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ワニと読むミステリ(暗闇の囚人)
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(フィリップ・マーゴリン著)
どきどきするんですよ、読んでると。
次にどうなるのか、なかなか予測がつかないんです。
検事、判事、弁護士、その調査員という法曹界の人物が関係者の事件です。
昔々、ペリー・メイスンのシリーズを夢中で読んだのを思い出してしまいました。
でも世の中は、ずいぶんと複雑になっているのですね。人間の心理も、一筋縄ではいかないです。精神の異常な犯罪者もでてきますし。単純なワニとしては、どうもついていけません。
これで事件は解決かなって、何度も思うのですが、フィリップ・マーゴリン、そうは簡単に許してくれません。ちょっと気になってたあの場面の謎解きとともに、もっと意外な真実が明らかになっていくのです。
アビーは優秀な検事補です。そのため、有罪になった犯罪者からの恨みも多い。
さらに、夫で判事のロバートとの間の離婚問題は、なかなか進展がありません。
そういうときに、ロバートが車にセットされた爆弾で殺されてしまいます。
アビーは最重要容疑者として起訴されます。
そのアビーを弁護するのは、負けることを知らない弁護に人生をささげたようなレイノルズです。
麻薬問題やら、法曹界の腐敗やら、ちょっと哀しい気持ちにもなりますが、まぁ、同じ人間なので、考えることは一緒かなと、思ったりもします。
読み始めたら、やめられなくなるので、秋の夜長にぴったりです。
主人公: アビゲイル(アビー)・グリフン(地方検事局の検事補)
Female
場所: USA、オレゴン州ポートランド
グルメ: なし
動物: なし
ユーモア: 小
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