ワニと読むミステリ（事件の後はカプチーノ）

事件の後はカプチーノ ランダムハウス講談社 このアイテムの詳細を見る

読むと、コーヒーショップは、邪悪な心も香りで包む。

（クレオ・コイル著）
　コーヒーの店　ビレッジブレンドの２冊目です。
　１冊目を読んだのが、去年の１０月だから、２冊目が出たのは結構早いですね。
　クレアの飼い猫　ジャヴァは、ほとんど登場しません、残念ながら。念のために、言っておきます。
　でも、表紙と章ごとのイラストに登場して、大変かわいいです。
　コーヒーのおいしい飲み方がでてくるのは、前作同様です。それと、Tボーン・ステーキのコーヒーマリネという不思議なレシピもあります。　
コーヒーで、マリネ？！
　ワニは、まったくどんな味か、想像がつきません。
　作ってみるしか、ないかも。
　前作では、ビレッジブレンドの従業員が殺されますが、この作品では、常連客が被害者になります。しかも、連続殺人らしい。どうしてみんなビレッジブレンドのお客様なのか？
　ビレッジブレンドとクレアの背景を知りたい方は、前作のブログを見てください。
　　　　　名探偵のコーヒーのいれ方
　バツイチのクレアに、素敵な恋人ができかかります！
　が、最高にドキドキする場面で、元夫のマテオがコーヒーの買い付けから帰ってきてしまいます。結局、恋人候補、元夫のマテオ、クレアの３人で、お食事することになります。不安定な空気が流れますが、なんか笑ってしまいます。ここでおいしくいただくのが、コーヒーでマリネしたステーキです。
　クレアとマテオは、犯人を捜そうと、ニューヨークの街をあちこち移動するんですが、地下鉄観光案内みたいで、楽しいです。ニューヨークの地図を脇において読むと、もっと楽しいでしょう。
　ソーホーにあるマニアックなギャラリー「デス・ロウ」が紹介されますが、いかにもニューヨークならありそう、という感じ。暴力的、異常セックス、殺人犯人の手になる絵のコレクション、本物の骸骨など、アンダーグラウンドなギャラリーです。こんなところに迷い込んだら、気分が悪くなりそう。
　クレアとマテオの一人娘　ジョイが、前作での恋人と別れたらしく、インターネットのお見合いサイトで相手を探したり、お相手探しパーティに出たりするので、クレアは心配で心配で、自分までそのサイトに入会したり、同じパーティに参加して人物評価したりして、ジョイを怒らせてしまいます。母と娘のやりとりは、世界中で同じ。
　クレアの恋は、実るのか！
　最後は、ちょっと、物悲しいかも。

主人公：　クレア・コージー(ビレッジブレンドのマネージャー)　Female　
場所： 　USA、ニューヨーク
グルメ：　コーヒー、コーヒー関連　（レシピあり）
動物：　　ネコ：ジャヴァ　（クレアの飼い猫）
ユーモア：　中