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ワニと読むミステリ(アガサ・レーズンと猫泥棒)

アガサ・レーズンと猫泥棒 (コージーブックス)
M・C・ビートン
原書房
820円(価格は変わる場合があります)

Agatha Raisin and the Vicious Vet
M. C. Beaton
Robinson Publishing
1,128円(価格は変わる場合があります)

読むと、恋の連鎖。
 
(M・C・ビートン著)
 元PR会社経営者アガサ・レーズンはまだ村の生活になじめないでいます。娯楽といえば婦人会の会合くらい。隣に住む退役軍人のジェームズ・レイシーと仲良くなろうというアガサのたくらみはことごとく失敗。そこでアガサは、新しくやってきた獣医は独身でハンサムなので病気でもないのにサバトラ猫のホッジを連れて獣医を訪問します。ホッジは体温計を差し込まれたりしてもアガサのロマンスのために耐えます。しかしその獣医は厩で馬のそばで死んでいるを発見されます。警察は獣医の死を不慮の事故として片付けますが、アガサはそれには納得がいかずジェームズ・レイシーにもそう話します。ジェームズはちょっとコッツウォルズの生活に退屈していたので素人探偵をやってみるのもおもしろそうだと思い、二人は聞き込みを開始します。しかし好奇心は猫をも殺すの例え通りアガサの熱心な捜査は次の殺人を呼ぶことに。

アガサ・レーズンのシリーズ第2弾。
今回は不審な獣医の死をめぐって、アガサと隣人のジェームズがタッグを組んで聞き込みに回るのですが、二人の息があってるのか、仲良くなりたくないのか、二人の関係が近くなったり遠くなったりで、アガサは一喜一憂、おかしいです。
アガサは、昔のライバル会社の経営者ジャック・ポンフレットからあやうくだまされ、大事なお金をとられそうになります。このあたりはアガサの人の良さとしたたかさとがよく現れて、くくくと笑ってしまいますね。アガサは以前の部下ロイ・シルバーからジャックの情報をえようとするのですが、今回はロイはこのくらいしか出番がありません。もっと遊びにきてほしいですね。
アガサは、ホッジに加えてもう1匹トラ猫ボズウェルを飼うことになりました。これで2匹。特に猫好きでもないのですが。
村の女性たちが獣医となんとかして親しくなろうとあの手この手と繰り出してくるのですが、みんなそれぞれ自分だけと思い込んでいて、でも周囲にはバレバレとか、読んでいてニヤニヤしてしまいます。
次は、アガサはガーデニングに取り組むようです。

■既刊
 アガサ・レーズンのシリーズは、本国ではすでに23冊出版されているようです。最初の作品では、アガサはキッシュのコンテストでズルをします。

アガサ・レーズンの困った料理

 
主人公: アガサ(アギー)・レーズン(元PR会社経営者)
場所:  イギリス、コッツウォルズ
グルメ: なし
動物:  ネコ:ホッジ、ボズウェル(アガサの飼い猫)
ユーモア: 中

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