歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

火の花の散る

2010年08月26日 | 遊興 -pleasure-


この前の、土曜の夜。

行ってきました。





花火大会。




真上に上がる花火を
真下で見上げました。


二子玉川の、花火大会。

今年最初で、たぶん最後(かな?)の、

打ち上げ花火。





撃ち上がり
爆(は)ぜる直前の この瞬間。

凄く好き。





こんな綺麗なエメラルドの花火も、




色とりどりの混ざった花火も。





昔よりも カラフルで、芸が細かくなった気が。






ヒュルヒュルヒュル、、、、









らせんを描いて

尾を引いて

空へ伸びてゆく

逆さまに落ちてゆく流れ星 のような

この瞬間が、
凄まじく、好き。






ふっと 消える。

一瞬の 静か。


そして、


爆発、、!!




思いも寄らない色彩の 入り乱れた破裂に、

身体の芯を撃ち抜かれる。





派手に爆発してしまったら

あとは さーーーっと

散り散りに 乱れたり
千切れたり

パラパラと 破れた音を立てて、

散る。


一瞬だけ、生まれて、


消える。






ガラスを伝い流れ落ちる涙雨のように
つうと消えゆく その様も、




滲みるように薄情で、
引っ掻くように 哀しくて、

凄く、好き。







花火を見ると
「あー、夏だなー」と想うのと同時に

「あー、夏も、終わりだなー」

と想っているのに、気づいた。



いつかの夏の終わりに見た思い出が、強く残っているせいかしらん?

、、、しかし、
それにしては、その「いつか」が、全く憶い出せない。


、、もしくは、


花の 散り落ちてゆくさまに、
“季節の終わり”を、
あからさまに重ね合わせて見せつけられるから、、だろうか。


ううむ、、そっちかもしれない。


、、まあ、

そんなこと考えているひまもなくて、

どんどかどんどか
撃ち上がっている時は ただただ呆然と
ぽかーーんと

馬鹿みたいに




ほーーー、、、 と、

ただただ、見蕩(みと)れていたんだけど。



いま 目の前に、文字通り:割れんばかりに、咲いてゆく花。


裂けば、散る。
いずれ終わる。たちまちに散る。
そんなこと。とっくに解っているけど、

とりあえず 今は
そんな頭をひねる必要はなくて

とりあえず 今は
ただただ うっとりと、
見蕩れていればいいんだと想う。


馬鹿みたいに。

惚けていればいいんだと、想う。





ぼけーっと眺めながら、

ほけーっと見蕩れながら、


だけどやっぱり、


「ああ、終わりだなあ。。」

と、想っていた。



その感覚は、やけに強い。

今年もまた、よみがえった。




いつもと同じように。


また、想ってた。





綺麗だった。






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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (fumika)
2010-08-26 21:45:37
hanabiの写真、とっても良く撮れているねえ。
本当にきれい。お上手です!
あるようでない、ないのに認識しているような、、、
空、(くう)の世界観。かな。
Unknown (ngch)
2010-08-27 07:27:38
お褒め頂いたー!ありがとう褒めたら伸びるつもりになっている子です*

知らず知らずに 色即是空
私もいたよ (lisa)
2010-08-28 11:36:46
ボブ、ひさしぶり。
私も実はいたよ。
ウェディングシャワーやってたよ(新郎だけど)。
きれいだったけど、写真もいいねぇ。
またね。
Unknown (ngch)
2010-08-31 00:40:41
ステッグマイヤー様

あなたも居たのねー!
なかなか撮れないけど、撮れないなりに、写真は写真で、いいよね。
ではまた。

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