歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

3回目のエメラルド

2014年09月18日 | 宮古島 -miyakojima-
天気予報では雨となっていた、宮古島・二日目。



有り難い事に、晴れの朝を迎えました。

朝6時からすでに、ぼわっとする湿気と、むわっとする暑さ。

そして



虹!薄いけど。

幸先良さそうです。



毎年恒例、社員一同お気に入りの、新城(あらぐすく)海岸へ行きました。



森をぬければ






シュノーケリングを楽しめる、エメラルドの豊かな海です。




また来ました~*




今年も変わらず、



どこまでも透明な、



エメラルドの海!

そして、青い空!



今年初めてのものは、



このボード。
レンタルされていました。



原住民のようにあっという間に乗りこなし、ちびっこたちを載せて、
今まで行った事の無い沖の方まで、スイスイ漕いで行って。



今回は私、結構海に入りっぱなし。

満潮のタイミングだったおかげか、前回よりも海が深めで、たぷたぷ。

前は珊瑚のゴツゴツに阻まれて行けなかった沖の方までも、行けました。




出ても、すぐまた、海へ。の、繰り返し。



キラキラ熱帯魚の世界です。

太刀魚みたいな細長くてとんがった魚が、水面近くに群れ為していたり、
エメラルドの大きな魚が、珊瑚を突いていたり。
フグも見ました。

海がとても静かなので、魚が珊瑚や石を突く「カッ、カッ、」っていう音まで聞こえるほど。


とりわけ、
青紫のネオン色に光る珊瑚を見られて、もう、、、うっとり。興奮。

うっとりしすぎて、うっかり息するのを忘れて、あわわわ、って、ちょっと焦ったり。





浜辺に戻ると、



透明な浅瀬で遊ぶ子どもたち。




深くまで行けない子どもたちが遊んでいるので、しばし観察。

水際でヤドカリを発見。捕まえては、潜水バケツを捕り物篭にして、次々に投入していく。



中には、ヤドカリが上がれる砂山と海のある、箱庭を作りました。



どんどん砂を継ぎ足したがるベイビー。埋もれゆくヤドカリたち。

じゃあ今度は海の水も入れよう、と、くつに海水を貯めて、せっせと運ぶベイビー。

このくつ、水中用なので、バケツに辿り着く頃にはもう水が透けて漏れ果てちゃって、何も無い。






お昼。



とろとろゴロゴロソーキ入り・宮古そば。



去年は海に入るのを恐れてか、浜で砂遊びばかりに興じていた3歳のベイビーも、

今年は



ぜんぜん平気です。



もうすぐ4歳。明らかに、成長しています。



甘しょっぱい水を、ちろちろ舐めながら。




浜でお団子を作っては、



パパに「食べなー!」と、せっせと運ぶ。




そして、また浜へ。



「こんどはハンバーグ!」




まったく同じ砂団子です。

が、毎回その「正体」を変えて、



何度も、



何度も、何度も。




「これ食べな~!」

「これちゃんと食べてからじゃないと、アイスクリーム食べちゃだめ~!」



笑っちゃいました。

これ、そっくりそのまま、お家で言われてるんでしょうね。



何かの拍子に、うっかり顔を付けてしまったベイビー。



初・海に顔付け!

動揺するかと思いきや、



ニコニコ。

そして、積極的に、海をなめていく。



しょっぱ~い;

って、顔をしかめながらも、また貪欲になめていく。





iPhoneを片手に掲げて、海の中へ。




足の着く、ギリギリまで。

結構、行けます。





ほんとに透明で、エメラルド。



あたたかくて、ゆらゆらして、ふわふわして、

とろけそう。






昼下がり。

残念ながら、引き揚げです。




名残惜しいけど、たっぷり堪能できたので、すっかり満足。





さらば、あらぐすく。

そして、必ずや、また。



来年こそは、水中カメラを買います。海の家で、1500円で売ってました。




追記。

このアラグスク海岸の良いところは、
水中シューズやシュノーケル一式など、レンタルが充実していること以外に、
「無料の屋根付き休憩所がしっかりあるところ」。これが、一番重要。すんごい助けられます。

南の島の夏の日射は、ほんとに殺人的なので、なるべく肌を曝してはいけません。やけどします。
なぜか今年は、露出の多いビキニの女だとか、男だとか、無防備な人がかなり多めでした。
現地の人は、真っ昼間は海で泳いだりしないし、泳ぐときはTシャツなどを羽織ったまま、泳ぎます。

かく言う私、ちゃんと長袖を来てましたが、
脚のほうを、うっかり。
気づいたら、ふくらはぎが真っ赤になってて、ヒリヒリになって、お湯を浴びれない足になってしまいました。
シュノーケリング灼けです。

あれ、そういえば去年も、そうだったっけ。

あら。

次回こそ、気をつけたいと思います。(恥

、という所信表明というか言質のつもりで、ここに書いておきます。






 >>次回、宮古島篇最終回に、続く。>>


宮古島(再・再)

2014年09月14日 | 宮古島 -miyakojima-
毎年恒例、宮古島。
社員旅行で来ています。


むわんとする、30度の世界。
東京ではこの前終わった世界、再び。

強さというか、濃さが違うけど。



今日はまだ海に行っていないので、実感も中途半端な感じ。




毎年じわじわ、社員旅行の枠を超えて、参加メンバー拡大中。

とりあえず、まずはたらふく。

宮古牛のたたきとか、ステーキとか、海ぶどうとか、、、もろもろ!たくさん食べて、泡盛(古酒)も呑んで、



ようやくからだが馴染んで来て、

今、お肌がスベスベです。何故だか。

アンチストレス?




今年のホテルは、夕日の見えるサンセット・オーシャン・ヴュー。




夜更け、雨が急に降り出しました。

空が真っ黒。
ほんとに、真っ黒です。




そんなこんなで、
一年前のイギリス旅日記は中断して(いつ終わるやらf^_^;)、南の島から ちょこちょこと、便りを送りたいと思います。

*

明日は海へ。

晴れてくれるかなあ。





[2013英国旅:5-3] Monor Hotel で petit-Celeb

2014年09月13日 | 英国 -england-
イギリス5日目、午後の5時すぎ。まだまだ明るい、黄昏時。


コッツウォルズ北東部:Stow-on-the-Woldの郊外:Fosse Wayにある、マナーホテルに到着しました。




貴族(領主)の邸宅(=Manor House)をホテル化したところ。





ツタが、がっつり。





宿泊棟は、別の入り口。

外庭を眺めながら、ぐるりと周回して、、




宛てがわれた部屋は、、、



フッフー~~♪

シンプルだけどにじみ出るリッチ感!

清潔なカントリー風の、気取らない、品のある感じ。

お一人様にはもったいないお部屋でございます。



ふと、ベッドの枕元に目をやると、




、、、テ、、、





、、、テディ、、、!


これはいったい、どういう計らい?

お独り様の慰め役ということかしら(自虐)


今までかれこれ、テディベアに触れたことも、いわんや関心を持ったことなども、一瞬たりとも無かった人生だったけど、

初めてテディベアというものに触りました。


、、、、、




まあ、確かに、和むわねえ。





窓の向こうは、



庭が広がっています。



各部屋専用の外テラス付き!


出るよ、出るよ。




ど広い庭に面しています。




柵があるけど、その外まで領地かしら。


この雄大な風景を見ながら、優雅なティータイムとか楽しめるということだね。良いね。


ちなみに、部屋の方に振り返り見れば、



ツタがびっしり。



中にまで ちろり。




ヒルガオも絡まり。


ちょっと離れて見ると、



お隣の部屋とは、石敷きテラス部分だけが仕切られているだけ。

テラスから出ない分には、プライベートに庭を観賞して楽しめる、というかたちですね。




各部屋ごとに見える庭の風景がちょっと異なるように、変えてあります。

良い感じです。リッチな感じです。



庭に、もっと出てみます。





広い芝。



隅っこの方には、



あずまや。
ウェディングとかにも使われているみたい。





足にからまる白いバラと
白いラベンダー。





木陰のベンチ。オークの木の下で。




あ~、こんなところで優雅に茶ぁ傾けながら、静かに読書とか、、、、素敵やね~






部屋側から見える、こんもり植栽の列は、



ラベンダーなど。

この植栽の下は、




部屋からは見えないよう、石垣が積まれている仕組み。

段差がついているのです。

庭をさらに広く奥までつながっていくように見せる、イギリス近代以来の造園テクニックです。


石の天端を小端立てにして、花壇風に仕立ててあります。
建物側から見た場合と、庭側から見た場合と。どっちから見ても良いように造ってあるのも、
大事なポイント。


おや、柵の向こうに、、、




なにやら





ゆっくり 近づいてくる




牛の群れ あり



超 ゆっ く り


 
超  ゆ   っ   く   り





ち  ょ   ぅ     ゅ         っ         く






    り





草を 食み 食み


ただ 黙々と もぐもぐと





スロー モーーーー    ション.






やばーーーーい






ぱなーーーーい




癒しのタイム感









部屋に戻って



Blenheim Palace(ブレンハイムと書いておいて、ブレナムと読む)の水とやらをちょっと飲んでみつつ、

たっぷり、ひと呼吸。

ブレナム・パレスっていうのは、ランスロット・'ケイパビリティ-'・ブラウンっていう造園家が壮大なランドスケープ造成を手がけたお屋敷のこと。あのチャーチル首相の生家でもあります。オックスフォードの方にあります。

以前、ブラウンのことをがっつり調べる機会があったので、覚えていました。現代につながる自然風庭園のさきがけです。

機会があったら行こうかな。



そんなこんなで、

ひと休み。フーー。





それから、


バーラウンジへ行って、
早めのディナーに。


まずは、お、おお、おワインから。(そういえば、この旅始まって以来、初のワイン。緊張;)



おロゼが一番好き。

ちなみにこれ別料金。追加料金。




優・雅。

つーか、水がうめー。

レモンが入った水がうめー。






蒼がだんだん褪せてゆく窓辺の席にて




き、きたわ・・・(ごくりんこ


チキンのなんとかのなんとか添え、とかなんとか、です。(メモし忘れた)


シャッっと
こっそり写真に収めて、

ゆ~っくり、味わいました。



ひとくちひとくち ンウ、ンウ、、ンフーーー。って、鼻ため息漏らしつつ。


デザートも頼んじゃうの!





だって、こんな機会、無いじゃない?ええ、追加料金ですけど。



ンフーーー。





瞬殺。




濃・厚。



つーか、

これを食べたあとの水が、超うめーー。

レモンの入った水が 超うめーーー。

水のためにこのデザート食べた、みたいな。






そんなこんなで、ようやく長い日も落ちて。




じっくり堪能したコッツウォルズ地方をついに離れ、

明日は、大移動です。

ガソリンも、さっき入れました。イギリスガソリンスタンド、初体験。


北へぶっ飛ばして、憧れの「湖水地方」へ!!





このセレブホテルとも、一晩だけでお別れ。

やっぱりね、こういう風に思い切って、せこせこしない時も必要ね。大人だもの。





眼に納める。


ああそうそう、

ここのホテルは、

「Fosse Manor Hotel」というマナーハウス・ホテルでした。


 ※HPはこちら >>☆☆☆




フォッスィー。






部屋に戻ると





よう おそかったじゃねーか


さっさと寝ようぜ



く、くまったら






優雅な夢が見られそう。


おやすみなさいまし。





 >>続く。>>






[2013英国旅:5-2] Quaramawari continues

2014年09月13日 | 英国 -england-
イギリス5日目・7月24日(水) 午後



コッツウォルズ地方の南西部に居ます。

ラベンダーファームに行って
ひとつもラベンダーを拝めず
羊のカップルに出逢えました。




コッツウォルズストーンで出来た村の風景が、あまりにもどこもかしこもコッツウォルズなので、だんだん馴れてきちゃって、だんだん飽き始めているところ。

そんなモチベーションの低下が原因なのか、空回りの続く、この日。

「この際、さっさとマナーハウス・ホテルに行ってしまおう!」
と、決心しました。


・・・と、思いきや!

「やっぱりまだ早いわ。」

と、あっさり チェンジマイマインド。

貧乏性なのか、あきらめが悪いのか、
天気も良いし、午後もまだ早い時間なのが、やっぱりどうしても、もったいなくって。



せっかく来たコッツ南西部、もう1つか2つの村くらいはせめて、廻っておこう。


ということで、
コッツウォルズ地方南西部で、小さくまとまってて、良さげなところ:



「Castle Combe(カースル・クーム)」へ、やって参りました。

村へ続く、鬱蒼とした森の中の一本の下り道に、


みなさん路駐。ずら~~~っと。



私も真似て、一番後続へ。

村まで歩いて入ります。



大きな木に包まれた道。
うっとりする森の空気。

森が途切れるところ、
村の入口なり。




早速現れる、



パーフェクトにオーソドックスな、コッツウォルズ・コテージスタイル。

ここは「最も古い家並みが保存されている村」として広く知られている、そうです。(『地球の歩き方』調べ。)




こんな感じの、スモールな村です。

「combe(クーム)」っていうのは、= coomb =谷間(たにあい)という意味だそうです。

「castle」っていうから、お城があるのかと思ったら、ほんとにこじんまりとした、山間の小さな村でした。



整然とした古き良き家並み。
経年変化のグレートーンが、とても良い感じです。
補修工事中の家もあり。新築じゃなくて、補修工事。



積み塀も、グレー。そして、石の隙間から生えた花。


村の中心にあるのは、



マーケットホール。今まで通って来た町のそれとは段違いにちっちゃなホールです。

その周りに



こじんまりとした店もちらほら、家並みにまぎれて。



小公女セーラチックな、屋根裏の小窓。



白っぽいハニーストーン。




こぼれんばかりの花。




教会、発見。



St. Andrew's Church.



小さいけど、



内陣はさすがの迫力。立派。

塔にある鐘は、


この天井の上に。

この教会の鐘は、



この自動鐘つきからくりマシーンで制御されており、自動で打ち鳴らされる仕組みです。
古い町並みで出くわした、意外な文明機器。



村には、川が流れています。山を背景に。



お~、煙突から、午後のけむりが。


ちなみにこの川、バイ・ザ・ブルックという川。



この川沿いに、上流方向へ、歩いてみます。



美苔。




美緑。



美影。





橋の上から。

湖みたいに静まり返った川。

このまま川沿いに伸びていく道は、山(というか丘)へのハイキングコースになっている模様。



森が誘う。

行ってみましょう。



どきどき。




柳が、道にしだれかかる。



しだれ柳の‘のれん’や~ って、かきわけたら

「バチッ!!」

っっつった!

葉に触れた手に、鋭い衝撃が!

「・・・蜂だ!」

ぎゃっ!と思って、あわてて先へ走る。



ふと見ると、



やられまくっとるやないの・・・じんじんするやないの・・・

スズメバチに次刺されたら死ぬことになっている私、今のがスズメバチだったら、やばい、今ここで、死亡!?
周りにはさっぱり人も居ないので、孤独死の気配が濃厚。超ドギマギ。やべーやべー。

あわてて手にしていたミネラルウォーターをばしゃーっと浴びせかけ、刺されたポイントを噛んだりして、

ドキドキしてたけど、クラクラはしてないので、なんとなく大丈夫そう。と思って、

先へ進むことにする。



ずんずん、森の道。

左手に見えますのは



丘でございます。

そっちに登りたいのを、「いや、そっちに登り始めちゃうときっとエンドレス(というか道に迷いそう)」と、ぐっとこらえて。

まーっすぐ伸びてゆく、丘の裾の道を行きます。

たまに



ぐちょぐちょの沼ゾーンがあったり。



パッと現れる明るい草原に、ハッとしたり。

そんな風にして、

ところでこの道、どこまで続くのかしら・・・30分行ったら、引き返すべきかしら・・・とかだんだん不安になりながら、歩いていくと、

標識が現れた。



いやしかし、これ、どっちに行けば。。。斜め上とか、、、

どの道に行っても先が長そう、、、
というか、
もう次の村に行っちゃう勢いっぽい。ので、

引き返す事にしました。



今度は右手に見えます、丘の肌。誘い道が、ちらほら。。
たま~~にちらほら、ハイキングの人が。


そして、



さっきのヤナギ・トラップ!

今度は触れてたまるものか!

ものすごい低い姿勢ですり抜けるようにして駆け抜けた。

そういえば、死んでない。
どうやら、スズメバチじゃなかったみたい。ほっ。



再び、川。



再び、村。




再び、家並み。



ラブリーな、エリゲロン。





ラブリーな店先。



ラブリーな、窓辺の猫たち!



ああ、だんだん上り道になってきた。
ということは、
村の出口へ近づいている。



ありがとう。可愛い村でした。



カースル・クーム。
「蜂に刺された村」として、マイメモリーにインプット。



続きまして。まだまだ、もうちょっと行けそう!
ということで、
カースルクームから程近い、「Winchcombe(ウィンチクーム)」に行ってみました。

カースルクームよりだいぶ大きいけど、小さめの町。

「シュードリー城(Sudeley Castle)」というお城があるということで。

そう言えばまだ行ってなかった、お城。ここら辺で、一個お城も行ってみようかな、と思って。



車を停めた町中から、なんだか、ずいぶん歩きます。



ちょっと、、、



遠いです・・・。




やっと出て来た、ゲート。

ゲートだけで充分住める感じ。ていうか、家っぽい。だれか住んでるっぽい。

道はそこから



まだ続く。

さすが、城。広いです。



途中、公園ぽいところもありました。


そして辿り着いたエントランスで。


「ノー。」

って言われました。

え、まだ4時ちょっと過ぎたくらいじゃん?5時までオープンでしょ?

ってビックリした顔してたら、

「ここ広いからね、巡るのに1時間以上かかるから、閉門の1時間前にはもう入場ストップなんです。」

ていうことだった。

ショーーッック!



元来た長い道を とぼとぼ帰る。



さっきのゲート。

結局見れたの、これだけ・・・。

とぼとぼ。



何の思い出もなく、ウィンチクーム終了。

やっぱり今日は、空回りの日だったっぽい・・・。

もうさすがにいくらなんでも、あきらめがつきまして。
いい加減、宿を目指す事にしました。
目指すは、マナーハウス・ホテルです。貴族の館をホテルにしたやつ。この旅一番のお高い宿ざます。

ということで、
Stow-on-the-Wold。コッツウォルズの北東部へ、舞い戻ります。




ヨーロッパの夏の昼は、とても長い。

もうすぐ五時になろうといえど、まだまだ昼下がりのモード。黄昏はまだまだ先の話。

この頃には だいぶ車にも慣れてきて、熱唱したり、景色ものんびり楽しんだりしながら、ひとりドライビング。

そんな道中で



出くわした、美しい風景。

思わず「わっ!!」って、車を停めずには居られなかった風景。





電柱が無い、広い広い空の広がる、田舎の田園風景。

写真一枚じゃちっとも収まり切らない、パノラマの風景。


美。
なにがとりわけ凄いっていうんじゃないけど、美。



こんなシーンが拝めただけでも。ね。
よく考えたら、空回りしたっつったって、泥棒や強盗に遭ったわけでもないし、素敵な村にも行けたし、なにより平和、平和。五体満足。

平和が一番。








蜂には刺されたけど。







 >>続く。>>




[2013英国旅:5-1] Quaramawari day

2014年09月11日 | 英国 -england-
イギリス5日目。2013年7月24日。



Gloucester郊外の可愛らしく傾いた宿にて起床。
イギリスの朝は、静かで、しっとりしている。




まずはしっかり朝食を頂きます。



イギリスの朝食、大好き。毎度同じパターンだけど。

食後の紅茶(ちゃんと大ぶりなティーポット一式で出してくれるので、たっぷり何杯も飲める)が、やっぱり嬉しい。美味しい。



それから、
速やかに旅支度。
移動しっぱなしの旅なので、ほとんど一日ごとに、新しい宿へ。





1階のパブは、結局、チェックイン/アウトの時に立ち入っただけで、利用せず仕舞い…。

全体的にこじんまり、小さい建物なので、
当然、天井も低め。あんまり体験したことのない低さでした。




泊まった部屋は、奥に見えているツタがびっしり壁に張っている棟の2階の、小さな部屋でした。
屋根にかかった小窓のある、あの部屋です。



小さすぎて、写真撮ってみたけど、うまく撮れなくて。1、2枚で断念しました。

室内は傾いてなかった。



昨夕、サヴァーン川(River Severn)の海嘯(Bore)を見に連れて行ってくれた:ベルギー在住日本人のKさん一家とは、
ここでお別れ。

Kさんは「わたし朝起きるのが遅いから、もう会えないと思うので」と宣言していた通り、この朝は会えず。
昨夜のうちにお別れ済み。

Kさんのご両親夫婦(福岡在住)や、旦那さんのフランス(という名のベルギー在住のオランダ人建築家)さんとは、朝にもお別れ。



う~~ん。やっぱり、ゆがんでるわ~。縦にも、横にも。

そんな素敵な宿:The Little ThatchのHPはこちら >> ☆☆☆




この日も、まだまだしつこく、コッツウォルズ地方を巡る予定です。というのも、
この日の宿に予約していたのが、コッツ地方のマナーハウス(=貴族の邸宅をホテル化したところ)だったので。

「せっかく行けるんだもの、一日くらいは、しっかり贅沢なホテルも体験しておかないとね!」
と予約したのは、日本でウキウキ準備中だったときのこと。当然、現金を半ば喪失するとは想像もしていません。

そのホテルはそこそこお高いのだけど、確かクレジット払いだった(はずな)ので、現金出費にはならない(はずな)ので、安心(なはず)。



でも、

昨日までの段階で既に、コッツウォルズ地方はもはやだいたい巡り終わった感があり、正直なところ、もうさっさと次の風景に行きたい気持ちでした。
なので、この日の行き先は、困った。
昨夜のうちに、近場のめぼしそうなガーデンやパークを選んで、行く事にしました。



が。

ナビにちゃんと入れてるはずなのに、なぜか辿り着けず。

あれ~?
ま、いっか。違うとこにしよう。

と、また違う目的地を、ナビに。

・・・

これまた。

うまく正しいルートに入れず、辿り着けず。

一個先のラウンドアバウトでぐるーっとリターンして、、、

あれ?無い?

また先のラウンドアバウトでぐるーっと廻って、、、


あー、やっぱり行けない。


どうもこれは、なんかおかしい。なんか空回りしてる。


時間がもったいない。

良いお天気がもったいない。




ちょっと仕切り直して、気を取り直そう。


ということで、
たまたま通りすがりに出くわしたロードサイドのホームセンターへ、とりあえず駐車(駐車場が広かったから)。



せっかくだから、ホームセンター見物。

マルムスベリーというところのホームセンターでした。



ハチミツ色のコッツウォルズストーン、売ってます。



土いろいろ売ってます。



砂利いろいろ売ってます。



花苗いろいろ売ってます。




常緑のものコーナーはこちら、とか、アルファベットごとのボックスとか、目当てのものがある人は、すんごく探し易いです。



人工芝も売ってます。もちろん、リアル芝も売ってますけども。
イギリス人みんなが、プライドを賭けてリアル芝の手入れにしっかり専念してるのかと思いきや。



この日泊まる予定の宿があるのは、コッツウォルズ北部、Stow-on-the-Woldの郊外。
Stow-on-the,,って… そう、コッツウォルズ地方に最初に降り立った時に泊まったユースホステルのあった、あの町。

旅の最初の3日間ほどは、コッツ地方の北部をがっつり・ゆっくり・丹念に堪能しよう、という心づもりだったのでしょうね、私。
まさか2日目くらいであらかた満喫し終わっちゃって ぶっちゃけ飽き始めてるとは、露にも思わず。

旅の終盤、もう一度コッツ地方に戻って来て、その時に南部をがっつり巡る予定だったのですが、
もういいや、先に行っちゃえ。ちょっと遠いのだけど、思い切って、南部の方に足を伸ばす事にしました。



ということで、はや11時。
辿り着いたのは、Tetbury(テットベリー)という町。




とにもかくにも、まず教会へ。

「旅がうまく廻りますように」とお願い。



テットベリーの聖母マリア教区教会。
少なくとも681年からキリスト教の礼拝が行われている教会。1777年にこのとんがり尖塔と塔以外のすべてが取り壊され、1781年に現在残る建物が出来たそうです。(が、その後もちょくちょく改修を繰り返して今に至る。)ジョージ王朝時代のゴシック様式です。

って、なぜやたら詳しいかというと、
なんと、日本語の解説パンフが置いてあったからです!助かるわー。




テットベリーの中心にある名所は、
マーケットホール(市場)。



現役で使われてます。



八百屋のほかには、カバンとかも売ってたり、



お花屋もあったり。



すぐそばの道路は通行止めになっていて、人に優しい感じ。





マーケットホール周りに掲げられている三角の旗。
空に映える三色。



コッツウォルズ丘陵地帯でとれる石(石灰岩Limestone)は、北東部~中部~南西部と、それぞれで色が違うそうです。

今まで廻ってきた北部は、ハチミツ色。
中部は、黄金色。
南西部に下るにしたがって、柔らかい白色に変化してゆくそうです。(『地球の歩き方』調べ。)

ということで、ここらへんは



確かに白っぽいです。厳密に言うとグレーっぽい。




教会の尖塔が見えます。方向音痴にはありがたい目印。

あの教会の位置を気にかけながら、散策します。



やっぱりハンギングバスケット。グリーンの柱の白い回廊沿いにこの素敵な3色の取り合わせ、もう全部がラブリーすぎて悲鳴を上げそう。



こういう坂道、好き。



三角のとんがり具合がきつい家が多い気がします。そしてグレー。ハチミツ色のよりもシックな雰囲気。



この町は、アンティーク屋さんが多いみたい。

入ってみました。



いろいろ。



あるある。



外にあるのはたいがいデカい。



セットで買いたくならざるを得ない、きれいな椅子。この色彩感覚ったら・・!
ここに見られる色の取り合わせの感性は、シックともキュートとも通じる。スマートとも、コケティッシュとも。また、モダンとも、クラシックとも。なんとでも通じる色彩感覚は、おそらく「普遍性」に通じるツボを突いてるに違いなくて、それはすなわち、とても素晴らしく、理想的。




天使。天使像を見ると、どいつもこいつも同僚の子のSくんにそっくりなので、どうしてもSくんのことを思い出さずにいられない、というか、Sくんは実際にリアルに天使(断言)。




弊社で扱っているのと同じものも、ある。
初めて見るものもある。
その中でも、



『FIRE』と書かれた赤いバケツは、初めて見たし、なにこれかっこいい!と思った。
消防用でしょう。

建物の中は、



インテリア用アンティークの数々。ウシの首。





鏡写し。



当然ですが何も買わず。
出る。












また、アンティーク屋さん。



奥まった中庭にある入口へのアプローチが、素敵。

細いアプローチを抜けたところにある、ぽっかり開けた、囲まれた(感じの)庭。いつか作りたい、こんな空間!

ツルアジサイも、いつか使いたい。



町の散策は続く。



旗も続く。



家同士がくっ付いてる。

ドアや窓の枠に、個性あり。赤と白が隣り合っていても、衝突感ゼロ、違和感ゼロ。



紫出て来た。ちょっと、こんな色、なかなか使えませんわ。

どんな色でもフィットするのは、明るいグレートーンのベージュが地になってるから、だろうな。





石積みじゃなく、砂利を塗込めたタイプの壁も。たまに見かけます。






パーキングが無い場合、車は基本、路肩にずらずら~、縦列駐車。
向かい合わせの停め方。小さな道だからこそ。




おや、



さっきのとは違う、小さな教会発見。



親しみの湧く、木造感。



素敵エントランス。石の腰掛け待合。

中も、



素敵な。

静かな、ちいさな教会。Church of St. Saviour

さすがにここには、日本語パンフは置いてなかった。

また、旅の無事を祈る。静かに、じっくり。





再び、町中へ。リアルRPG気分は続きます。




よくディズニーとかのおとぎ話のお城の絵でみた、城壁の天端の凸凹の、あれ。

今改めて見ると、なるほど石をああやって組み合わせて作っていたのかと、納得。





向こうから人が来た!

超狭い道は超緊迫。








庭、作ってました。



まな板、売ってました。



そんなこんなで、



再びあの、目印の塔のふもとへ、戻って来ました。

コッツ地方南部(の中では比較的北の方)にある町、テットベリーでした。



この後、「あ、これはものすごく癒されそう!」と、
「ラベンダーファーム」なるものを目指しました。




車一台しか通れない完全田舎B道路を、ドキドキでひた走り、


到着したらば






ラベンダー農園は、お休みだったのか、そもそも開放してないのか、人の気配さっぱり無く、入れず。

あー、ああ。
今日はどうやっても、空回りの日らしいや。


若干途方に暮れる午後。





今日はもう、いいや、さっさとマナーハウス・ホテルに行っちゃおう。早めにいって、お高い宿で、たっぷり寛がせていただきましょう。


ということに決めて。

でもでも、せっかくだから(というか何も無いまま帰るのもあれだから)、
今来た田舎道でも、記念に写真に撮っておこうかな、、



こういう道も、素敵だな~

、、、と、そこに!




ふああっ!




脱走兵だあああ!

イギリスといったら羊。羊に出逢うたび、テンションあがっちゃう私。
特に、不意打ちの脱走兵との遭遇とか。



脱走兵その1 は じっと こちらのようすを うかがっている。


お互いに 完全静止。

お互いに 完全に沈黙。
息を殺して、お互いにお互いの様子をうかがい合ったまま、
微動だにせず



沈黙の時が流れます







やがて

痺れを切らしたか

脱走兵は むこうに脱走した。





かわいく寄り添い合いながら*




うふふ。

良いもん見た。

良い時間、もらった。



大した収穫も 記念すべき感動も無いけど、これでいい。

そんな午後。







 >>続く。>>






[2013英国旅:4-4] Evening Bore ~海嘯~

2014年09月01日 | 英国 -england-
7月23日(イギリス旅:4日目)夕刻。



「川の逆流?」

Gloscester(グロスター)のはずれにある、ちょっと傾いてるB&B「The Little Thatch」にてチェックイン中のこと。

同じタイミングでチェックインしたのが、日本人の女性でした。

「この近くの川が、年に一度の大潮で逆流するのを、見に来たの」
とのこと。

オランダ人の建築家と結婚し、現在ベルギー在住の方でした。
バケーションの家族旅行中で、小学生の男の子と、日本のご両親と共に、ここに着いたところでした。

逆流する川の話なんて、もちろん初耳。

「良かったらあなたも一緒に、どう?」

と誘って頂いたので、喜んで便乗!


宿に荷物を置いてすぐ、出発。

オランダ人の旦那さんの運転する、スピードメーターが壊れてる車にみんな無理矢理乗り込んで、
向かったのは、西に流れる'River Severn'(セヴァーン川)という川。

イギリスで最も長い川だそうです。354kmだそうです(wiki調べ)。



近いと思ったら意外に遠くて、30分くらいかかったのかな。

ご子息は、ものすごく元気が良くて威勢が良くて愛嬌あふれる男の子。ミントのキャンディーをもらいました。



今まで通って来たコッツウォルズの農村地帯とはまたちょっと毛色の違う町や村を抜けて、

到着。



こんな感じの、蛇行して膨らんでいるあたりの岸辺に。




美しい草むら。



船が横たわっています。


逆流が始まる前に、簡単に腹ごしらえをしましょうか、、って狙っていた有名な河畔のレストランに入れず、
やむなく、空腹を堪えて見る事に。



このサヴァーン川、大潮の時に海からの逆流が起こるんだそうです。
英語で「Bore」(ボア)って言うそうな。
日本語だと、「海嘯」(かいしょう)だって。

「海嘯」っていう、詩的で格好良い言葉。漫画版ナウシカ(=myバイブル)に出て来た「大海嘯」で知っていたくらいで、
まさか、こう現実に目の当たりに出来るものとは思ってなかった。

たびたび起こるようです(たまには災害になるほどだそうな)。
が、この日のは、一年のうちでも一番大きい大潮だそうな。



今は川が、ずーっと向こうの方に、10分の1以下くらいの細さで、浅ーく、ゆーっくり流れています。




川底の泥(mud)が露わ。

草むらの向こうは崖みたいに切り立っているので、デンジャラス。先の方まで行きたがる坊やを牽制する大人達。
うっかり落ちたら、やわらかそうな泥にどっぷりハマって、一人じゃ脱出できなさそうな気配です。


黄昏時。

対岸の教会の尖塔が、逆光でシルエットになって。

これもまた、綺麗な光景。





じわじわ人が集まって来ました。




見物する人と、



サーファーたち。

このボアの波を狙って、サーファーがやって来るのです。

スタスタ、歩いていきます。(底なし沼状態では無いみたいですね。)



次々に、



あっという間に、向こうまで。



どう制止したって無駄で、やっぱり近づきたがる子。もう仕方ないので、「草をしっかりつかんで!落ちても助けられないよ!」っていう大人達。





限界に挑戦したがる子。ハラハラするばかりの大人達。


そろそろでしょうか。



あ、なんか、下流の方まで行っていたサーファーたちが、

波に乗って戻って来ました。



想像してたより、かなり静か目で、控えめな感じ・・・。




ズームアップしてみるけど、
ちょっと遠すぎて、、、この伝わり難さ・・・。

ここで、動画アップ!
波乗りの模様(遠いんですけど)です。ちょっとは伝わるかな。

   ↓
I




戻って来るサーファーたち。



下流の方からスタートして、最初に来る第一波を楽しんだら、サッサと切り上げ。
さらに上流へ、車で移動していくのです。これを繰り返していくみたい。

この地点は大した第一波が来なかったみたいで、さっさと退去していきました。




話によると、第一波の後に、大物が来るらしいんだけど。
今のところ、静か。

波が来るはずの方をじーっと眺めて、待つ。




黄昏迫る。空も美しいので、上を見たり、下を見たり。たまりません。

そういえばこの時、写真を撮ってもらっていました。



逆光です。まあね。しょうがないね。

ちゃんと顔が映ってるのはやっぱり、偽ポリスにお金盗まれたあの事件の直後だけでした。




あら、



なんか、じわじわ来ました。



急に、じわじわ。




じわじわ迫って来たかな、と思ったら、

どんどんスピードアップしてる模様。

波が立って来ました。ざわざわして来ました。

あっという間に、



サーファーたちの足跡が呑み込まれて、消えてゆく。

 諸行無常の響きあり



誰かの飼い犬。飛び込んだ。



はしゃいで泳いでる。

しばらくして戻って来た。

その頃には、



もう、さっきまでの川幅の細々しさを忘れてしまうくらい、

満ち溢れてきました。

ここでまた、動画アップ!
クライマックス、満ちていく様子です。

River Severn Bore no.2 -climax-



あっという間に、




たぷたぷです。
じわじわじわ、、、ひたひたひた、、、という、静かな感じなんだけど、気づかぬうちに押し寄せているその勢いが、なんか空恐ろしい感じ。

あの津波のこと、想いを馳せずには居られませんでした。









夕日の桃色が沁み出して来ました。



静かに逆流して、満ちていく川と。夕焼けと。深い黒い影。


壮観。





肌寒くなってきました。


帰りましょうか。







ずーっと靴を履きたがらない子。手を焼くほど、無邪気です。ははは。


最後にもう一度、振り向きざまに。




beautiful.






帰りの車内。

さっきよりも紅を濃く美しくした夕焼け雲、
「わあ~~!見て見て!」と騒ぎながら。



ドライブ旅行中って、いつだってそうですが、
運転手さんだけは、こういう時、何にもマトモに見れないんですよね。前を見てなきゃいけないから。

一人ドライブ旅だと、移動中に出逢えるこういう絶景が全然撮れなくて、悔しい想いをするもの。

一方、
「ほら、見て見て~!きれ~~い!」って、乗ってる他の人は、はしゃげるし、写真も撮れるんです。

こういうふうに賑わえること。一人旅じゃ味わえない、醍醐味ですね。




この後、宿に戻る前に「お腹空いた!」ということで、
一緒にファミリーレストランに行きました。

人生初・イギリス名物の「フィッシュandチップス」、食べてみました。

要は、白身魚のフライと、フライドポテトです。ケチャップとかタルタルソースとかを付けたりして食べます。
まずいと悪名高いけど、そんなことなくて、普通に美味しかったですよ。

ロンドンでお金をごっそり盗まれたっていう話をしたら、ここの食事代をおごって下さるという流れになってしまい、いやはや、申し訳なく思いながらも、有り難くご馳走になってしまいました。

そんなこんなで、
4日目の夜は、期せずして日本語で語らい、優しく愉しい家族にまぎれ込ませてもらって、
にぎやかに更けていきました。

(写真、撮っとけばよかった。。)



 >>続く。>>









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