無明長夜もかくばかり…

食のこと、家族のこと、ペットのことや日々の雑感… 
手探りをしながら、書き綴っていきたいと思います。

焼け石に水

2006-02-18 | 


娘が今日から修学旅行に行った…オーストラリアへ!
なんとも恐ろしい時代だ。
修学旅行にオーストラリアか…オレは京都だったな。
クソ!いいなぁ…

しかし今日から一週間は静かで平和な家庭になりそうだ。
なにしろうちの娘は、賑やかでガサツ!
家に帰ると、制服は脱ぎっぱなしで散らかり放題。
一日中喋っているし、しかもその内容は学校の友達のこととか
漫画のこととか、こっちが話題についていけないことばかり。
とにかくうるさくて、テレビもおちおち観てられないのだ。
まぁ家庭内の会話がなく、殺伐としているよりはいいのかもしれないが。
オレが深夜のテレビを、唯一の憩いの場としたのは
娘が原因と言ってもいいくらいだ。

しかしやっぱり心配な海外旅行である。
学生時代のいい想い出を作ってきて、なにより無事に帰ってきて欲しいと思う。


さて、「週一の楽しみ」はどこにしようかなっと…
池袋や新宿、神保町辺りに行くと、余計な買い物をしてしまいそうなので
今日は大人しく、純粋にラーメンだけを楽しみに行くことにした。
ネットでいろいろ調べていると、なかなかいい店があった。

千駄木にある「つけめん TETSU(哲)」
ここはもちろんラーメンもあるが、「つけ麺」が売りらしい。
場所はあの「神名備」の斜め向かいに位置する。


ちなみに、「神名備」の↑『日本一美しいラーメン』こと「神名備そば」は販売終了になった。
もうあの至高のスープは二度と味わえないのだろうか…



「つけめん」大盛りに味玉を注文してから気がついた。



「強麺」?

そういえば隣で喰っている人のつけ麺の麺が、「ぽっぽっ屋」チックな
ゴワゴワした感じの太チヂレ麺だ。

どうやらアレが「強麺」らしい。そっちにすれば良かった…
やや甘めのつけダレだが、これが旨い!
もちろん普通の麺も、喉越しがよくツルツルと入っていってしまう。



具が麺の方に乗っているのは。つけダレが冷めないようにとの配慮であろう。
チャーシューは角煮かと思うような、厚く短冊に切った柔らかいもの。

実はここのつけ麺には、おもしろい趣向がある。
つけ麺のお楽しみに「スープ割」がある。
麺を喰い終わった後、残ったつけダレをスープで割って貰うものである。
カウンター越しに、金網で石を焼いているのが見える。
あの金網で熱した石が「スープ割」と一緒に出されるわけだ。



コレをスープに入れると、焼き石の熱でスープに熱さが戻る。
つけ麺の宿命は、つけダレが冷めることである。
もちろん喰い進んでいくうちに、つけダレは冷たくなるが
最後に石を入れることで、アツアツのスープが楽しめるわけだ。

レンゲに乗った石をスープに入れる。



ジュッ!と音がして泡が立ち、次第にスープが熱くなっていく。
「焼け石に水」ならぬ「冷めダレに焼け石」である。
またつけ麺の弱点が一つ改善された。
次回は「強麺」を喰ってみたいと思う。