂』だ。
創業は大正13年。神保町では一番古いカレー屋だ。
看板には「スマトラカレー」とある。
定番のポーク、ビーフ、チキンに海老やタン、そしてハヤシライス。
デザートには、オリジナルの焼きリンゴ。

昼の12時ちょっと過ぎという時間、しかも土曜日とあって
地下にある店舗は、階段まで行列が続いている。
しかし『キッチン南海』同様、座るとものの5分もせずにカレーが出てくる。
しかも相席でどんどん座らせるから回転は速い。
10分ほど待って入店。
やや高めなので、一番安い「ポーク」を注文した。



腹ペコだったので、ライス大盛り(100円増し)にしたのはいいが
更にテンコ盛りの白飯に、このルーはちょっと少なかったかも知れない。
ルーの大盛りもできるらしいので、次回はそうしよう。



サラリとしたルーに、ゴロンと大きい豚肉。
緊張感と店内が暗いのとで、ピンボケな写真になってしまった。
もちろん福神漬けとラッキョウは取り放題。
コーヒーカップサイズのスープが付く。
味は、やや辛目。
ココイチでいえば、1辛と2辛の間くらいだろうか。
人気店だけあって、さすがに旨い。

数多あるカレー店では、欧風、インド、家庭のカレーまで、界隈にカレー屋は30数件。
まず、神保町最古のカレーを味わって
ここから「黄色いタタカイ」が幕を切って落とされるノダ。



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