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ワニと読むミステリ(患者の眼 コナン・ドイルの事件簿)

患者の眼 コナン・ドイルの事件簿

文藝春秋

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読むと、女心は、繊細で残忍で。

(デイヴィッド・ピリー著)
また、シャーロック・ホームズのパロディものです。
 今度は、ホームズの生みの親のコナン・ドイルが主人公です。ホームズのモデルと考えられているコナン・ドイルの恩師と、コナン・ドイルとの冒険談です。コナン・ドイルがワトスン役ですね。
 このごろこのようなホームズのパロディものを読む機会が多いような気がするのですが、パロディものが増えたのでしょうか。
 パロディものがこんなに多いというのは、本家のホームズものがいかに世に知られていて、魅力的かということの証なんでしょうね。ホームズは読破したワニとしては、うれしいです。
 若き日のコナン・ドイルが苦学生だったときの話から始まります。でも、回想めいたお話なので、後年のドイルが、若き日を振り返って述懐しています。
 この学生のときに、のちのホームズのモデルとなるベル博士と知り合うのですが、最初の出会いは、なかなか印象的です。ベル博士のような教授がいたら、今でもすぐに人気教師になるでしょうね。
 その後、ドイルは学生時代の友人カリングワースの病院を手伝うことになるのですが、そこで奇妙な事件に巻き込まれていきます。
 最初は、同僚の医師ベインズの賭け事が発端となる殺人事件です。大金持ちとの賭け事のあと、その家に逗留し、朝起きてみれば家は、もぬけの殻。主もいなければ、使用人もまったく消えうせ、食事の後もそのままの状態で放置されているのです。ベインズは、状況を理解できないながらも、ドイルに助けを求めてくるのですが、その後、その家の主と目される人物の死体が屋敷から発見されます。
 ベインズが、金欲しさに犯した犯罪か、あるいは、なにかの陰謀に巻き込まれたのか!
 ベル博士の推理により、事件の真相が暴かれます。 
 おぞましい真実が解き明かされたところで、ほっとする間もなく、今度はカリングワースの患者の1人の美しい女性にまつわる謎の事件が持ち込まれます。
 正体のわからない謎の男につけられていると訴える女性ですが、その謎の男をみとどけようとしたドイルの前から、謎の男は忽然と姿を消してしまいます。
 森のはずれの何もないところでの出来事に、若きドイルはとまどって、自分はまぼろしを見たのかと、いぶかしく思うのです。
 女性の遺産をねらっているらしい叔父。
 女性に求婚する男。
 なかなか解き明かされない謎だらけで、ワニはもどかしかったです。

主人公:  コナン・ドイル(若き医者) Male
場所:  イギリス、ロンドン
グルメ:  なし
動物:   なし
ユーモア: 小
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