ワニと読むミステリ（サイモン・アークの事件簿II）

読むと、不可解にみえても理由があります。
　
（エドワード・D・ホック著）
　サイモン・アークの短篇集の２作目です。
　年齢は二千年ともいわれるサイモン・アークが不可解な事件に挑みます。
　８篇です。２話目の「真鍮の街」は中篇くらいの長さです。
　宇宙飛行士が次々に殺されるのは、宇宙からの復讐か。
　血を飲む男は吸血鬼か。
　一族の墓場が荒らされるのはどういう悪鬼のしわざか。
　発掘された喇叭を吹くと急激に歳を取って死にいたるのは何かの呪いか。
　アメリカ、イギリス、インド、マダガスカル、いろいろなところで起こる理解不能な犯罪にサイモン・アークが挑みます。
　どうにも説明のしようのない超常現象に見えますが、サイモン・アークが現地をくまなく調査すると、そこには生身の人間の金銭欲や愛欲が複雑にからんでいます。
　
　エドワード・D・ホックは亡くなってしまったので、新作はでませんが、まだサイモン・アークのシリーズの新篇という楽しみが残っています。
１作目はこちら。
　サイモン・アークの事件簿I

まだ３作目を刊行する用意があるようです。この２作目の売れ行きがよければ３作目の出版が実現するでしょう。
　みなさん！　どんどん買ってサイモン・アークの３作目の刊行を期待しましょう。
　ワニの好きなシリーズです。
　
■オカルトつながり
　幽霊狩人カーナッキの事件簿
　こちらは、Ｗ・Ｈ・ホジスン作の全１０篇の短篇集です。主人公は幽霊探偵のカーナッキ。
　ぞくぞくするような事件が次々に起こります。
　
主人公：　サイモン・アーク（オカルト探偵）
場所： 　世界中
グルメ：　なし
動物：　　なし
ユーモア：　小

	サイモン・アークの事件簿II (創元推理文庫)
	エドワード・Ｄ・ホック
	東京創元社