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ワニと読むミステリ(麗しのオルタンス )

読むと、犯罪の哲学的動機って、聞いたことがありますか。

(ジャック・ルーボー著)
ワニの単純アタマには、複雑すぎる展開でした。。。
読み進みながら、なんど眠りの奈落に落ちてしまったことか。。。
語り手が複数あり、著者と語り手の間に時々論争が起こり、哲学の用語があちこちに飛び交い、なんとももはやワニの脳味噌はフル稼働で事件を追うのでした。
街には不思議な事件が起こっています。
金物屋が夜中に荒らされて、午前0時1分前に鍋が散乱し、大音響で近隣を騒がせます。
鍋の数は、いつも53個。
どうやら時限装置により鍋を散乱させているらし。
オルタンスは、美しい哲学専攻の女子学生。路線バスTで出会った青年と恋に落ちます。
「お嬢さん、あなたの目は美しい、とくに右目が」
ボルデヴィア皇位第一継承者が失踪。
アレクサンドル・ウラディミロヴィッチは、高貴な血を引く猫。
優秀なブロニャール警部は浮浪者にばけて、張り込みをします。
食料品店の店主は、一日中街路に立って、女性の観察に余念がありません。
だんだんいったいなんなのか、わからなくなります。
哲学に造詣のある人ならば、あちこちにちりばめられた哲学の衒学に目くるめく喜びを味わうことができるでしょう。
でもいったいなんだったのか、ワニにはわからず。
 
オルタンス3部作。すでに出版されていますが、未訳。
翻訳がでたら、また読んでしまうでしょう、がっくりと眠りに落ちながらも。

■ジャック・ルーボー Jacques Roubaud
1932年―
フランスの数学者で詩人。
パリ大学で数学を教えていましたが、今は引退しているそうで、本人は「引退した数学者」と呼ばれたいらしいです。
ウリポ集団(Oulipo group)のメンバー。

主人公: オルタンス(哲学専攻の女子大生)  
場所: ボルデヴィア
グルメ: なし
動物:  ネコ:アレクサンドル・ウラディミロヴィッチ(高貴な血を引く猫)
ユーモア: 中



麗しのオルタンス (創元推理文庫)
ジャック ルーボー
東京創元社

哲学を愛する人に
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